冷え症は女性だけのものではありません
映画館の「ひざ掛け」
ほとんどの映画館では「ひざ掛け」の貸し出しを行っています。よく観察してみると借りているのは、ほぼ100パーセント女性です。
ひざ掛けを利用している女性のすべてが「冷え症」だと言い切ることはできませんが、冷え症は女性に多いという印象が強いと思いませんか?
話は少し脱線しますが、女性がひざ掛けを利用しているところは絵になります。「絵になる」というのはおかしな表現かもしれません。「似合っている」とか「違和感がない」というほうがしっくりきます。
反対に男性が映画館やオフィスなどでひざ掛けを利用している様子はあまりイメージがわきません。
こんなところからも
冷え症=女性
という公式が出来上がってしまっているのかもしれません。
増えつつある「冷え症男子」
ところが最近、冷え症をうったえる男性が増加しつつあるのです。
ある統計によれば、「体の冷えを感じたことのある男性」は全体の約61パーセントにも上りました。これは半数以上の男性が冷え症を抱えているということを表しています。
ひと昔前では、
女性「寒い、わたし冷え症だから…」
男性「もっと近くにおいでよ、暖めてあげるから」
だったのが、最近では
男性「寒いよお、オレ、冷え症かもしれない」
女性「大丈夫? カイロ使う?」
というように変化しつつあるということなのでしょうか?
まあ、冗談はさておき、冷え症に悩む男子のことを
「冷え症男子」
と呼ぶのだそうです。
ユルいネーミングではありますが、冷え症を侮ってはいけません。何も対策をしないでいると、深刻な症状に発展するかもしれない可能生だってあるのです。
冷え症のメカニズム
「冷え」と「冷え症」の違い
冬になると誰でも
「寒い」
と感じます。いうまでもなく気温が低いからです。
しかし冷え症は、たとえ夏でも
- 「手足」
- 「お腹」
- 「背」
などの部位が「冷えて」しまいます。季節を問わない症状を問わない症状なのです。
冷え症は血液の流れが悪くなることが一番の原因です。血行不良により血液が体の隅々まで充分いき渡らず、特に末端の部位である「手足」が冷えてしまうのです。
自律神経や食生活の乱れも一因となりうる
血行不良を引き起こす原因は様々です。
「運動不足」
「食生活の乱れ」
などもあげられますが、深刻なのは
「自律神経の乱れ」。
現代人は過度のストレスにさらされています。程度の差こそあるもののストレスは避けて通ることができないのが現状。自律神経が乱れると「体温調節機能」がうまく働かなくなります。その結果冷え症を引き起こすのです。
特に「内蔵の冷え」に注意
一般的な「冷え症」はすでに述べたように「手足」など体の一部の部位において「冷え」を感じるものですが、深刻な症状を引き起こす可能性が高いのは
「内蔵の冷え」
です。
温度が下がると、内臓の動きが悪くなります。腸を例にとると「下痢」や「便秘」を引き起こす元となるのです。また、免疫力が低下する恐れがあり、風邪など様々な病気にかかりやすくなってしまいます。
特に男性の「冷え症」の場合、無自覚だったり、
「冷え症は女性のもの。オレは男だ、冷え症になんかなったりしない」
といった先入観のため、対策が後手に回ってしまいがちです。
対策は?
簡単に続けられる「ウォーキング」などの運動が効果的です。運動により体温が上がるだけではなく、自律神経を整える効果も期待できます。
また、「規則正しい生活」を心がけたり、「過食」をしないよう意識することも大切です。
これはそのうち「ひざ掛け男子」が流行るとみた!