「フローリング」の床のお部屋は洋間で
日本の伝統的な生活は「畳」の暮らし
そんなイメージが強い人が多いかもしれませんが、日本の伝統的家屋には、必ず板張りの廊下が付きもので、特に庭に面した廊下は「縁側」というオープンなスペースとなっており、かつての日本の一軒家の幸せイメージの象徴のひとつでした。
屋内では靴をはかない日本では、屋内の板張りスペースをいつも美しく清潔に保つことは、主婦の重要な家事労働でした。お姑さんがお嫁さんの「雑巾がけ」に厳しくダメ出しするシーンが出てくるドラマ、よくありました。今でも日本の主婦・主夫にとって、フローリングの雑巾がけは、
のひとつです。
床拭きロボット掃除機ってどう?
掃除機でごみを取るだけじゃやっぱりダメ?
素足で床に直接座ったり寝転んだりするからには、
「床がバッチイと嫌」
というのは、日本人にとって比較的普通の感覚でした。
しかし、最近は、駅の構内やコンビニの駐車場のアスファルトに、直接ベタっと座っている中高生の男女の姿が珍しくなくなっています。若い世代の人たちは、床の汚れあまり気にしなくなっているのでしょうか・・・・。
と思っていたら、どうやらそうでもなさそうです。
ロボット掃除機『ルンバ』を製造販売している『アイロボット社』が出した
の売り上げが、2014年の発売以来、ぐんぐんと伸びています。
みんな、やはり、気持ちよく暮らすためには、フローリングの床は掃除機でごみを掃くだけじゃなく、水拭きしてスッキリしたかったのですね
拭き掃除にしか除去できないゴミがある
素足で歩くと、足裏の皮脂や汗が床面に擦り付けられ、これを餌に「雑菌」がたくさん繁殖します。
また、吸引式の掃除機だけでは、空気中に舞い上げられてしまう分の「ハウスダスト」がどうしても残ります。
これらのベタベタ汚れやハウスダストを取り除くには、どうしても水拭き掃除が必要です。
自動で床拭き掃除をしてくれる人工知能搭載のロボット『フラーバ』は、
- 水拭きとから拭きを汚れによって選択できます。
- ロボットが自分で考えながら家具や段差やラグなどを上手に回避しながら掃除します。
- スイッチさえ押せば、家具の下など隅々まで、丁寧に掃除が行き届きます。
とりあえず、メーカーのプロモーション動画を見てください。
アイロボット社による実験によると、フラーバで拭き掃除した後は、床面に繁殖していた雑菌の99.9%を除去することができたそうです。
2016年8月発売、最新型フラーバジェット
ロボット雑巾がけってちょっと抵抗が・・・
使用者アンケート結果を見ても、フラーバの満足度は至って高いようです。が、それでも、
「ロボットの雑巾がけはイマイチ抵抗がある」
という人も中にはいます。
彼らが一番気にする点は、
「クロスのずっと同じ面で部屋全部を拭く」
という点です。
人が20畳の広さを雑巾がけする場合、途中で何度も雑巾の面を変えたり、ゆすぎなおしたりします。さして大きくもない接触面で、同じところをずっと拭いていると、先に掃除したところの汚れを、後で掃除する床に広げてしまわないか?という点が気にかかります。
水拭きモードの場合、内側から水分が常に染み出てくるようになっているため、クロスが乾いて汚れを吸着しづらくなることはない、と説明されていますが、それでは不安は払しょくされません。
より清潔に、より簡単に
そこで、2016年8月26日発売予定の最新型では、そんな心配をする人も安心させる、
「クロス部分のワンタッチ装着&使い捨て」仕様
を採用しています。
従来品との大きな違いは、クロスの脱着の簡単さだけでなく、取り付けるクロスを自動認識して拭き方も選択されるため、スイッチがたったひとつになったことです。また、水拭きモードの場合、クロスの内側から水が染み出るのではなく、前面の穴から汚れに直接プシュッとスプレーし、汚れを浮かせてから拭き取る仕様になりました。
一応、一回の装着で15畳まで拭けるとしていますが、途中で止めてクロスを付け替えることも簡単にできます。
「ゴミを増やしてもったいない」と感じる人用に、洗って何度も使える式のクロスもちゃんとあります。また、同じ面での掃除力に疑念がないユーザー用に、従来品の発売も並行して続けられます。
世間の新型への期待は大きいようで、ネットの予約販売だけですでに売り上げランキング上位に迫ってきています。
毎日水拭きしている床で素足の生活
面倒臭くてあと回しにしがちだった雑巾がけをロボット化することで、ほぼ毎日のように水拭き掃除された床の上で、気持ちいい毎日を送れるようになった家族が、日々着実に増えている模様です。
『フラーバジェット』の発売によって、更なる販路拡大が起きるならば、日本人の床生活の幸福感が今後ますます上がっていくことが予想されます。
外出中に勝手に掃除機をかけておいてくれるルンバ共々、こうなったら、日本のお掃除革命を推進するロボットの今後の進化と普及のため、低価格化への取り組みが進むことを期待したいですね。
フローリングにごろんと寝転がって昼寝、、たまらないね〜。