ストレッチはダイエットに効果があるといわれています。というのも、全身の筋肉の柔軟性が向上することで、血流が改善し、代謝が良くなるからです。
とはいえ、ストレッチを始めてみたものの、なかなか定着しないという人はけっこういるのではないでしょうか。今回は、なぜ世の中に言われているストレッチが継続できないのか、ということから切りこんで、楽しみながら継続できる「自己肯定ストレッチ」という方法を紹介します。
なぜストレッチは継続できないのか
効果を実感しにくい
ストレッチの効果はじわじわと効いてくるものです。一日やったからといって体は柔らかくなるものではありません。1ヶ月くらい継続しないと効果はでてきません。
そのため、
「本当に効いているの?」
という疑問が湧いてきて、継続ができなくなると考えられます。たとえば、筋トレならば、やったらすぐに筋肉痛という嬉しい痛みがやってきますし、一週間もすれば固くなった筋肉を感じることができます。
そこで、ストレッチを継続するためには、いかに効果をすぐに実感できるようにするのかということが問題になってきます。
ダメな自分を目の当たりにする
ストレッチをこれからしようという人は、体が固い人が多いはずです。そのため、いざ前屈しようとしたり、開脚しようとすると、全くできない自分を目の当たりにすることになります。できない自分を実感することは誰だって嫌なものです。人は得意なものを好きになる生き物だからです。
そのため、ストレッチを継続するためには、ダメな自分を実感しないように、できることから始めていくことが必要になってきます。
楽しくできる自己肯定ストレッチの方法
自己肯定ストレッチとは
効果をすぐに実感できる、できることから始めるということが、ストレッチの継続のためには必要だとはすでに書きました。
そこで「自己肯定ストレッチ」という方法があります。
自己肯定ストレッチの原則は、
「思いついたままに、動かしたいように、自分のからだを動かす」
ということです。
ストレッチ、そしてスポーツなどでは、自分の動かしたいようには体を動かせず、フラストレーションがたまります。そのフラストレーションがあるからこそ、達成感があるともいえるのですが、リラックスタイムの時間にはフラストレーションをためたくないはずです。
自己肯定ストレッチでは、動かしたいように体を動かします。たとえ変な動きだったとしても、
「これでOK」
「リラックスしている」
と自分を肯定してください。そうすることにより、テンションが上がってきます。したがって、テンションがあがるという効果をすぐに実感できる一方で、自分にできる動きばかりをするので、継続できるストレッチなのです。
もちろんストレッチ効果もあります。なぜなら、筋肉が固くなる1番の原因は、決まった動きしかしないことなのです。日常の動きから解放して、自由に体を動かすだけでも、筋肉をほぐすことができるのです。
自己肯定ストレッチは、好きなように体を動かせばいいのですが、好きなようにと言われても、思いつかない人もおおいはずです。そこで、次の項目から、基本の動作を紹介します。
ぶらぶらする
全身の力を抜いて、手や足をぶらぶらさせましょう。こうすることで、関節がほぐれてきます。オフィスワークの多い人は、手や足が固まっているので効果を感じられるはずです。
ぶらぶらさせるときには、感情をのせるといいです。嫌なことがあったときには、ぶらぶらさせた手足から風となって発散していくようなイメージをもつとスッキリしますよ。
ねじる
胴体をねじりましょう。これもオフィスワークの多い人におすすめのどうさです。めったに動かさない腰をねじると、ごきごきと音をたててほぐれる感覚があるはずです。
大きく体をスイングしていると、体全身がのびやかになり、自分が大きくなったような気分になり、自己肯定感がアップします。
ただし、ゴキゴキという音の鳴らしすぎには要注意です。
まわす
手首を回したり、腰全体を回したりしてみてください。回すという動作は非日常の動作なので、普段使われていない筋肉がふんだんに使われ、体全身がほぐれていきます。
まわすときのコツとしては、リズムをつけることです。リズム運動は、幸福物質とよばれるセロトニンの分泌を促進するので、テンションがさらにあがります。
テンションのあがる自己肯定ストレッチなら、気分がよくなるので、
「またやりたい」
という気分になるはずです。じっくりと筋肉をのばす通常のストレッチと違って、体を動かすので、血流がよくなります。そのため、朝起きたときの準備運動にもピッタリですよ。
ぶらぶら~。
ねじって~。
まわして~。
好き放題やってるだけなのに、繰り返してると癖になるねコレ。