仕事が面白くない、と感じるのはなぜ?
「面白くない」と感じる仕事は苦痛です。とはいえ、日本のサラリーマンの多くが、今の仕事を面白くないと感じながら続けているようです。
ツイッターなんかで
「仕事やめたい」
ツイートの数を見ているとそのように思ってしまいます。
仕事が面白くないと感じるのはどうしてでしょうか?その人の性格もあるので、一概には言い切れないところもあるのですが、
「人は、遊びは面白いと感じる」
ということを真理だと仮定した場合、私は次のように考えます。
仕事で遊んでいない人、というのは仕事を面白くないと感じるのではないでしょうか。日本人の感覚からいえば、「仕事で遊ぶ」なんて不誠実だ、と批判を受けそうですが、あえて言い切ってみたいと思います。
遊ぶってどういうこと?
この見出しの問についてどのように皆さんはお考えになりますか?私は遊びについては、次の2要素が大切だと思っています。
- 失敗しても再チャレンジできる
- 白黒がはっきりしている
仕事に置き換えて説明していきたいと思います。
1. 失敗しても再チャレンジできる
遊びというのは不必要に張りつめていないものです。
例えば、
「水切り」
を想像してください。
「水切り」というのは、その辺の石にスピンをかけ、川などの水面にむかってなげ、石に水面をジャンプさせる遊びのことです。この遊びで、もし失敗したとしても、次の石が二度と手に入らないということはありません。
だから、
とか
といった創意工夫を働かせる余地があって、面白いのです。
仕事の場合どうでしょうか?もしこれをしくじれば次の仕事はない、とあまり自分を追い詰めてしまうと、前例を踏襲したものになってしまうはずです。その場合、自分の創意工夫を働かせることができなくて、面白くなくなってしまっているはずです。
つまり、創意工夫を働かせることこそが、遊びの面白さの本質で、そのためには、失敗しても次はあると自分で自分を信じる余裕が必要なのです。
2. 白黒がはっきりしている
白黒はっきりつけるのを、日本人は嫌います。さらに、最近では白黒はっきりつける思考はうつ病のもとになるとまで言われ、好まれていません。
確かに、仕事の成果について白黒はっきりつけることを追求し過ぎるのは、他人や自分を責める原因になってしまうので、健全とはいえません。
しかし、ある程度、コントロールしながら仕事に白黒つけないと、仕事の面白さを損なってしまうように考えています。
遊びの場合を考えてみましょう。再びさっきの「水切り」の例です。この遊びの場合、白黒ははっきりとしています。
- 石が水面を1回以上はねたら成功。
- はねなかったら失敗。
- はねる数が多いほど大きな成果。
もし、この成功と失敗の線引きがなかったらどうでしょう。確かに、失敗した時の自分に対する悔しさというのはなくなります。しかし、悔しさから考えた試行錯誤で、成功をおさめたときの有能感というのはほかのなにものにも代えがたいものです。
つまり、黒がなければ白もないのです。成功と失敗は表裏一体で、あなたの人生の満足感を作っています。もし、仕事の成果について、成功か失敗か、反省する癖がついていないのだとしたら、それはあなたの仕事の面白さを損なっています。
成功か失敗か、組織としてはっきりしていないのだとしたら、それは遊ぶチャンスです。自分のなかでルールをつくって、成功と失敗をつくっていきましょう。
仕事の面白さは人の数だけある
今回は「仕事で遊ぶ」ということが、仕事を面白くすることだと書きました。逆の考えの方もいるでしょう。遊びの余地なんかなくして、自分を追い込んで追い込んで、そのぎりぎりの感じに心地よさや自分自身の有能感得るような人も当然いていいと思います。
大切なのは、
自分にとって「面白い」とはどういうことなのか。
しっかりそれを抱いておくことだと思います。そうすれば、きっと「面白い仕事」のチャンスをつかむことができるのではないでしょうか、と働くあなたを応援しています。
「遊ぶ」ときの感覚で仕事と真剣に向き合ってみると案外楽しいかもよ!