知ってるようで知らない?おめでたいおせち料理の意味
お正月に毎年美味しく食べるおせち料理。
とっても美味しいおせち料理、込められた意味を知らずに毎年なんとなく食べているって方、意外に多いことでしょう。おせち料理にはひとつひとつに重要な意味があるんですよ。
知らなかった!という方は、今知ってぜひ年明け早々におせち料理を更に美味しく食べられるよう知識を蓄えておきましょうね。
年方食べると、知らないで食べるよりも更に美味しく有難く感じることでしょう。知って食べたほうがもっと美味しく、縁起も良いに決まってます!
1. 黒豆は、社会人なら必ず食べたい「健康と勤労」
黒豆には
「いつまでも元気に働けますように」
という願いが込められています。
「まめに働く」というゴロ合わせと、一粒食べて満足せずに何粒も食べられることから、仕事をたくさんすることを連想できますね。
そして黒豆そのものに、「壮健なカラダ」という意味もあるそうです。
仕事やめたいな~今年こそ宝くじ当たらないかな……という邪念は捨てて、いつもいつまでも元気にバリバリ働くことの出来る体を黒豆でGETしてみてはいかがでしょうか?
2. チャンスを逃したくない人は、栗きんとんを必ず食べよう
チャンスは逃すな、もう来ない…。
本当に世の中その通りで、一度きたチャンスをみすみす逃すと後悔したって遅いんです。
厳しい現実ですよね……。
苦手な人も多い栗きんとん、その鮮やかな色はおせち料理の中でも一段と目立っています。
黄色というより、もはや黄金色!
豪華絢爛な見た目は、お宝を連想させて「お金に困らないように……」との願いが込められています。
「勝ち栗」という言葉も受験シーズンによく聞かれますよね。
勝負で結果を出したいという時にも縁起が良く、食べられる食材が栗ですので、人生を大きく左右するような大勝負のある歳は必ず食べるようにしましょう。
3. ぐるぐる、長~い昆布から連想できる「長寿」の願い
自分の人生、太く短く!なんて言ってないで長生きしましょうよ。
生きていれば、楽しいことがたっくさん。
そう、昆布巻きには「長寿」の意味が込められているんです。
「よろこんぶ」なんて年寄りが言いそうですが、まさにそのごろ合わせで喜びに溢れた人生を、昆布そのもののように長く続くように……という意味があります。
せっかく楽しいことがたくさんある世の中ですからね、昆布巻きを食べて太く長く生きましょう!
4. 農業従事者は必ず食べたい!豊作祈願の田作り
「小魚の佃煮なのに、なぜ田作りというんだ?」と疑問の声がよくあがる田作り。
昔々、日本人の大多数がまだ農業に従事していたときのこと。
畑に撒く肥料として大変貴重だったのが、小魚だったそうです。
栄養豊富な小魚を肥料とすることで、畑に質の良い米が実るように……と撒かれていたそうな。
それから小魚は日本人にとって豊作を願う時にかかせないモノとなったんです。
農業に従事している方は絶対に食べておくことをオススメします。
5. そろそろ子供、欲しいな……って方は数の子を食べるように!
タラの子はタラコ、ニシンの子は数の子。
「なぜ数の子なんだろう?」という疑問は置いておいて、あの一腹にぎっしり詰まった卵の数を見ればなんとなく込められた願いは想像できますよね。
そう、「子を授かりますように……」という願いが数の子には込められています。
ただ、妊娠中に魚卵を食べると「血が騒ぐから良くない」とも言われます。
お腹に受精卵という卵を宿しながら、魚の卵を食べるということが共食いを連想させることからそう言われるようになったと考えられています。
ですので、今年こそ子宝に恵まれますように……という方が数の子を食べてくださいね。
あ、子供は別に欲しくないけど食べたい! って方も、食べていいですよ。
とってもありがたい食材だ~と思いながら味わいましょうね。
それぞれに意味のあるおせち料理。理解して召し上がれ!
わかっているようでわかっていないおせち料理に込められているささやかな願い。希望を食べ物に乗せて、それを新年に食べる習慣にするとは日本人のやることって本当に粋ですよね。
意味をわかって食べると、更に美味しく食べることが可能でしょう。今までよりもっとありがたくて美味しいおせち料理を味わえるかと思います。
おせち料理一品一品の意味を思い出しながら食べてみると今よりもっと幸せになれるかも。