政治・経済

キレる中高年が多くなったと感じるのは、気のせい? それとも…

Written by 言祝(kotoho)

1歳児に手を出す?

キレるのは若者だけじゃない。

駅構内でベビーカーが邪魔だった、という理由から1歳児の頭を殴ったとして男が逮捕されました。

驚いたのは容疑者の年齢です。64歳ですよ。

上から目線な言い方で恐縮ですが、

「いい年して何やってんだ」

と筆者は思うわけです。

この年齢なら孫がいてもおかしくない。

孫と同年代の子どもの頭を殴れますか? 仮に孫がいなくたって、1歳児に暴力を振るうなんて言語道断です。

ニュースによればこの容疑者、

「悪いことをしたと思っている」

と反省しているそうですが、反省する前に自制することはできなかったのでしょうか?

この事件、俗にいう「キレた」結果の犯行という見方ができます。

「キレる」といえば「若者」というイメージがありますが、最近は中高年が「キレる」ことのほうが多い気がするのです。

皆さんはどう思われますか?



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確かに「キレやすい」

と、他人事のように言ってますが、筆者も立派な中高年。

お前はどうなんだ、と問われれば言葉に詰まってしまいます。

さすがに子どもに手を上げたりはしませんが、どちらかといえばキレやすい、厳密にいえば

「最近キレやすくなってきた」

と自覚があります。

若いころはこんなことで腹は立てなかった、と我にかえることがけっこう頻繁に起こるのです。筆者も反省するべきですね。

中高年が感じる「中途半端感」

リタイアでもないが、メインでもない

「キレやすい」中高年に関しては、その理由は様々に議論されています。

科学的な分析もなされており、セロトニンという物質が原因とする説もあります。

セロトニンは感情のコントロールをつかさどっているそうです。

加齢とともにセロトニンが減少するのが原因と唱える学者もいます。

確かにそういうこともあるかもしれない。

でも筆者が強く感じるのは、中高年ゆえの

「中途半端感」

が大きく影響してると思うのです。

20代は社会から期待されている時代。30代は実力もつき、認められ、一番ノリにノっている時代。

そして40代になると、なんとなく宙ぶらりんな感覚を覚えるのです。

メインでは決して、ない。かといってリタイアする年齢でもありません。

脇役とでもいえば良いのでしょうか、経験は豊富であるけれどスポットライトを浴びる機会が減ってしまう。

そのような状態になったとき、自分のなかでどう折り合いをつけていくか?

ある意味でとっても難しい年頃なのです。

プライド

一部の中高年にとっては、そんな状況はガマンできません。なぜならプライドがあるからです。

精力的に動く自分よりも若い世代を横目に見ながら、

「オレのほうがもっと上手くできる」

などと考えてしまいます。

でもサポートしかさせてもらえない。

経験を積んでいるからこその「サポート役」だということにすら気づかない。

人によってはこの状況に不満を感じることがあると思います。

これは筆者の持論ですが、年齢にかかわらず「キレる」人は必ず

「不満、不安」

をかかえています。

だから余裕がなくなって「キレる」のです。

中高年は不安定になりやすい、というのは飛躍しすぎでしょうか?

熟年

中高年とほぼ同義の言葉に「熟年」というものがあります。

とてもいい呼び方だと思いませんか?

「キレる中高年」予備軍である筆者は「熟年」を目指したいです。

まさケロンのひとこと

まさケロンのまわりにもよく「キレる」人がいたけど、やっぱりいろんな不満があったみたいで、愚痴っぽいことも頻繁に聞いたな。その人はなんだかすごいネガティブで、細かいところを気にする性格だった。不満ばっか口にしてもいいことないんだから、「じゃあどうするか」を考えなさい!

masakeron-oko


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筆者情報

言祝(kotoho)

映画オタク。日課は読書。最近は料理にハマっています。座右の銘は「好奇心を失ったら、そこで終わり」