宴会幹事。
それは新社会人の登竜門です。宴会幹事を任された人は、なにか不行き届きがないかと心配になるかもしれません。しかし、ここが頑張りどころです。なぜなら、日本のビジネスマンには特に重視されている「気配り」を試されているからです。
なかでも「お店選び」は、気配りの出来る度がはかられる最重要項目と言っても良いでしょう。
その「お店選び」で失敗しない方法が1つあります。
自分でお店を選ばない
見出しをみて
「え、どういうこと?」
と思われた方が多いと思います。
幹事だからといって全部背負い込む必要はないのです。必要なところでは必要な人の力を、厚かましく借りることのできる愛嬌も、日本のビジネスマンには必要です。
自分でお店を選ばないというのは、つまり
「他の人に、状況を説明し、適切なお店を紹介してもらう」
ということです。
このときに重要なのが、では誰に聞くのかということです。以降の見出しで、それを説明していきます。
メンバーのなかで一目おかれている人に聞く
宴会メンバーのなかに長老と呼ばれている方や、お局と呼ばれている方が居る場合、その方に聞いてしまうのは、1つの突破口です。
なぜなら、長老やお局と呼ばれている人の「紹介です」と言えば、誰も文句が言えないからです。
ただし、幹事の役目を怠けていると思われないために、紹介してもらった後に、
- 「自分で下見に行く」
- 「自分なりの店選びの理由を考えておく」
といった努力が必須です。
センスがいいと評判の女性に聞く
宴会のメンバーが同期の場合、共通の知り合いで、センスがいいと評判の人の威光を借りるという手があります。
それなりの規模の会社なら、アイドル的存在の「マドンナ」が居るはずです。そうした方に、理由を話してお店を教えてもらいましょう。
自分のセンスに自信を持っている日本人は、謙虚な民族性からいって少ないのが実情でしょう。
「センスが良い」
と認められている人の意見に反対意見をもつことは、すなわち自分の
「センスが悪い」
と思ってしまうので、お店選びで文句を言われることがなくなるわけです。
行きつけのバーのマスターに聞く
最後に、私のよく使うとっておきの方法を伝授しましょう。それは自分が月に4回以上通うバーのマスターに教えてもらうということです。
この方法の良いところは、
「飲食店が薦める飲食店」
という
「キングオブキング」
のような威光が選んだお店に加わることが、まず挙げられます。
そして、バーのマスターに教えてもらうなによりのメリットは、2次会への流れをスムーズにできるということです。1次会のお店の評判がよかったら、さりげなく
「○○というバーのマスターに教えてもらったんです」
と言ってみましょう。
そうすれば、自然と
「じゃあそこに行ってみよう」
という空気になるはずです。つまり、2次会のお店選びで難しい「空気を読む」という行為を省略して、自分で空気を作ってしまうのです。
そして、月に4回以上通っているバーなら、あなたのグループに対して、良いサービスをしてくれることでしょう。そうすると、
「この幹事は他人に好かれるいい人だ」
という刷り込みがなされるのです。
「自分でお店を選ばない」というお店選びの方法を今回は解説しましたが、いかがでしたでしょうか。お店選びに限らず、自分で全部背負い込まないというのは、仕事でつぶれてしまわないための鉄則と言っていいでしょう。
気軽に力を貸してもらえるように、普段から誰に対しても丁寧・親切・真摯に対応するようにしておきましょう。これが今回の方法を実践するうえでの大前提と言ってもいいでしょう。
「自分でお店を選ばない」とはいっても、最終的にお店を決めるのは自分だっていうことはお忘れなく!楽しんでもらいましょ!