日本の誇る国民的アニメーションとして海外でも有名な『ドラえもん』。
原作者藤子・F・不二雄さんが亡くなって早くも20余年、テレビ朝日系列のアニメがスタートして2019年で40周年となります。テレビアニメも劇場版長編映画も、子どもたちからの絶大な人気に支えられ、今もなお続いています。
登場人物たちは、いつまでも年を取りませんが、大山のぶ代さんがドラえもんの声優だった時代と現在のアニメで、設定等、変わった点もいくつかあります。
“毎年各キャラクターの誕生日エピソードの話が作られる”
という展開が定着したのは、2005年以降の水田わさびドラえもんのシリーズ以降、目立つ特徴のひとつです。
ドラえもんキャラクターの設定
最初から設定があったわけではない
タイムマシーンに乗ってやってきた22世紀のネコ型ロボットドラえもんの誕生については、雑誌の連載漫画の当初から、大きなストーリーポイントのひとつです。
“ドラえもんの誕生日は2112年9月3日”
というのは、ドラえもん好きな人たちにとって初歩的なカルト知識です。
しかし、その他レギュラーキャラクターについては、原作漫画の中で誕生日が特定されているのは、のび太とジャイアンくらいで、他は定かではありません。
二転三転したしずかちゃんの誕生日
ドラミちゃんとスネ夫くんの誕生日は、原作内では登場せず、周辺の人たちが公式設定を作りました。が、しずかちゃんの誕生日の話は、実は原作内に何度か出てきます。
しかし、出て来る度に描写が夏だったり、冬だったり、安定していませんでした。いろいろな描写から総合判断し、
- 5月2日説
- 12月2日説
の2つが有力視されていましたが、2001年以降「5月生まれ」とだけ公式設定されました。
運勢・性格占いから誕生日を解き明かす
誕生日が変わると、運勢が変わる!?
なぜしずかちゃんは5月生まれとされたのでしょうか?
おそらくは、テレビ局の都合が大きいと思われます。
現在放送中の作品は、毎年誕生日エピソードが恒例です。
- 6月にジャイアン
- 8月にのび太
- 9月にドラえもん
- 12月にドラミちゃん
の誕生日話がきて、年末年始特番があり、年明けから映画宣伝キャンベーンに入ります。春休み前後は映画上映期間なので、5月にしずかちゃんエピソードを入れるのが、丁度良かったのでしょう。
ちなみに、ドラミちゃんの誕生日が12月2日に公式設定されています。
が、しかし、それはそれとして、世の中には、細かいことをいろいろ詮索・想像してつじつまを合わせていくことに喜びを見出すタイプの人が少なからずいるものです。キャラの具体的設定データから、運勢を割り出している人もいます。
誕生日を仮に
「5月2日」もしくは「12月2日」
と設定すると、占いの上では運勢に大きな違いがあるようです。
占星術から見た生まれ月
連載スタート時からずっと小学4年生(アニメでは5年生)のままの彼らは、長い年月の間年をとっていないので、正確な生まれ年は毎年更新されるはずです。
生まれた日の干支や曜日の占い、生年月日の数字から計算する数秘占いなどは、毎年変わってしまうので、生まれた月日だけでわかる占星術で比較してみましょう。
- 5月2日生まれの場合は、牡牛座生まれです。
- 12月2日生まれの場合は、射手座生まれになります。
牡牛座のしずかちゃん
西洋占星術では、太陽星座は「火」「地」「風」「水」の4つのエレメントのどれかの力の影響下にあり、牡牛座は「地」のエレメントの星座です。
ここで他の登場人物らの星座を見ると、
のび太は、獅子座で「火」のエレメント
ジャイアンは、双子座で「風」のエレメント
スネ夫は、魚座で「水」のエレメント
となっており、しずかちゃんが「地」だと4人のエレメントがバランスよく散らばり、最強のチームワークとなるようです。各特徴を当てはめると
- 情感によって行動してしまうのび太
- 社交性が高くて知的でクールなジャイアン
- 情緒豊かで感性鋭い想像力を持つスネ夫
- 現実的で用心深く忍耐強いしずか
となるそうです。ジャイアンが知的でクールかどうかはさておき(笑)、おちゃめでしっかりしているしずかちゃんは、男の子たちよりはかなり現実的で冷静な慎重派の役どころなので、説得力がありますね。
また、牡牛座の特徴は美意識がとても高いといわれ、お風呂に1日3回入り、顔の美容体操もしているしずかちゃんは、確かに「美」に執着する傾向があります。
牡牛座は他に、ロマンチックで想像力豊か、自信に満ちたところもあり、時に子供っぽい面も見せます。綺麗なものやカワイイ小物のコレクション好きで、アイドルに夢中になるミーハーな所があるしずかちゃんの性格に、これまた合致しています。
射手座のしずかちゃん
一方、射手座の場合、エレメントは「火」です。射手座の人は、自由主義で好奇心旺盛、周りの空気を読まずに思ったことをいってしまう面があります。
これはやはりしずかちゃんよりのび太くんのほうが当てはまるようです。
「火」が2人いると、4人のバランスも悪くなってしまいます。
また、束縛を嫌い、物への執着もあまりないのが射手座なので、世話好きなしずかちゃんとはちょっと違うかもしれません。
偶然でしょうが、やはりしずかちゃんは射手座にするより牡牛座の設定のほうが、何かとしっくりくるようですね。
「知的でクールなジャイアン」がひっかかってしょうがないんだけど、ほかのみんなはぴったりハマるから驚いた。