本・読書 秋の話題

『読書週間』子供に本のおもしろさを伝えるのは大人の役目

Written by ぽぷらこ

みなさんは、最近「読書」をしていますか?そもそも本を読むことはお好きでしょうか?

私は、思い返してみると幼い頃から常に本が側にあった気がします。

小学校に入る前までは、寝る前に父に読んでもらう小説がとても楽しみでした。

「十五少年漂流記」「イソップ物語」などを毎日5分から10分くらい読んでもらっていたような気がします。

聞いていた私や弟よりも先に読み聞かせていた父の方が先に寝てしまうということがほとんどでしたけどね。

さらに、寝ぼけて同じ箇所を何度も繰り返し読んで先に進まない話に

「もうそこ読んだ!」

と二階建てベットの上と下から二人でクレームを言っていた記憶もあります。

でも、その父のおかげで小学校に入ってからも物語が大好きな子供でした。

今では随分と本を読む時間が減ってしまいましたが、小説はただそこにある本を開いて読むだけで自分の現実世界とは違う世界が広がっていますので今でも大好きです。



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読書週間をご存知ですか?

毎年ある「読書週間」をご存知でしょうか?

10月27日から11月9日までの2週間にわたり全国的に読書を推進する行事が行われる期間のことをいいます。

読書週間の歴史

戦後まもない1947年、

「読書の力によって、平和な文化国家をつくっていこう」

という意志のもと、出版社や書店、図書館、マスコミや新聞社などさまざまな業界が結束して「第一回読書週間」が一週間にわたり開催されました。

この企画は大成功を収め、翌年からは文化の日を中心とした10月27日?11月9日に開催されるようになったといいます。

この運動の力もあってか日本は

「本を読む国民の国」

になっていきました。

最近日本人は本を読まなくなった?

「活字離れ」という言葉をよく耳にするようになってからしばらく経つような気がしますが、実際に私たち日本人は本を読むことが少なくなってきたのでしょうか?

実は、文部科学省の社会教育調査によると図書館における国民一人当たりの貸し出し数は 以前と比べて減っているという訳ではありません。

つまり、日本人が「本を読まなくなった」「活字離れ」というよりは、「本を買わなくなった」という言い方の方が正しいのかもしれません。

特に子供たちにとっては「図書館」は今でも身近なもの。まだ、昔の本を読む習慣が失われたわけではなさそうです。

日本は世界的にも本を読む国民なのか?

少し古いデータですが日本とG7各国との図書館数や本の貸出数との比較をしている表があります。(参考資料:『ユネスコ文化統計年鑑 1999』等)

表 G7各国との比較(図書館数)
各国との比較(図書館数)


これをみてみますと、一人当たりの貸出数はけっして多いほうではないようです。

イギリス・アメリカ・カナダに継ぐ4番目で4.51冊。最近は日本も5冊をこえていると聞きますが、他の国と比べてよく本を読む国というわけではなさそうですね。

本を読むことは必要なこと?

最近は、PCやスマホなどの普及によりいわゆる「紙の本」が売れなくなくなりました。

先ほども書きましたようにその事実がすぐに私たちの「読書離れ」を示しているわけではありません。

本を買わなくなっただけで図書館を活用しながら読書を楽しむ、新刊ではなくて中古本を買っている、電子書籍で読んでいるなど、読書をするための手段が多様化したことが以前と比べて新刊が売れなくなった一番の理由です。

といっても私自身は、PCが身近になってからグンと読書量が減ってしまっている気がします。

落ち着いて本を読んでいた時間は、ネットサーフィンをしてしまったり、ネットショッピングをしてしまったり、

またブログやニュースなどの記事を読む時間になってしまいました。

読書をするのも、ブログやニューストピックなどを読むのも同じ「活字を読む」という行為にかわりはないのですが、私はやはり本を読まない日が続くと自分の人としての成長が止まってしまっていると感じることがあります。

けっして本を読むことだけが人間として成長する手段ではないのですが、やはり一人で落ち着いて本を開く時間、誰ともしゃべらずに黙って現実世界とは違う世界、違う人たちの生き様を知る時間というのは、自分が現実世界で落ち着いた気持ちで心穏やかに生活するために欠かせない時間のような気がします。

読書がもたらす効果

読書にはいくつかの優れた効果が期待できます。

  • 集中力の持続時間が長くなる
  • 創造力・発想力が鍛えられる
  • 相手の気持ちをわかる力、共感する力が身につく
  • 理解力が高まる
  • コミュニケーション能力がつく
  • 脳の刺激になり脳が活性化する

人として必要な能力ばかりですよね。物語を楽しみながらこれらの能力も高められるというのは嬉しいですね。

本の楽しさを子供に伝えるのは大人の大事な役目

「朝の読書時間」というのを設けている学校が多くあります。

朝に読書をする時間つくることで理解力や文章力も身につき、落ち着いた心で一日をスタートできるうえに思いやりや積極的な気持ちにもなれるといった効果が期待されているのだそうです。

子供の頃から「本と共にある日常」を当たり前のことにするというのはとても大切なことだと思います。

テレビを見たり、おやつを食べたり、お友達と遊んだりすることと同じくらい「本を読むこと」を普通のこととしてあげるのは、子供のまわりの大人の役目です。

休日にいっしょに図書館に行ってみる、本を読み聞かせる、本を楽しそうに読んでる姿を見せることだっていい刺激になるかもしれません。

読書を子供の頃に身近にとらえるというのはとても大切なことですし、またそれをサポートするのは親をはじめ、周りの大人たちの大切な役目だと思います。

読書週間がよいきっかけに

10月27日からの読書週間は子供に読書の楽しさを教える、読書に目を向けるとてもいい機会だと思います。

さまざまなイベントなどが行われている場合もありますので調べてみるのもいいかもしれませんね。

読書を習慣づけるのは子供の頃が一番だと思います。本の世界を知っていることでその子が将来救われることだってあるかもしれません。毎年の読書週間、有効に使えるといいですね。

まさケロンのひとこと

特定のジャンルの本ばっかり読んでた場合、脳の刺激も特定の傾向を示すのかな?

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ぽぷらこ