世界遺産に落書き相次ぐ
旅の記念に
「大スキ」「ヒマやね」こんな落書きが国内の名所、旧跡に刻まれています。
相合傘なんかも書かれているそうです。
書いた本人たちはここを訪れた証のつもりなのでしょうが、恐れ多くも国宝に指定されている神社や仏閣に落書きするというのはいかがなものなのでしょうか。
そういえば以前、日本の学生が世界遺産に登録されているイタリア・フィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂に落書きしてしまい、学長と学生らが謝罪と弁償をしたことが話題になりました。
謝罪と弁償は反省の証ということで、その謙虚な態度がイタリア人に好意的に受け止められましたが、はじめから落書きなどしないほうがより好感を持ってもらえるのではないでしょうか。
旅の記念なら写真やビデオで充分です。
万里の長城も例外ではない
このほど世界遺産に登録されている中国の万里の長城が落書き対策として、一部の壁面を落書きゾーンとして開放する計画があるとの報道がありました。
あまりにも落書きが跡を絶たないため、いっそのこと場所を限定してしまおうという意図のようです。
中国では落書き・破損は200元(約3300円)の罰金対象となります。
でも落書き防止のための抑止力としては効力がないようですね。
外国語での落書きが目立つ
北京晩報の記事によれば、とくに落書きがひどいのは5号要塞と呼ばれている部分。
中国語よりも英語やその他の外国語での落書きが圧倒的に多いと伝えています。
万里の長城の落書き対策として中国政府は以前、付近に専用の壁を作り、有料で落書きを許可していたそうですが、効果が上がらなかったそうです。
落書き専用ゾーンに甘えてはいけない
禁止するよりも…
中国政府としては苦肉の策だったのでしょう。
禁止しても落書きは後を絶たない。
それならばいっそのこと落書き専用スペースを作って場所を限定することで落書きを許可してしまえばいいのではないか、そんな考えから始まったのだと思われます。
落書きをする立場からしてみれば、堂々と落書きができるわけですから良いアイデアなのかもしれません。
でも、やはりモラルが低下していると筆者は思います。
万里の長城をふくめた歴史的遺産はそのままの姿で後世に残していかなければならないと筆者は考えます。
ましてや外国の貴重な建築物を汚すなどということはその国の文化を冒涜する行為です。
旅行者はそのことを強く意識するべきだと筆者は思います。
基本、落書きはいけません
旅行した記念を残したいなら、写真やビデオに留めるべきです。
落書きは確かにずっと残るかもしれません。
でもそれはモラルのない行為をしたことの動かない証拠にもなりえるのです。
恥ずかしい行いをしたことが後世に知られてしまいますよ。
世界遺産に落書きってありえへんやろ!
そのみんなで大切にしていかなあかん物に傷や汚れが付いたらどおすんねん!