結婚して姓が変わるのは女性
夫の姓を名乗る女性が大多数
日本では結婚して、「妻」か「夫」、どちらかの姓を名乗ることができます。ですが、実際に女性側の姓を選ぶカップルは3.7%とまだまだ少数です。(※2010年の厚生労働省の調査)
女性は結婚を機に印鑑を作りなおさなければならない
戸籍の名前が変わります。それにあわせて女性は印鑑を作りなおさなければなりません。
結婚してから必要な印鑑は?
印鑑の種類
大まかに分けて3種類あります。
銀行印
→銀行口座を開設したり、銀行での資産の運用に使います。
実印
→役所で印鑑登録をした印鑑。戸籍、年金、健康保険など役所関係の届け出に必要です。
認印
→ビジネス、私生活の両方で使われる印鑑。「この書類に目を通しました」という確認のために押されます。役所での届け出、荷物の受け取りや、仕事上の書類の確認などですね。
以上3つの「新しい姓での印鑑」が必要です。なぜ3つ必要なのかは、結婚後にする届けに応じて使い分ける必要があるからです。
届けに応じて使う印鑑が異なる
最初に出すのは婚姻届
ふたりが結婚したことの届け出です。これによって、夫婦の新戸籍が作成されます。
必要な印鑑
認印(旧姓のもの)
※銀行印、実印でも可。この婚姻届は旧姓の物を使用してください。
転入届
結婚後、ほとんどの女性が実家や現在住んでいるところから引っ越すこと思われます。引っ越し先では転入届(同じ市内での引っ越しの場合は転居届)を役所に提出します。ここから新しくなった姓の印鑑を使います。
必要な印鑑
認印(新しい姓のもの)
※銀行印、実印でも可。
印鑑登録
車を購入するとき「印鑑証明書をご用意ください」と言われます。この印鑑証明証を発行してもらうために、「印鑑登録」が必要です。
必要な印鑑
実印(新しい姓のもの)
印鑑登録は
「この印鑑は役所にも登録されている本物ですよ」
という証明のためのものです。印鑑登録によって、印鑑が本人確認の手段の一つになるわけです。実印を押したことで、
「この契約に同意しました」
という証になります。不動産や車など、金額の大きな買い物で使われる印鑑ですので、他の印鑑で代用はできません。
その他の役所での手続き
- 運転免許証
- 国民年金
- 国民健康保険
必要な印鑑
認印(新しい姓のもの)
※銀行印、実印でも可。
銀行、保険、携帯電話
結婚して名前が変わったら、銀行でも名義を新しい名前に変更しなければなりません。それに伴って、銀行口座から引き落としされる、
- 生命保険、自動車保険、医療保険など
- 携帯電話
- クレジットカード
も、併せて名義変更をします。
必要な印鑑
銀行印(新しい姓のもの)
※実印との併用もできますが、銀行ではあなたの銀行印をデータ化します。万が一データが流出した場合、借金の保証人の書類に使われるなどのリスクも発生するかもしれません。防犯、トラブル回避のために、銀行印、実印、認印は別々に作ることをおすすめします。
車、不動産の購入
- 結婚後、自分名義の自動車を購入する場合
- 家、マンションを夫婦共同名義で購入する場合
必要な印鑑
実印(新しい姓のもの)
新郎から新婦へのプレゼントに印鑑
これから新しい家庭を作っていくパートナーに、指輪と一緒に新しい姓の印鑑セットを贈られる方が多いです。また、妻の両親から嫁いでいく娘さんに、というパターンもあります。プレゼント用の印鑑は、天然石や象牙など、高価な印材が使われます。
今まで使っていた印鑑はどうするの?
それまでの人生の節目で使っていた愛着のある印鑑、ご両親や親戚から贈られたという方もおられるのではないでしょうか。印鑑は書体や画数など、開運の願いをこめられて掘られたものもあります。そのせいか、調べてみると、
- 供養する
- 印鑑に宿った気を抜く
など、心霊的なことが書かれています。供養しましょう、などという印鑑屋さんもいますが、あまり神経質にはなる必要はありません。ケースに入れて、大切にしまっておきましょう。防犯上の理由もありますので、すぐに捨ててしまわないようにしましょう。
面倒だけど一回しっかりやっちゃえばオッケーだからね!がんばって!