生活の豆知識

検証!交番でお金を借りることができるのか試してみた

交番

お金貸してください

実際に試してみました

筆者「すみません、お金貸してください」

場所は最寄り駅の近隣の交番。応対にでたのは制服警官ではなくスーツを着た男性。

警官OBなのでしょうか?

その人は即答せずに質問してきました。

警官「お困りなのですか?」


筆者は言葉に詰まりました。

じつはお金には困っていません。

いや、もちろんお金をもらえればうれしいのですが、ここは最寄り駅の近く、帰りの電車賃がなくなったわけでもなく、事実財布には千円強のもちあわせがあります。

じゃあ、なぜお金を借りに言ったかというと

「交番でお金を貸してくれる」

という噂が事実かどうか確かめるため。

思いつきで近くの交番を選んだため、適当な理由も思い浮かびません。

筆者「いや、その…」


しどろもどろになる筆者。

警官「お財布をなくしたのですか?」


筆者「いや、そういうわけでは…」


警官OBと思われる人はじっと見つめています。

非難しているようにも見えるし、そうでないようにも見える。

筆者「じつはちょっとお金に困っていて…」


思わず筆者の口をついて出てきたのがこの言葉。

これは失敗しました。正直に「噂を確かめたかったのです」と告白さればよかったのにと後悔しました。

警官OBと思われる男性はこういうことに慣れているのでしょうか。

落ち着いた口調で話し始めました。

警官「基本的にはお金はお貸しできないですね。お財布をなくしたわけでもないと言うことですし。交通費がないということではないんでしょう?」


筆者「すみません(なんで謝ってるんだろう、オレ)」


警官「生活費がないということですか?」


筆者「いや、もういいんです。ちょっと興味があって」


警官「興味?」


筆者「交番でお金が借りられると聞いたものですから」


警官「うーん。ちょっと要領を得ませんね。どういうことですか」


筆者、ピンチです。どんどん状況が悪くなっていきます。冷や汗が出てきました。ここは逃げるしかありません。

筆者「お忙しいなか、ありがとうございました」


一目散に交番をでました。しばらくこの交番の近くを通ることはできません。

交番でお金が借りられるという噂

ことの始まりは、同僚との雑談。

ある事情で交番でお金を借りようとしたが断られたというのです。

同僚A「貸しても返ってこないからやめたのかな?」


筆者「交番ってお金貸してくれるの?」


初耳でした。

同僚A「貸してくれるとこと、貸してくれないところがあるみたいだよ」


筆者「お金って、いくらぐらいまで貸してくれるの?」


同僚A「詳しくは分からないけど、1万円ぐらいは貸してくれるんじゃない?」


筆者「10万円は?」


同僚A「それはさすがに無理だろう」


横でやりとりを聞いていた、別の同僚が口を挟んできました。

同僚B「お金、貸してくれるよ。オレの友達が電車賃がなくなって借りたよ」


出た、オレの友達。一番信憑性に欠ける情報ソースですよね。とりあえず詳細を聞き出すことにしました。

筆者「いくら?」


同僚B「千円とかその程度じゃない、電車賃だし」


筆者「どうやって借りたの?」


同僚B「なんか書くんじゃない、用紙に。手続きがいるだろ、詳しく知らないけど」


筆者「どうやって返すの?」


同僚B「借りたのは渋谷だけど、最寄りの交番に返しに行ったらしいよ。ほら警察ってつながってるじゃん」


同僚A「なんでオレの時は貸してくれなかったんだろ?」


同僚B「貸してくれるところとそうでないところがあるんじゃないの。大きい交番なら金庫とかあって、貸すための金が準備してあるんじゃない」


同僚A「オレ、結構大きい交番行ったぜ。警官が3人ぐらいた」


同僚B「財布落としたの?」


同僚A「いや、のど乾いて、小銭がなくって」


同僚B「そんな理由で貸してくれるわけないだろ」


では、どんな理由でなら貸してくれるのか?

そもそも本当に交番でお金を借りることができるのか?

筆者は興味を持ちました。

そして思いつきで行動した結果、さんざん恥ずかしい思いをしたのでした。



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公衆接遇弁消費

理由によっては貸してくれる

ネットで調べてみました。

(はじめからそうすれば良かった)結論から言うと交番でお金を借りることはできます。

警察官が必要だと判断した場合に限りお金を貸し付ける制度が存在します。

「公衆接遇弁消費」

という名のこの制度は1960年代から始まったといわれています。

たとえば財布を盗難にあって帰宅が困難になった場合などは、貸し付けが認められることでしょう。

金額の上限はあるのでしょうか。

警視庁が発表しているこの制度に関する資料をみた限りでは上限は定められていないようです。

一部のウェブ上の記事などでは上限は1000円と記されているものが見受けられました。

いずれにしても高額な貸し付けは期待できないのでしょう。

もちろん生活に困っているだとか、借金返済に充てたいなどという理由は認めてもらえないのはいうまでもありません。

この制度のためのお金が交番に準備してあるかどうかまでは確認できませんでした。

警官がポケットマネーでお金を貸してくれたとする体験談がありました。

制度は確立されているものの貸し付け用のお金などは準備されておらず、現場レベルで対応しているのかもしれません。

実は交番だけではなく、パトカーをとめて借りることもできるそうですよ。

これはちょっと勇気がいる行為ですよね。

手続きとして名前や住所、電話番号などを伝える必要があります。

返済に関してですが原則、借りた交番に返しに行くようになっています。

ただし利便性が考慮されており、最寄りの交番でも返済を受け付けてくれるそうです。

ちなみに最近の統計では交番でお金を借りて、返済しない人が全体の3分の1もいるそうですよ。

悪用はいけません

さて、このような制度はあくまでも市民の安全を守るものとして運用されています。

今回、ネットで検索していて気になったのが、いくつかの借金対策サイトでこの制度のことが書かれていたことです。

「ブラックでもお金が借りられる裏技」

などとタイトルを付けて交番でお金が借りられることを紹介していました。

これを見て筆者は腹立たしく思いました。

交番で貸してくれるお金は税金です。

また警官がポケットマネーで貸してくれたのだとしたら善意のお金なのです。

このような善意を踏みにじるような記事は許せません。

また、この制度を悪用したことが発覚し、逮捕されたという例もでています。

財布を落として家に帰る交通費がない、といったような本当に困った状態の時にだけ助けてもらうよう心がけたいものです。

筆者は安易に交番を訪れたことを恥ずかしく思います。

また、借りたのならば必ず返しましょう。

警察に借りたお金を踏み倒そうなんて大胆なことは絶対に考えないことです。

なにしろ借りるときに名前や住所を伝えてあるのですから。

もっとも、警察から強硬な取り立てがあったという例は見かけませんでしたが。

まさケロンのひとこと

本当に困っている時なら、交番でお金を借りることもできるんだね!

masakeron-happy


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筆者情報

言祝(kotoho)

映画オタク。日課は読書。最近は料理にハマっています。座右の銘は「好奇心を失ったら、そこで終わり」