秋の話題 食の豆知識

秋はカレーで元気に!スパイス効果で疲れたからだをメンテ

Written by すずき大和

厳しい残暑が落ち着いたと思ったら、毎週のように秋台風による大雨と、台風一過の暑さのもどり・・・・なんだかお天気が落ち着かない秋は、朝夕それなりに涼しくなってきた頃、なんだか猛暑の疲れが今さらながら出てきている人もいることでしょう。9月から10月は、季節の変わり目で体調を崩しやすい時期でもあります。

スパイスがたくさん使われているカレーは、夏バテ防止になる!と、夏季のフェアメニューにするレストランなど多いです。が、秋以降の季節の体調管理にも効果的なスグレモノメニューです。

  • 夏のたまった疲れが出で来る秋口の倦怠感を解消
  • 冬に向かって乾燥が進んでも、感染症にかかりにくくする
  • 朝夕の気温の低下が急になっても、からだを冷えにくくする

などなど、季節の変わり目の体調不良を予防し、心とからだに元気をチャージしてくれるカレーのパワーの源について、改めて見てみましょう。



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日本のカレーは生薬の宝庫!

市販のカレールウは15~30種類のスパイス入り

カレーの本場といえばインドですが、インドの一般家庭で作られる家庭料理には、スパイスが多く使われています。カレーもそんなスパイスを効かせた料理のひとつですが、本場では、家で作るときはせいぜい3~5種類のスパイスを組み合わせて味を調えるのが一般的なのだそうです。

日本人はたぶん世界でも無類のカレー好きだと思いますが、家でスパイスのブレンドからこだわってカレーを作るのは、本格派趣味の一部の人だけです。おそらく、既にブレンドされて売っている

「カレー粉」「カレールウ」

を使っている家庭が大半でしょう。

あの市販のカレー粉やカレールウには、だいたい15~30種類のスパイスが入っているそうです。この多種類のスパイスを使うカレーは、日本のカレーの特徴であり、インドの人にも

「美味しい!」

と、好評を得ている秘訣でもあります。

スパイスは生薬、カレーは薬膳!

スパイスは日本語で

「香辛料」

といいますが、香と辛味をプラスするだけのものではありません。色を付けたり、旨味をアップしたりして食欲を増進させ、様々な薬効によって健康促進効果ももたらす、植物から採れる魔法の調味料みたいなものです。

健康促進効果をもたらす植物素材は、ヨーロッパでは“ハーブ”、中国では“生薬”と呼ばれ、体調に合わせて調合し、飲んだり食べたりすることで健康アップを図りました。スパイスも、中国ではほとんど生薬とされているものです。

日本の多種多様なスパイスが使われているカレーは、いってみれば「薬膳」ですね。

インドでは、やはり体調に合わせてその日の料理に入れるスパイスの調合を考える習慣があります。レストランでも、お客さんの体調を聞いてスパイスを加減してくれることもあるそうです。

カレーのスパイス、具体的にどんな効能がある?

カレーに使われる代表的なスパイスについて、どんな効能があるのか、以下にまとめてみました。

市販のカレーのスパイス配合は変えられませんが、カレーの仕上げに自分の体調アップに効果的なスパイスをプラスアルファして使ってみるのはいかがでしょう。

最近は使いやすいパウダー状のものが多種類売っています。それは、からだにいいばかりでなく、カレーの味も魅力もなお一層深めてくれるものになるでしょう。

抗酸化作用や血行促進効果で疲労回復に効果的

1, ターメリック(ウコン)

カレーの黄色い色の元となっている、カレー粉の主成分スパイスです。飲みすぎにウコンドリンクが効くことはよく知られていますが、肝機能を活性化する胆汁の分泌を促す効果があります。抗酸化作用、抗炎症作用にも優れており、疲労回復効果抜群です。

2, ジンジャー(生姜)

加熱すると出てくる「ジンゲロール」という成分が、からだを温めます。冷え性の人はぜひおすすめ。加熱しないと出てこないので、パウダーでも、生を刻んだりおろしたりしたものでも、最後に鍋に加えたら、ひと煮立ちさせましょう。殺菌作用や免疫力向上効果もあるので、風邪気味の人にもおすすめです。

3, クローブ(ちょうじ)

消毒、鎮痛、抗菌、鎮静、抗酸化作用に優れていながら、血行促進効果もあります。火照ったからだをリラックスさせてくれるスパイスです。

胃腸を調え、気持ちをリラックスさせ、食欲増進

1, カルダモン

滋養強壮や精神安定効果があり、昔からハーブティとして好まれています。口臭予防や体臭を消す効果もあります。

2,シナモン(ニッキ)/オールスパイス

胃腸機能を調え、ムカムカを抑えます。香にはリラックス効果もあり、煮込まず火を止めてから一振りしましょう。

3,コリアンダー/クミン

カレー粉に欠かせないのは、葉っぱじゃなくて種を挽いた粉末です。消化器の働きを助けます。

4,フェンネル(ういきょう)

これも種の粉末がカレー粉成分になっています。消化を助けます。特に肉の脂肪を分解するので、ダイエットにも効果的。

代表的なカレー粉成分となっているスパイスはこんなところです。

抗酸化効果の高い「ガーリック」も、疲労回復・滋養強壮スパイスとしてチョイ足しにはおすすめです。他にも、ぜひいろいろスパイスパワー試しながら、あなただけのカレーを深めていってください。

まさケロンのひとこと

なんか元気でないんだよな~ってときにカレー食べるとほんと元気でちゃったりするんだよね。

masakeron-love


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筆者情報

すずき大和

調べもの大好き、文章書くことも人に説明することも好きなので、どんな仕事についても、気付くと情報のコーディネイトをする立場の仕事が回ってきました。好奇心とおせっかい心と、元来の細かい所が気になると追求してしまう性格をフルに発揮して、いろいろなジャンルのコラムを書いています。