あいかわらず猛威をふるっているノロウイルス
恐るべき感染力をみせているノロウイルスですが、これにはノロウイルスの特徴が大きく関係しています。
前回はウイルス性と細菌性の違いをみてみました。
くわしくはこちら
「ノロウイルス対策!脅威の感染力に打ち勝つために」
今回はノロウイルスの特徴を中心にみていきたいと思います。
納得!ノロウイルスが私たちを脅かすことができる理由
またノロウイルス?どうしてノロウイルスだけがこうも目立った感染力を発揮しているんだろう?
って思ったことはありませんか?そう、納得の理由があったんです。
嘔吐が多い
下痢のみならず、嘔吐も繰り返すのが特徴のノロウイルス。
この嘔吐が厄介なんです。
下痢が中心症状であれば、トイレで流されるためにウイルスが広がる恐れも軽減されるのですが、嘔吐の処理は人がします。
そこで、適切な処理ができていないとそのまま乾燥して空気中に広がることに。知らぬ間にウイルスを食べているなんてことになってしまうのです。
消毒薬に対する抵抗が強い
聞いただけで最悪な特徴ですよね。
アルコールや高温、さらには酸や乾燥にも強く、さらにさらには水中でも長時間生きられるというかなりの強者ノロウイルス。
集団感染が多く発生してしまうのも納得です。
一度かかっても何度も感染してしまう
聞いただけで怒りがこみ上げてきそうな特徴です。
ノロウイルスは多数の遺伝子型が存在しているため、同じ人が何度も違った型のノロウイルスに感染する恐れがあります。
感染が腸粘膜での局所感染なので免疫の持続力が短いことも複数回感染してしまう原因になるとか。
感染経路を特定しにくい
残念すぎる特徴です。
ノロウイルスは多数の遺伝子型があることは先ほど書きましたよね。
さらにノロウイルスの構造上、培養した細胞や動物実験でウイルスを増やすことができないために、ウイルスを分離して特定するのが難しいんですね。
食品中に含まれるノロウイルスを検出することも難しいということが、食中毒の原因究明や感染経路の特定を困難なものにしています。
なんだか、私達はノロウイルスに勝ち目はないんじゃないかと落ち込んでしまいそうになるような特徴ばかりですが、そんなことは言ってられません!
大切な子供とお年寄りを守らないといけないですからね。
体力のある私たちはなんとかなるとしても、体力のない子供やお年寄りにとっては命を脅かすウイルスです。
目に見えない敵だからこそ怖いノロウイルス。
でも、恐るべし敵の特徴を掴んでしかるべき対処をすればきっと大切な人たちを守ることができます。
次回は、その戦い方、対処法をご紹介。
ぜひ、目を通していってくださいね。
ノロウイルスの特徴ってめちゃくちゃ厄介やな・・・
一度かかったら何度もかかるって、怖い!