アイデアは才能ではない
アイデアをすぐ口にする人は重宝される
滝のようにすごい勢いでアイデアがあふれ出す人がいますよね。そういった人は、アイデア出しの会議で重宝されます。例え、その人のだしたアイデアそのものが使えなかったとしてもです。なぜなら、使えないアイデアでも、周りの人の意見が加わると、意外と良いアイデアになることも少なくないからです。
最悪なアイデアだし
一部のひとしかアイデアを出さないアイデアだし会議は最悪です。なぜなら、みんなでアイデアを練ることにより、ひとりでは思いつかないような斬新なアイデアを出す目的が損なわれてしまうからです。そしてもっと最悪なのが、「君は?」とアイデアだしを振られた時、あなたが黙ってしまうことです。あなたが周りにアイデアだしを投げ出してしまっている姿勢がまるわかりになってしまうのです。
アイデアのシャドウピッチングをしよう
そうはいってもアイデアというのは出しなれていないと、出せません。逆に言えば、慣れていれば、才能の有無とは関係なく、だれでもマーライオンのようにアイデアを出すことができるようになります。そのために、暇な時間に今回紹介する話し方で、アイデアを出す練習をしてみましょう。
話しの切り出し方ひとつでアイデアが湧き出る
実は、話の切り出し方というのもアイデア出しのための手法として使えます。今回は実例を交えて紹介しましょう。
仮に「小学生に温泉地を売り込む方法」のアイデアだしということにしておきましょう。
「私の場合」話法
まず紹介するのが、自分の場合から話始めて、そのあとで、より広い範囲の人に応用が利くアイデアに調整していく手法です。
「【私の場合】、小学生の時は、温泉なんてどうでもよかったんです。でもソフトクリームが食べられるとすごく嬉しかったのを覚えています。普段買い食いってあんまりさせてもらえなかったから。
【こう考えると】、温泉旅行って小学生にとっては、普段させてもらえないことをさせてもらえる機会なんですよ。だから、その温泉地なら色んなところで使える「小学生お楽しみ券」を配ったらどうでしょう。親御さんにとっても、子どもが自分で限られた枚数の券をどう使おうかかんがえている姿は、子どもの成長を実感できてうれしいんじゃないでしょうか」
このアイデアがいいかどうかは問題ではありません(笑)注目すべきなのは、
「私の場合」
という個人的な話題を、
「こう考えると」
という言葉で、より広くの人に適用できる考え方に変換しているところです。自分の実感というのは、場合にもよりますが、重要な根拠になることもあるのです。
「例えば」話法
次に紹介するのが、「例えば」と切り出すことによって、一度みんなの頭をリセットし、とんでもないアイデアを出す方法です。
「【例えば】、小学生料金をマイナス500円にしたらどうですか?つまり、小学生を一人連れて来たら500円割り引きということです。しかも、小学生の分はただ。
【確かに】その旅館だけでみたら、減益もしくは赤ということになりかねません。しかし、温泉地全体で考えれば、親子連れが来たほうが、賑わいもでてくるし、消費も拡大すると思うんです。また、小学生の頃に、いい温泉地ということを刷り込めば、より大きくなったときにいいお客さんになってくれると考えます。」
このアイデアも果たしていいかどうかナゾです(苦笑)注目してほしいのは、
「例えば」
で切り出したとんでもないアイデアを
「確かに」
という言葉で受けてフォローしている点です。
そうはいっても同じ話し方ばかりにならないように
今回紹介したアイデア出しのための話し方は、ごく一部です。毎回何度も、今回紹介した話し方をつかっていると確実にウザがられます。なので、自由な発想で、アイデアが出てくる話し方というのを、自分で編み出しましょう。まずは、アイデア出しのためのアイデア出しをやってみるというのもいいかもしれません。
みんなでばんばんアイデアだしまくってこそすんごいアイデアが生まれるんだよね。