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ポイントサイトは詐欺?タダでお小遣いもらえるって嘘?本当?

Written by すずき大和

「ポイントサイト」という言葉を聞いたことがありますか。

登録して、サイトにある企業の広告を見たりアンケートに応えたりすると、ポイントがもらえるしくみになっているネットサービスです。

ポイントは換金することができるので、たくさん利用するとちょっとしたお小遣い稼ぎになる、ということで、「お小遣いサイト」とも呼ばれています。

今、このポイントサイトの話題が

「タダでお小遣いがもらえる」

との触れ込みと共に、巷に広まっています。



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ポイントサイト=インターネット詐欺ではありません

ポイントサイトのしくみはどんなもの?

そんな旨い話を聞くと、何か怪しい気がする人も少なくないでしょう。

詐欺が心配になるかもしれません。

ポイントサイトの実態とは、どんなものなのでしょうか。

ポイントサイトからもらえるお小遣いは、そこに広告を出しているスポンサー(企業)から出ています。

スポンサーは広告料をサイト運営会社に払っています。

運営会社は、その広告料の一部を利用者にポイントとして還元する、というのが基本的な仕組みです。

  1. スポンサー企業
  2. サイト運営会社
  3. サイト利用登録者

この3者の利害が一致することで、ポイントサイトの仕組みが成り立っています。

  1. 企業は、利用者に広告を見てもらうことで、販売促進に繋がる効果を得る
  2. 運営会社は、企業から広告宣伝費をもらう
  3. 利用者は、興味ある分野の情報を得られる上に、更にお小遣いももらえる

3者がそれぞれちゃんと利益を得られていれば、何の問題もない、皆が得する合理的な仕組みの優良なネットサービスです。

利用者はタダで儲けるわけではありません

「タダでお小遣いがもらえる」

「クリックするだけでポイントがたまる」

と、まるで何も労せず、ラクしてお金がもらえるような宣伝コピーをたくさん見かけます。

しかし、実際は何もしなくてもお金だけもらえる、ということはあり得ません。

利用者には、やらなければいけない作業が生じます。

ポイントをもらうには、サイトに載っている企業の案内にあるいろいろなコンテンツを利用することが必要です。

代表的な利用例はこんなものです。

  • 広告や広告内のリンクをクリックする
  • ゲームに参加する
  • アンケートに答える
  • 広告されているサイトでショッピングをする
  • アプリをダウンロードする
  • 友だちを紹介する

「手間暇の大変さ」によって、もらえるポイントが違います。

ただ広告をクリックして企業のページを開くだけでもらえる分は小さいですが、友だちを誘って新規登録会員にすると、たくさんポイントがもらえます。

企業の売上アップに協力する貢献作業の対価がポイントです

利用者が金銭的な利益を得るには、広告企業の売上げ上昇に繋がるための何らかの貢献作業をしてあげる必要がある、ということです。

何もしなくていいと思った人から見れば、詐欺と言えなくもないでしょう。

ポイントは労働の対価であり、ポイントサイトでお小遣いをもらうということは、ひとつのお仕事、ビジネスの形と考えるとわかり易いかもしれません。

利用者の得る利益は、本当に貢献に見合ったものか?

お金は本当に儲かっているのか?

ビジネスならば、利用者が得る経済的利益は、本当に作業の対価として見合ったものでしょうか。

費やす時間と還元額を時給として考える

実際に広告を一つ一つクリックし、ゲームやアプリやアンケートのために費やす時間だけを合計して、還元されるポイント(お金)の合計を割った金額と、他のアルバイトをした時の時給を比べると、圧倒的にバイトの時給のほうが高い場合がほとんどです。

