年末年始、旧年の出来事を総括し、新年のトレンドを占う話題が賑わうシーズンです。
2015年の年頭も、いろいろなジャンルで「今年はこれが流行る!」という事物が取り上げられていました。本当にブームを呼んだものもあれば、年末には既にほとんど話題にならなくなったものもあります。
2014年半ば頃から急に話題になってきた「ハイブリッドスイーツ」も
とマスコミ等で持ち上げられたもののひとつでした。
ハイブリッドスイーツ、知っていますか
新しいもの話題が絶えないスイーツ界
スイーツネタというものは、女性を中心に注目を集めやすい話題のひとつです。特に、海外で人気が高まっている商品が初めて日本に入ってくる時は、たいてい多くのメディアで取り上げられます。
バブル期に「ティラミス」と「ナタデココ」が初めて入ってきた時の大ブームの騒ぎっぷりは凄かったです。最近では、海外の「パンケーキ専門店」の日本出店話題が記憶に新しいでしょうか。
ハイブリッドスイーツは、2010年代に入り、イギリスやアメリカでブームになっているものです。それ自体が品名ではなく、異なるスイーツを組み合わせた商品や、“あいのこ”のような製造方法で作られた新食感スイーツ群を呼ぶ総称です。
3匹目のドジョウを狙う新規展開
日本に入ってきた始まりは、ニューヨーク生まれの「クロナッツ」(クロワッサン×ドーナツ)を「ミスタードーナツ」と「ローソン」が発売したことです。どちらも大ヒットしました。
直後に、たい焼き屋さんの「銀のあん」が日本オリジナルのハイブリッドスイーツ「クロワッサンたい焼き」を発売し、こちらも行列ができるブームとなります。
この後、日本各地のいろいろなお菓子屋さんが、相次いで様々なハイブリッド商品を発売しました。マスコミではそれまでにあった商品も含め「ハイブリッドスイーツ」というくくりでの情報発掘・発信を始めました。
日本で発売されたハイブリッドスイーツ
2014年2015年に紹介された情報の中から、いくつか拾ってみました。4、5、6は、海外ヒット品のコピーではなく、日本オリジナル開発のハイブリッド商品です。
1,ティラミス×ロールケーキ=「ティラミスロール」
2,フレンチトースト×ワッフル=「フレンチワッフル」
3,ビスケット×サンドイッチ=「ビスケットサンド」
4,スコーン×クッキー=「スコッキー」
5,どらやき×マカロン=「どらロン」
6,お麩×チョコレート=「お麩ショコラ」
7,アイスクリーム×ドーナツ=「ミルキーバン」
「それ、知らなかった」というものもたくさんあったでしょう?
どれも皆、話題として取り上げられてはいますが、クロワッサンたい焼きほどのヒットには至っていません。TVや雑誌でのハイブリッドスイーツの話題も、2015年後半以降は減少傾向にあります。
海外人気商品の上陸はまだまだこれから?
クロナッツのヒットに続け?
結局、2015年年頭の「ハイブリッドスイーツ流行予想」は、“滑った”とまではいいませんが、旗は降られたものの、食いつきはイマイチ地味だったようです。「焼きドーナツ」とか「生カステラ」のように、流行が去ればだんだん見なくなるのでしょうか。
しかし、個々の商品の大ヒットはなくとも、ハイブリッドスイーツブーム自体は、まだ終焉ではない感じもあります。
イギリスやアメリカでブームを引き起こしている商品の多くは、まだ日本に上陸していません。というか、あちらのブームはまだ絶好調進行中です。今なお次々新たなハイブリッドスイーツが出現しては話題になっています。
それを受けて、日本でもネットの中では、
という噂やリクエストの声が、今も配信し続けられています。
2015年は、「次はコレ!」の呼び声だけで上陸実現しなかったものも多いですが、2016年以降また新商品が出て来る可能性はまだありそうです。もしかして、クロナッツのような大ヒットの可能性を秘めたものが、再びやってこないとも限りません。
ネーミングセンスもおしゃれな英米ハイブリッド
ネットでの上陸予想品はこんな感じです。既に人気の定番商品化しているものもあれば、最近出現したばっかりの注目の新製品もあります。
1,クッキー×ビスケット+ケーキ=「ビスキー」
2,ドーナツ×マフィン=「ダフィン」
3,ワッフル×ドーナツ=「ウォーナッツ」
4,クロワッサン×ベーグル=「クレーグル」
5,ブリオッシュ×マフィン=「ブルフィン」
6,カップケーキ×マカロン=「カップカロン」
7,タルト×ブラウニー=「タウニー」
日本でもハイブリッドスイーツは本当に流行るのか否か・・・今はまだ、仕掛けが進行している最中なのかもしれません。もうしばらく、見守ってみることにしましょうか・・・。
「どらロン」食べてみたいな~おいしそうだな~。でもちょっと甘すぎるかも?