秋の話題

十五夜・十三夜・十日夜〜中秋の名月と秋の月見の楽しみ方〜

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Written by ぽぷらこ

「秋を感じる瞬間」ってどんなときでしょうか?

明け方、もしくは仕事が終わる夕方や夜に、外にでた瞬間の「外の空気感」や「風のかおりや質感みたいなもの」に夏の終わりと秋の訪れを知らされることが多い気がします。

つい先日も仕事が終わりバタバタと外に出たときに感じた風で「ああ、もう秋なんだなあ」としみじみと思いました。

そんな時は、なんとなく寂しいような心もとないような気分になってしまいます。

「秋」は人の心を刺激する季節です。「芸術の秋」「読書の秋」と言われますし文化祭なども秋に行われます。

そんな「秋」は、日頃バタバタと忙しく駆け足で過ごしている私たちの足をちょこっとだけ立ち止まらせてくれます。秋には昔からの素敵な風習もたくさんありますよね。今回は、その中のひとつ、

「お月見」

についての特集です。



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有名な十五夜、「中秋の名月」という言葉について

「十五夜のお月さま」という言葉は子供の頃から耳にすることがあったと思います。「月見」というと「十五夜」という感覚がありますよね。

十五夜っていつのこと?


一年の中で満月の日は、だいたい12回から13回あります。

本来「十五夜」とは新月から数えて15日目の夜、つまり「満月の夜」のことをさします。

しかし、一年に12回、もしくは13回の満月の中でも空気が澄みわたり満月が最も美しく見える時が、旧暦の8月15日の満月だったんですね。

大昔、平安時代からこの美しく見える満月を見ながらの宴が開催され、後に収穫祭なども行われるようになりました。

この名残から、現在でも「十五夜」というと旧暦の8月15日を新暦に置き換えた「9月の満月の日」を「十五夜」といっています。

9月15日を「十五夜」と思っている方もいらっしゃいますが、太陽の動きを基準にしている現在の暦と月の満ち欠けを基準にしている旧暦とはズレが生じますので、現在は毎年「十五夜の日にち」は違います。

中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)という言葉

一年で最も美しいとされる旧暦8月の満月のことをさします。「十五夜のお月さま」です。

中秋の名月という言葉をみたら、十五夜のお月さまを思い出しましょう。

といっても実は、新月から満月になる期間が毎年ぴったり15日というわけではありませんから、中秋の名月が必ずしも完全な満月というわけではないようです。

完全な満月ではなくても、秋の澄み切った夜空にくっきりと浮かぶお月様は、見ているだけで清らかな気分にしてくれますよね。

さらに、十五夜は里芋などをお供えすることが多いため「芋名月」などと呼ばれたりもします。

「十三夜」という言葉をご存知ですか?


十五夜は子供のころから耳にする言葉でしたが、「十三夜」「十日夜」という言葉をご存知でしょうか?もしも十五夜を見逃してしまった方は必見です。

十三夜とは?

旧暦の9月13日、新暦では10月の中、下旬頃になります。十五夜についで美しい月とされ、古くからこの月を観賞する風習がありました。十五夜は中国から伝えられたものですが十三夜は日本固有の風習で秋の収穫祭のひとつだったと考えられています。

十三夜の月

十五夜の月を「中秋の名月」「芋名月」と呼ぶとご紹介いたしましたが、十三夜の月にもちゃんと名前がつけられています。

  • 「豆名月」
  • 「栗名月」
  • 「後の月(のちのつき)」


と呼ばれています。

豆やら栗やら秋の味覚の名前が付けられていますが、これはお供えするものからきているものです。

つまり、十三夜には栗や枝豆をお供えしていたためこのような名前がつけられました。

お供えするからと芋や豆、栗をお月さまの呼び方につけるというのはなんとも面白いですよね。

縁起が悪い?「片見月」

十五夜か十三夜のどちらかの月しか見ないことを「片見月」と呼び縁起が悪いとされていました。

ですので、十五夜を見たら必ず同じ場所で十三夜も見るようにしていたといいます。

十五夜よりも十三夜の方がすっきりとすみきった夜空になることが多く美しいお月様がみえる可能性が高いそうですよ。

「十日夜(とおかんや)」という言葉もあります


さて、「十三夜」をご存知ない方も多かったと思いますがさらに「十日夜」というのもあります。

これは主に東日本を中心に行われている収穫祭で、お月見がメインということではないのですが、十五夜、十三夜、十日夜の3日間のお天気がよく美しいお月様をみることができると縁起がよいとされていました。

十日夜とは?