経費は全部自腹

実際にポイントサイトを通してネットでの買い物や、アプリの有料アイテムを購入した場合、その代金が仕事の経費としてサイト会社から補てんされることはありません。

買い物した金額が、ポイント還元額よりはるかに大きなものであることは明白です。

ポイントサイトの利用によって得られる金銭的利益を仕事の対価と考えると、実は恐ろしく低額なのです。

下手をするとマイナスになっています。決して労せずラクして儲かることはありません。

友だち紹介だけはちょっと割が良さそうですが、大儲けできるほど友だちがいる人はあまりいません。

親戚や友だちに一方的に入会を勧めるメールなどをいくつも送りつければ、失われる信頼や遠のく人間関係だってあるかもしれません。

「友だち紹介だけで月々100万円稼ぐことも可能」

などというポイントサイトの広告もよく見ますが、「可能」でも「実際にそういう人がいる」かどうかは別です。

お金じゃない部分が本来の利益

では、利用者は初めから損するようになっているのがポイントサイトの実態なのでしょうか?

ポイントサイトは「詐欺まがい商法」ということなのでしょうか?

ここで、最初の章の3者の利益を箇条書きにした項目を見直してみてください。

  1. 企業は、利用者に広告を見てもらうことで、販売促進に繋がる効果を得る
  2. 運営会社は、企業から広告宣伝費をもらう
  3. 利用者は、興味ある分野の情報を得られる上に、更にお小遣いももらえる

ポイント還元サイトの機能のメインは、「企業の広告掲載」です。

サイト利用者の利益とは、本来、企業の提供する情報を見たり、利用したりすることそのものなのです。

  • 広告を見て、買い物などの判断の元になる情報を得る
  • ゲームやアプリをダウンロードして楽しむ
  • サイトを利用して買い物をする
  • アンケートに答えて企業に消費者の要望などを伝える

これらが利益の主であり、ポイント還元はさらにそのオマケとしてついてくるもの、というのが健全なお小遣いサイトの実態です。

こう考えると、企業・運営会社・利用者の3者は、皆それぞれに得している、「Win-Win」の関係として成り立っている、と言えます。

詐欺ではありませんが、儲け話でもありません

広告情報を得ることが目的で、それによってよりよい買い物などができることを「得した」と思えるならば、ポイントサイトの利用は「タダでお小遣いもらえる」ものになります。

しかし、あくまでも、それはオマケのレベルで、せいぜい「お小遣い」です。

稼ぐための手段としては割が合わないものであることは、重々承知して利用することが大切です。

中には詐欺まがいのサイトもたくさんあります

実際には、「タダでお小遣いがもらえます」のような文句を信じて、簡単にサイト登録をする人が後を絶たないのが実態です。

そのため、そんな人をカモにする詐欺まがいのポイントサイトも、たくさん存在しています。

換金最低額がやたらに高額に設定されているなど、最初から換金する気のないサイトも少なくありません。

開設後、一年以内に計画倒産を繰り返してポイントをチャラにしている所もあります。

これらのサイトは、換金を目的とする利用者から見ると、確かに悪徳です。

が、それでも、広告を見て情報を得たり、アプリをダウンロードして楽しんだりした、という利益はちゃんと与えてくれてはいます。

また、得はないかもしれませんが、お金や個人情報をだまし取られたわけではないので、詐欺被害とも言いにくいです。

何が得で、何が得にならないか、理解した上で利用しよう

ポイントサイトは、上手に利用すれば、リスクの少ない安全でお得なサイトです。

但し、「儲け」を過剰に期待して、たくさんの手間暇時間を費やしても、割が合いません。

そして、詐欺まがいのサイトに騙されないように注意が必要です。

その辺りをよくよく考えたうえで、利用しましょう。

そして、友だちに勧める時は、ぜひそういう利益のしくみと「タダでお小遣い」の実態をちゃんと説明してあげてください。

それが、あなたの快適なネット環境と人間関係を守ることにつながります。

まさケロンのひとこと

楽しむついでにお小遣いをちょこっともらっちゃおう!くらいがちょうどよさそうだね。

masakeron-happy


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筆者情報

すずき大和

調べもの大好き、文章書くことも人に説明することも好きなので、どんな仕事についても、気付くと情報のコーディネイトをする立場の仕事が回ってきました。好奇心とおせっかい心と、元来の細かい所が気になると追求してしまう性格をフルに発揮して、いろいろなジャンルのコラムを書いています。