会社に着いたのは、今日もギリギリだった。目覚ましで起きたけど、なかなかベッドから出られなくて。慌てて家を飛び出したから定期忘れて、朝ごはんも食べられなかった…そんな風に愚痴をこぼしている同僚って居ませんか?もしくは、あなたがいつも遅刻寸前、ということはありませんか?
朝起きられないのは本当に低血圧のせい?
「低血圧で朝がつらい…」こんな風に言ってる人、多いと思います。
低血圧とは
血圧という言葉に、漠然とした理解しかない人が多いかと思います。井戸の手押しポンプを思い浮かべて下さい。
心臓は手押しポンプで常に血液を送り出してます。その血液の勢いが強く、体内を勢いよくぐるぐると循環している状態が高血圧と呼ばれる状態で、低血圧はその逆、血管内の血液は少ない量でゆったりと流れている状態です。
血圧が高過ぎると、血管や脳に負担がかかります。また、低すぎても日常生活に大きく影響します。
低血圧の定義
低血圧に医学的な定義はありません。ですが、世界保健機関(WHO)による健康的な血圧値は
です。
一般的に最高血圧が100mmHg未満、最低血圧が80mmHg以下の場合、低血圧の症状が強く出ると言われています。
また、低血圧は循環器系の病気や糖尿病が原因で起こることもありませす。この記事の中では、そういうったケースは除外します。
低血圧の症状
1.頭痛、めまい
血液を送り出す力が弱いため、血液が脳や頭部に届きにくいため起こりやすい。
2.疲れ、だるさ
全身の筋肉や肝臓に血液が十分行き渡らないため。
3.不眠、寝起きの悪さ
これも脳の血行の不良が原因で起こることもあります。
4.食欲不振、吐き気、下痢、便秘、腹痛
消化器の血行の不良のため。
5.動悸(どうき)、息切れ、不整脈
心臓と肺の血行の不良のため。
6.発汗
血行の不良で身体の活動が弱まると、活動力をたかめるため汗をかこうと交感神経が強くはたらくため。
7.冷え
皮膚の血行の不良のため。
低血圧対策の前に血圧を計ろう
低血圧の症状を見て、「あるある!」な方は低血圧の可能性が高いと言えます。しかし、これだけでは判断ができません。高血圧でも頭痛など、似たような症状が出るからです。低血圧と思い込んで実は高血圧で、血圧を上げるための対策をとってしまっては深刻な問題に発展しかねません。
まずはきちんと自分の血圧を計ってから、低血圧対策をしましょう。血圧計は家族が年配の方なら自宅にあるでしょうし、薬局や病院に置いていますので、そこでチェックしてみましょう!
低血圧対策、まずは日常生活の見直しから!
1.早寝早起き。
それができないのがツライところなのですが、最近流行の朝活をされてる方のブログなどを見ていても、
早く起きると決めたら無理してでも起きる!
と書かれている方が多いですね。
朝起きたら、カーテンを開けて日光を浴びると、目が覚め、体内時計がリセットせれるとともに、睡眠に重要なはたらきをするメラトニンというホルモンが分泌されます。
やっぱり無理!自信がない!という方は、枕をたたきながら
「明日、7時に起こしてください。」
と言うと、目がパチッ!と開きますよ。
2.血液を増やす。
成人の場合、約60~65パーセントの水が体内に含まれています。もちろん、血液の原料にもなります。
積極的に水を飲みましょう。
お茶、コーヒー、ビール、ソフトドリンクなどは利尿作用があり、吸収されるまえに排出されてしまいます。1~2リットルの水を、1日かけて少しずつ飲みましょう。
3.血液を循環させる。
低血圧の結果、体内の血液が少しずつ、しかもゆっくりとしか循環していないので、それをぐるぐるとかき混ぜてあげましょう。
3-1.湯船につかる。
血液をよく循環させるためには体を温めること。となれば、お風呂が簡単です。シャワーだけで済まさず、ぬるめのお湯にゆっくりとつかりましょう。
<注意!>
熱いお湯は一見血の循環がよくなったように思えますが、その分血管も広がり、ますます血液の流れる力が弱くなり逆効果です。気をつけて下さい。
3-2.運動をする。
ウォーキングやジョギングなど、無理のない範囲で始めましょう。体に適度な疲労が加わり、睡眠が深くなることと、ストレスが発散されて自律神経のはたらきもよくなるので、朝の目覚めをよくする大きな手助けとなります。
<注意!>
水分補給をしっかりすること!汗をかいて、水分が減ってしまうと、血液も減少します。
まずは「気合い」で朝の早起きからだね!がんばろう!