気がつくと買っている付録付き雑誌
たかが付録されど付録
筆者は子供のころから物を集めるのが趣味でした。
自他ともに認めるコレクター気質。
子供のころから映画のチラシを集めるのが趣味で、これはいまだに続いています。
また映画の前売り券を買うとついてくる特典は、筆者にとっては夢のような商品でした。
映画は安く見ることができるし、グッズももらえる、こんなうれしいことはありません。
ほかに熱中したものといえば小学館の学習雑誌。
「小学一年生」とか「小学六年生」という雑誌で、読んだことがない人はいないぐらい定番の雑誌です。
特に「小学一年生」は年間定期購読に申し込むと特典プレゼントがもらえるので、筆者も親にねだって定期購読していました。
毎月近所の本屋さんから届く雑誌を楽しみにしていました。
子供向け雑誌には当時
付録
が付いていました。
マンガのキャラクターがデザインされたトランプだとか、なぞなぞブックのような付録に熱中したものです。
そんなものをたくさん集めて堂に入っていました。
もうとっくの昔に処分してしまったけれど、今も所持していたら、プレミアがついたかもしれません。
当時の付録というものは紙でできていて、すぐだめになります。
お気に入りの付録が壊れてしまって、親に言ったら、
とたしなめられたのもです。
当時は付録イコール子供だましというイメージが定着しているのかもしれません。
最近の付録は筆者の子供のころに比べると、豪華ですね。
昔では考えられなかった大人向けの雑誌でさえ付録が付いています。しかもレベルの高い付録です。
有名ブランドとコラボしたファッション雑貨が毎月付属しています。
特に女性向けのファッション誌においてはこんな豪華な付録が当たり前になってきています。
書店では付録を展示していて、素材の質感や大きさなどを購入前に確認できるようになっています。
ちょっと大げさですが雑誌のおまけというレベルを超えていると思います。
サブアイテムとしては十分実用可
かくいう筆者も付録につられて男性用ファッション誌を何度か購入したことがあります。
入手した付録をざっとあげてみると、小銭入れ、ポーチ、トートバッグなど。すべて有名ブランドとのコラボ品でロゴが入っています。
正直に言うとこれらの雑貨はメインで使用するにはちょっと役不足。
大きさが中途半端だったりします。
ただしサブで使う分には充分すぎるレベルです。
小銭入れに関しては非常に重宝しています。
紙幣数枚とポイントカードを入れて持ち歩くのにちょうど良い大きさでちょっとした買い物ならこれ一つで充分用が足ります。
トートバッグについてもメインバッグに入りきらなかった荷物を持ち運ぶのに使っています。
雑誌の値段を考えると安い買いものと言えるのではないかと筆者は思います。
デザインもしっかりしており一昔前の付録につきまとうちゃちなイメージは全くありません。
ウイークポイントは同じようなアイテムが多いということ。
付録という性格上、あまり大きなものは難しいですし、ファッション誌の付録についてはファッション雑貨という制約があるため仕方がないところなのでしょうが、ポーチやトートバッグがやたらと多いように思えます。
でもそのあたりは出版社もわかっているようでたまにファッション誌の付録でありながら、スイスアーミーナイフばりのマルチツールが付いていたりすることもあります。
また、先日書店で見かけた男性向けファッション雑誌では香水が付録になっていました。
この高レベル付録合戦はさらに進化しているようです。
ブランドムック本
というのがあるそうです。
値段は1000円から2000円で、雑誌の付録よりはすこしレベルの高い、メインとして使えるバッグやポーチなどのアイテムがついています。
本の内容についてはブランドのカタログ的なものや、コーディネイト例などが紹介されており、どちらかというと付録メインの感があります。意外と売れているらしく、書店によっては専用コーナーが設けてあります。
豪華付録は日本だけじゃない
韓国の付録はスゴいらしい
この付録という文化は日本独自のものなのだろうか、そんな疑問が浮かんだため、外国の付録事情をネットで調べてみました。
すると韓国の付録事情が豪華さにおいて日本を上回っているという記事を見つけました。
主に女性向けファッション誌なのですが、マニキュアやリップスティック、スキンケアクリームなどの化粧品が多いようです。
特筆すべきはその大きさ。
日本の感覚で考えれば、化粧品が付録の場合、サンプルサイズか良くてもミニサイズ、市販品より小さめのものが付属しますが、韓国の場合は違います。
マニキュアもリップスティックもクリームも市販品と全く変わらないフルサイズです。うらやましいですね。
付録付き雑誌は豊かさの反映?
それにしてもなぜ豪華な付録が当たり前になってしまったのでしょうか?
豊かさの反映なのでしょうか。
格差社会といわれてはいますが、仕事が多様化した現在は、たとえアルバイトであっても働いてさえいればそれなりの生活はできます。
だからあるていどの贅沢は誰でもできるのです。
そういった社会を反映して、例え付録でもちゃちなものは相手にされないということなのでしょうか。
批判する意味ではありませんが、日本人のほとんどがある程度の生活水準は保てるようになり、プチぜいたくも楽しめるようになりました。
ファッション雑誌はだいたい700円から900円前後の値段設定です。
それぐらいの出費は簡単にできるようになりました。
どうせお金を出して購入するならより良い付録がついている方がよい、ちゃちな付録はいらない、そんな風に多くの日本人が考えるようになったのかもしれませんね。
筆者個人としては難しいことは考えず、付録を楽しみにしたいですね。
この雑誌の今月の付録、いいな、買おうかな。こんな楽しみかたで充分だと思うんです。
付録ってワクワクするよね~。「使える付録」がどんどん増えていったらいいな。