20代にやるべきこと、というテーマは不変の人気テーマです。ですが、世の中には、1冊の本にするために、無理矢理リスト化したものが多いように感じています。
私は2016年時点で29歳ですが、振り返ってみて、20代にやってみてよかったことというのは、1つしかありません。
それは、
「本気になって好きなことに取り組むこと」
です。
このたった1つのことに取り組むためには、無数のやるべきことが出てきますので、ちょろちょろとやるべきことをリスト化して取り組む必要なんてないのです。
「やるべきこと」の本を読んだものの、やるべきことが多すぎてゲンナリしてしまったという人も多いでしょう。
とはいえ、「本気になって本当に好きなことに取り組むこと」だけでは抽象的でわかりませんよね。そこでもう少し詳しく説明していきます。
本気とはどういうことか?
悔し涙を流そう
悔しくて泣いた記憶が一度くらいありませんか?その時を思い出してみてください。それが本気になるという心境です。
泣くという行為は、精神に加わったストレスを緩和するために生まれるといわれています。望んでいた結果と実際の結果を心から悔しいと思うからこそ、ストレスが生まれ、涙を流すことになるのです。
悔し涙を流したことがない人は要注意です。なぜなら、自分に甘い目標ばかり掲げてきた可能性があるからです。それでは30代からの成長は難しくなるでしょう。
自分に具体的な変化を起こそう
本気で変わろうと思うときには、なにがしかの具体的行動が加わるものです。例えば、ダイエットに成功している人を見ると、生活習慣に新しい何かが加わっています。それは当たり前のことかもしれません。朝散歩するとか、水を2リットル飲むようにするとか。
あるいはその逆で、減らすこともありえます。間食を食べないとか、夜は炭水化物を抜くとか。
どちらにせよ、目標に向けて本気になったときは、新しい変化が起きていることには変わりがありません。
本当に好きとはどういうことか?
楽しい気分じゃない時でも好き
私はフリーライターをしていますが、書くということが本当に好きです。自信をもって言えます。拷問にあっても書くことはやめないでしょう。
なぜこれほどの自信をもって言えるかというと、実際、深刻な病を患ったことがあるのですが、その時でも病床日記を書くなど、書くことを続けていたからです。その時の記憶は決して楽しいものではありません。しかし体が勝手に動いて書いていたことを覚えています。
常に悔しさを抱えても好き
これも私事になりますが、常に書くことについては悔しさを感じています。人間は弱い生き物なので、悔しさを感じると、ストレスを覚え、やがて遠ざかるようになるのが一般的です。
しかし本当に好きなことの場合、
「悔しい」
という感情が
「辞める」
という発想にはつながらず、
「次はどうするべきか」
という発想に自然とつながっているはずです。
無理して上記のような発想をする必要はありません。どんな些細な事でも、悔しさを抱え続けられていることが本当に好きなことなのです。
一生困らない生き方が身につく
「好き」を仕事にできるチャンス
これまで、
「本気」と「本当」
という言葉の解説をしてきましたが、それでは、なぜ「本気で本当に好きなことに取り組む」べきなのでしょうか。
一言で表すと、好きなことを仕事にできるチャンスが生まれてくるからです。好きなことで仕事をするのは、実際問題厳しいです。しかし、20代のうちだからこそ、チャレンジできるのです。
とはいえ、ギターが好きだからといって、いきなり会社を辞めてギターに専念しなさい、まではいいません。まずは「本気になって」取り組んでみてください。たとえ、割ける時間は限られていたとしても集中すれば本気になることはできます。
そして本気になると周りの見る目が変わります。すると、不思議なことに、本気な人には仕事が入るようになるのです。最初は少ない額かもしれません。しかし、プロの看板を掲げるきっかけにはなります。
失敗や無知も許される20代
私は理不尽に感じることもありますが、20代のうちは気が回らないことによる失敗も、勉強不足による無知も、不思議と「20代だから」と相手は気を許してくれます。
重ねて言いますが、これはとても理不尽だと思いますが、極端な話29歳から30歳になると、急に周囲の目が厳しくなるようです。
20代のうちに好きなことでプロの看板を掲げれば、厳しい評価に曝されながら、失敗や無知を繰り返して、気軽に場数を踏むことがきるのです。場数は好きなことを仕事にするうえで大切な要素です。
やりたくない仕事を一生続けるよりは、好きなことを仕事にしたいとは、誰もが思うはず。好きなことを仕事にするのは夢ではありません。現実的な行動を積み重ねれば、誰にだってできるのだと、私は信じています。
覚悟を決めて前に進むぞー!!そんなまさケロンも20代!