食の豆知識

密かなクールジャパン「EDAMAME」のクオリティが凄かった

EDAMAME
Written by すずき大和

梅雨の時期を迎える頃、そろそろ旬になってくる食材のひとつに「枝豆」があります。

日本では“ビールの友”としてすっかりおなじみの枝豆ですが、西洋では、まだ成熟していない青い大豆を茹でてスナックのように食べる習慣は、ほとんどありませんでした。

21世紀に入る頃、欧米では居酒屋風の和食レストランなどを中心に、じわじわと枝豆人気が高まり、2010年代に入ってブームといえるほどの急激な消費増大が起きています。

2014年発表、外国人がGoogleで英語検索した日本語のランキングでは、食の部門で、1位の

「SUSHI」

に次いで

「EDAMAME」

が、「SASHIMI」「RAMEN」を抑えて堂々2位に入っています。

北米では、5、6年前はメニューに

“green soy beans”

と添え書きしてあることも多かったそうですが、最近では、「EDAMAME」でほぼ通じるのだとか。



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簡単、おいしい、ヘルシー、枝豆

人気の秘密は手軽さと美味しさと健康ブーム

欧米人にこんなに絶大に支持されている理由として、

  • 簡単手軽な調理方法
  • 後をひく美味しさ
  • 栄養価が高く健康的

という三大要素をあげる人が多いです。

1,和食は手が込んでいる、というイメージを覆すイージーさ

寿司を真似して作るのは誰でもすぐにはできませんが、洗って茹でて塩をふるだけの枝豆は、和食の板前さんがいるレストラン以外の外食店でも、どんどん取り入れられていきました。もちろん、家庭で自分で茹でる人も多く、口コミだけでなく、実食付きで人気を広めてもらっているようです。

オーガニック食材にこだわるレストランや、アジアンフードを取り扱う店舗にも次々広まりました。工場生産もしやすく、最近はスーパーの冷凍食品の棚には解凍するだけで食べられる商品も置いてあります。

海外で売られている冷凍EDAMAME


2, ビールのおつまみに、おやつに、ぴったりのスナック

何より美味しいことが一番の人気の要因です。

「これ、ビールに合う~!」

という感想は、世界共通だったようです。アメフトや野球の試合のスタンドや売店でもEDAMAMEが売られている所があります。さやから飛び出る豆を食べる楽しさもあって、子どもたちにも

「止められない、止まらない!」

と好評です。

You Tube に投稿されていた外国のEDAMAMEホームビデオ


もうすっかり一般的になってきたので、最初のころ若干見られた、よくわからずにいきなりさやごと食べようとする人も、最近ではあまりいないようです。動画の女の子も、時々失敗してこぼしながら(笑)、さやの中の豆だけピュッと出して食べていますね。

3, 菜食主義や健康志向に応える、低カロリー高タンパクな食材

ニューヨーカーを筆頭に、ここ10年ほどのヘルシー志向の高まりは、ダイエットブームとも重なって、カロリーや糖質カットに敏感な人を増やしています。

植物性タンパク質の代名詞のような大豆は、小麦などの穀物に含まれるグルテン(糖タンパク)は含みませんが、ビタミンB1や鉄分、カリウムなどのミネラルが豊富です。特に健康意識の高い都市部の中間層に、EDAMAMEは理想的な食材として大歓迎されました。

ビタミンCなどの栄養や旨みがゆで汁に出てしまうのを惜しんで、蒸し焼き加熱式の調理法にこだわる人も出てきています。日本人が英語圏の人向けにYou Tubeで発信した焼き枝豆の作り方動画は、1年で20万回も視聴されていました。


日本でも高級枝豆が地味にブーム

高くても食べたい、だだちゃ豆

海外の人気の逆輸入なのか、日本でもここ10年くらい、居酒屋などでは「いつものお通し」としての枝豆だけでなく、希少な「ちょっと高級な枝豆」が密かなブームです。

  • シジミよりも豊富なオルニチンを含むといわれる、山形特産の『だだちゃ豆(ちゃ豆)』
  • 丹波地方特産黒豆品種の『丹波黒大豆枝豆』


などが人気です。

希少な種類のちゃ豆の中には、生産農家が数戸しかなく、絶滅しそうだった品種もありましたが、ブームに呼応して数年で100戸以上に生産規模が拡大し、ブランド野菜としての体制が確立した例があります。

だだちゃ豆は、普通の枝豆よりだいぶ値段が張りますが、ワンランク上の栄養価と味を楽しもうという人がたくさんいるようです。

ちなみに、生の時はあまり区別がつきにくいですが、だだちゃ豆は茹でると豆の表面の薄皮がちょっと茶色っぽくなります。左がだだちゃ豆、右が普通の枝豆です。


枝豆、おやつや料理にも取り入れよう

枝豆をつぶして甘くしたずんだ餡を使ったお菓子も、ささやかなブームです。南東北で有名なずんだもちだけでなく、おしゃれな感じで洋菓子風にアレンジされたものなども時々目にします。

豆サラダやかき揚げ、だしまき卵の具など、料理にもたくさん使って、ヘルシーに活用していきたいものです。

枝豆パワーで元気に夏を乗り切りましょう。

まさケロンのひとこと

枝豆って一度手にして食べ始めると止まらないんだよね!食べ比べとかしてみたいな~。

masakeron-love


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筆者情報

すずき大和

調べもの大好き、文章書くことも人に説明することも好きなので、どんな仕事についても、気付くと情報のコーディネイトをする立場の仕事が回ってきました。好奇心とおせっかい心と、元来の細かい所が気になると追求してしまう性格をフルに発揮して、いろいろなジャンルのコラムを書いています。