50代から、習いごと
バイオリンを嗜みます
筆者は最近、楽器を習い始めました。
「バイオリン」です。
なぜ楽器、しかもバイオリンなのか、筆者自身も説明できません。
五十代前半の筆者はこれまで、楽器との接点がまったくありませんでした。学校の授業で、笛やカスタネット、ピアニカなどをやらされた程度です。もちろん音楽の授業は大嫌いでした。
理由は単純、楽器をうまく扱うことができなかったから。でも、特に気にしませんでした。将来、音楽関係の仕事につく気は全くなかったからです。高校ぐらいになると友だちがバンドを組んだりしていましたけれど、特に影響は受けませんでした。
音楽教室に入会して、レッスンを受けるようになって、そろそろ一ヶ月が経ちます。なにしろ、バイオリンなんてさわったことないわけで、演奏以前の構え方でつまづいてしまうほどのレベルです。
講師曰く、力が入りすぎだとのこと。無理もありません。初対面の人とすぐ打ち解けるようなスキルがあるわけもなく、「バイオリンさん」と緊張しながら対峙して、四苦八苦しています。
やめませんから。続けますから。
ここまで読んで、
「ああ、これは続かないな、途中で挫折するだろう」
と思われた方も多いでしょう。
しかし筆者は断言します。
「絶対に続ける!」
なのであります。
なぜ自信を持って、続けると、宣言したかというと、
「このためにわざわざバイオリンを買ったから」
冗談です。本音を言えば、それも少しはあるのですが、本当の理由は、
「この歳になってからの、勉強とかレッスンとか習い事って、めちゃくちゃ楽しい」
と実感しているからなのです。
殻を破ることのススメ
誰か、ここから連れ出して
筆者は、これまで、高齢になるにつれ「学ぼう」という意欲は、薄れていくものだと思っていました。歳とともに記憶力が弱くなると聞いていましたから。
実際に日常の中で、物忘れが多くなったと実感する場面が増えています。そんな状態では、新しいことを覚えよう、というのは二の足を踏んでしまいますよね。
さて、学ぶことに消極的だった筆者が、なぜ音楽教室に通うことになったのか? そのきっかけは「狭い世界で暮らしているな」と感じたからです。
毎日、職場と自宅の往復で、新しいことなんて何もない。休日は自宅で、寝転がっているだけの、だらしない日々。ときどき映画館に足を運んだりはするけれど、以前と比べると、正直楽しくない。
窮屈さを感じ始めていたのです。
会社に仕事に行くことや、休日をのんびりと過ごすこと自体は何も問題ないはず。このような状態を筆者は「狭い世界」と感じて「このままじゃ、いけない。誰かここから連れ出してくれないだろうか」と、他力本願になっていたのが大きな問題だと気づきました。
誰も連れ出してはくれない。自分が何とかしなければだめなんだ。
ここまで気付いた時点で、なにか習い事を始めようと思い立ちました。どうせなら苦手なことに挑戦してみてはという観点から、子供のころ大嫌いだった楽器をターゲットに絞り、「上手に弾けたら、上品そうに見える」という、何の根拠もない理由でバイオリンを選んだのです。
行動を起こせ
楽器は、自分の手を使って操り、音を出すものです。バイオリンも例外ではありません。弓を操作して、弦を弾き、演奏する。
筆者はまだ、開放弦を弾くことしかできないのですが、これとて、とても難しい。
弓の持ち方、肩や腕の位置。しっかりと立っているか。このように、身体の感覚を意識したことがないので、簡単にはいかないけれど、とても新鮮です。
弓を引く際に、隣りの弦に触れてしまい、汚い音が出てしまう。では、どうすれば目的の弦だけをひくことができるのか?
- 弓の角度の問題なのか?
- 弓を持つ手に力が入りすぎていないか?
- じつは、バイオリン本体の構え方に問題があるのでは?
こういったことを自分の身体を使って調整し、試していく。それがとても面白くて、ハマっています。
日常に閉塞感があるのなら、新しいことに挑戦すると良いと思います。楽器でなくとも、ジョギングをしてみるとか、絵をかいてみたり、スマートフォンのカメラを使って写真を始めてみるのも、面白いかもしれません。
特に、中高年の皆さん、いまこそ習い事を始めましょう。一緒に楽しみませんか。
まさケロンもギターを嗜んでいたからね~最初に立ち塞がる壁を越えるのには苦労したな~~!でも壁を越えていく度に、どんどんできることも増えていって楽しくなっていくんだよな~!はじめるのなんていつでもいいと思うんだ。一緒にがんばろ!