衛生目的以外の使用
本来のマスクの目的
マスクといえば風邪やインフルエンザなどに感染しないために装着したり、既に感染してしまったものを他者に感染さないように使うのが目的です。
目的以外の使用
ところが最近になって衛生目的以外の使用が増えてきているという指摘があります。
一番多いのが防寒目的ですが、それ以外にもおしゃれや顔を隠すために使用するといったケースもあるそうです。
だてマスク
衛生目的以外の使用は
だてマスク
と呼ばれています。
だてマスクという言葉は数年前から存在します。
マスクといえば不織布で作られた使い捨てのものが一般的ですが、最近では花がらや格子柄などファッション性を重視したマスクも発売されており、だてマスクの流行に拍車をかけているようです。
落ち着く、人と話をしなくて済む
すっぴん隠し
だてマスクですっぴんを隠すのが若い女性の間で広がっています。
朝化粧をしない状態で通勤し、職場についてから化粧をするということなのでしょうか。
また顔の一部をマスクで覆うことによって
マスク美人
になれるという人もいます。
何となく落ち着く
顔の一部を隠すことで何となく落ち着くという人もいるようです。
初めは感染防止のためにマスクを着けていましたが、同時に人目が気にならなくなり具合がいいのでマスクはつけたままにしているそうです。
中には食事、入浴、睡眠以外はマスクをはずさない人もいるそうですよ。
人と話をしなくて済む
だてマスクをつけ、耳にはヘッドホンをすると、知り合いに会っても話しかけてこない。
それが楽なので顔の一部を常に覆っているという人もいます。
マスクは口を覆うものなので
という気持ちを表現できるということなのでしょうか。
またマスクをしていると物怖じせずに話ができるという側面もあるそうです。
顔の一部を覆うことで外部から守られているような心理効果があるということなのでしょう。
コミュニケーションにも変化が
メールやSNS
だてマスクの流行を心理学者はこのように分析しています。
現在多くの人がメールやSNSを利用しています。
これらでのコミュニケーションが多くの場合は文字です。
文字では互いの表情が分からないので、気持ちを伝えるには適していない面もあります。
同じ「ありがとう」でも、心から感謝しているのか、うんざりしながらの儀礼的な言い方なのかは文字だけでは伝わりません。
対面であれば表情から読み取れますが、文字ではそれが難しい。
だから顔文字などを使って補足します。
表情不要のコミュニケーション
こういった表情のないコミュニケーションに慣れてしまうと、逆に表情を伴った会話に戸惑ってしまうのかもしれません。
その結果、顔の一部を覆うことで落ち着くとか物怖じせずに会話ができるという心理状態に落ち着くということは有り得ます。
筆者は対面で相手の表情を見ながら会話した方がいいと思いますし、その際に相手がマスクをしていたら、表情が読みづらいというのはあります。
それ以前にマスクは風邪の時にするものという強いイメージがあるので、知っている人がマスクをしていたら「お大事に」と言ってしまいそうです。
そのうちに
などとプリントされたマスクが発売されたりするのでしょうか。
風邪の時とか風邪が流行ってる時には、マスクするけど・・・
普段はマスクしてると息苦しいからいややねぇ~
最近は、息苦しくないマスクも出てるみたいやね!