自動車のAndroid化
自動車は基本的には、走って曲がり、そして停まればいいわけです。
この動作がしっかりと機能していれば立派な自動車です。
現在発売されている自動車は、すべてこの機能を満たしています。
当たり前のはなしです。
自動車が普及した現在、この基本機能だけでは他社との競争に勝てません。
そしてブレーキを踏めば停まりたいときに停まることが出来るのです。
こんなセールストークをしている自動車メーカーはありません。
- デザイン
- 価格
- エンジンの性能
- 乗り心地
様々な特徴をつけて商品に魅力を付加します。少し前までは高価なオプションだったカーナビなんて標準装備が当たり前のような風潮さえあります。
最近ではエコブームを反映して、
低燃費
排出ガスの軽減
ハイブリッド
などがトレンドとなっています。
また安全面を重視し、前方の障害物を自動検知、ブレーキを使わなくても停止する機能まで登場しています。
これらの機能を実現させるためにハイテクノロジーの導入は欠かせません。
今月の6日に、Googleが
OAA(オープン・オート・アライアンス)
という組織の設立を発表しました。
参加企業はGoogleの他に、自動車メーカーのジェネラルモータース、アウディ、ホンダ、ヒュンダイ、そして半導体メーカーのNVIDIAの6社。OAAの目的は自動車へのAndroidの搭載です。
Android化によるより高度な技術の提供
自動車へのAndroidの導入、つまり、Androidを導入した車載端末によるドライバーへの最先端技術の提供が大きな柱となっています。
具体的な内容は明らかにされていませんが、カーナビがより進化したようなイメージでしょうか。
AndroidといえばスマホのOSとしてアップル社のiOSと市場を2分するほど普及しています。
スマホとの連携なども実現することでしょう。
自動車メーカーから見ると、わざわざ独自にプラットフォームを開発する必要がないというメリットが有ります。
自動車メーカーは本来、プラットフォームの開発などIT分野は専門ではありません。
車載端末に既存のOSを導入することで開発コストを抑えることが出来ます。
しかもAndroidには多くのユーザーがおり、市場も確保できている状態です。
理論的にはAndroidスマホで使用されているアプリはすべて車載端末で利用可能となります。
またGoogleサイドにもメリットは有ります。
運転中は当然のことながらスマホは操作できません。
ところが車載端末であれば、運転中も操作が可能であることになります。
より多くのユーザーがAndroidに触れることになり、さらなる普及が見込めるのです。
自動車のAndroid化が具体的にはどのようなものなのかはまだ発表されていません。
例えば音声認識技術を利用して、運転中にレポートや報告書の作成などが可能となるかもしれません。
また、メールの送受信、Webの検索などこれまで運転中にできなかったことが可能になることでしょう。
早ければ2014年中にAndroid化した自動車が発表されると噂されています。
動いて曲がって走るだけの自動車が大きく変化しようとしています。
自動車のAndroid化なんてよく思いついたなぁ~
運転中に色々できることが増えるのはええけど、事故だけは気をつけやなアカンで!