旧暦10月10日に行われる収穫祭のことをいいます。

稲の刈り取りが終わって「田の神様」が山へ帰る日とされていました。

稲の収穫への感謝と翌年の豊穣を祈り、田の神様に餅やぼた餅などをお供えします。

また、藁で作った藁鉄砲などで地面を叩きながら唱えごとをして「地面の神様」を励ます風習がある地域もあります。

西日本にある「亥の子」と「十日夜」


「十日夜」が主に東日本に残る風習であるのに対して、西日本では似たような意味を持つ行事に「亥の子」の行事があげられます。

中国から渡来した風習で、十月亥の日に餅を食べると病気にならないということで多くの人々はこの日に餅を食べました。

その他、豊作祈願なども行われていたといいます。

この2つの行事、呼び方は違えど似たような時期の似たような行事ですよね。

違いというと「亥の日」が宮中発の行事で「十日夜」は民間発ということです。

似たようなことを祈願して収穫祭が行われますが、出発点が違いますので色もまた少しずつ違いそうですね。

お月見の楽しみ方

さて、ここまで秋のお月様、十五夜十三夜十日夜と3つご紹介してきました。

日々忙しく過ぎてしまう現在の時間の流れの中で、ちょっと立ち止まって澄み渡った空と美しいお月様を観賞するというのは実は私たちの心にとって大切なことなのかもしれません。

また、こんなロマンチックで日本人の感性にぴったりな風習は受け継いでいきたいという気持ちにもなります。

ということで、ただお月様を観賞するだけでは気分もいまいち盛り上がりませんのでこういう風習はきちんとイベントとして盛り上げることも大切です。

多少、めんどうくさくても昔から伝えられているお供えものなどをきちんと準備して、目には見えないけど私たちの心に受け継がれている「美しいものを美しいと感じ感謝する心」を思い出すひとときをつくって欲しいと思います。

お月見でお供えするもの


お月見でお供えものをするのは、もちろんお月様が美しい、風雅の対象だからというだけではなく収穫を感謝するお祭りの意味もあったからです。

月見だんご


お月見のお供というとまず思いつくのが「月見だんご」ですよね。

十五夜には十五個、十三夜には十三個のお団子をお供えします。

9個、4個、2個と重ねて置きますよ。

お団子が苦手だという方は、まんじゅうやお餅などでもオーケーです。

秋に収穫されたもの

十五夜は里芋やさつまいも、十三日夜は栗や豆、十日夜は餅や米などをお供えします。

そのほか旬のものはなんでもお供えものとして盛ることができます。

ブドウなどのツルものは人とお月様とをつなぐ、繋がりが強くなるとして縁起がよいとされています。

ススキ


飾るだけでぐっとお月見感がでてくる「ススキ」

普段でもススキをみかけると秋を感じさせてくれますよね。

このススキ、実は神様の依り代と考えられており稲穂が実る前のこの時期に、稲穂に似ているススキがお供えものに選ばれたといわれています。

魔除けとしても使われていたススキ、さらに秋の七草のひとつでもありますのでお月見には欠かせません。

和ろうそく・キャンドル


せっかくですので雰囲気にもこだわりたいですよね。

電気を消して和ろうそくやキャンドルなどの明かりでお月様を観賞しましょう。

日頃と違うので雰囲気も違って気分が盛り上がりますよ。

お供えする場所は?

月が眺められる場所であればどこでもかまいません。

窓辺や縁側、お庭やベランダにテーブルやちゃぶ台を置いてお供えものをします。

お天気がよいときには、外に近い場所にお供えしたいですよね。

子供にも伝えていきたい「秋のお月見の風習」


子供たちにとっては楽しい夏が終わり、ちょっと気が抜けたようになる秋。

夏の元気いっぱい動き回る楽しさとともに秋の静かな楽しみ、落ち着いた気持ちで美しいもの、自然をみつめる時間の豊かさなども教えていきたいですよね。

現在はこういう行事は忘れさられてしまいそうになっているものです。

もちろん、普段私たちでも忘れがちなことなのでまずは私たちがそういう時間を楽しもうとすることが大切。

それぞれのご家族で、お月見の宴を開催して秋のひとときを満喫して欲しいと思います。

収穫に感謝、月に感謝など日頃忘れがちなことをゆっくりとした時間の中で考えてみる、昔に思いを馳せてみるのもいいですよね。

昔から受け継がれているちょっとした季節の行事は大切にしていきたいと思う今日このごろです。

みなさんも、ぜひ素敵な時間をつくってみて下さいね。

まさケロンのひとこと

毎日見てるお月様だけど、毎日違うお月様なんだね~。
まさケロンも、美しいお月様の下で素敵な時間を過ごしましょ。

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