まるで映画。ピラニアに襲われ70人以上が負傷
「ピラニア」という映画があります。
タイトル通りピラニアの大群が人間を襲うパニック映画の傑作なのですが、現実に同じような事件が発生しました。
南米アルゼンチン中部で川遊びに来ていた人たちがピラニアに襲われ70人以上が負傷したというのです。
中には指を噛みちぎられた人もいるとのことです。
ちょっと日本では考えられないような事件ですが、この川は水遊びのメッカとして地元では人気の場所だそうでこれまでピラニアに噛み付かれるという事故が何度かあったそうです。
しかし、ここまでの大人数が一度に襲われるということはなかったとのこと。
数センチに及ぶ傷を負った人が多数いて、大変な事態になっているようです。
犯人は「パロメタ」
今回の事件の犯人は
パロメタ
です。
これはピラニアの一種でかなり大型のものだそうです。
筆者はピラニアを水族館で見たことがあります。
確かに歯は鋭かったですが大きさはフナ程度、せいぜい15から20センチ程度でした。
パロメタはあまり日本では聞かない名前です。
ネットで画像を調べてみたところかなり大きな肉食魚でした。
個体差はあるでしょうが大きさは30から40センチ。
ピラニアをそのまま一回り大きくさせた印象です。
その鋭い歯はさらにピラニアよりも迫力があります。
確かにこんな魚に噛まれたら指ぐらい取れてしまうことでしょう。
今回パロメタが群れで襲ってきたのかどうかは詳しく報道されていません。
ただ事件が起きた川にはパロメタが生息していることは地元の人はよく知っているようですので、日本人の感覚から見るとよくそんな川で泳ぐ気になるな、と思ってしまいます。
ちなみにこのパロメタ、地元では不味い魚の代名詞となっているそうで、釣れても調理されることはなく捨てられるそうです。
対岸の火事ではない。守らなければならないルールがある
今回の事件は犯人がピラニアの仲間とあってあまり日本人にはピンとこないかもしれません。
日本の河川や海にはピラニアのような肉食魚はほとんど生息していません。
日本人がピラニアに襲われるということは国内ではほとんど起こりえないでしょう。
でも日本でも動物に襲われない可能性はゼロではないのです。
クマ
が食べ物を求めて町に降りてきて人を襲うという事件はときどき起こります。
またクマだけではなくサルが同様に人を襲うという事件も実際に起きています。
日本でも動物に襲われる可能性は充分に起こりえるのです。
けっして対岸の火事ではありません。
登山が静かなブームになっています。
山ガールといって登山を趣味にする女子も増えていると聞きます。
自然に親しむということはいいことです。
でも自然には人間でさえも従わなければいけないルールが有ります。
都市部に住んでいてもそれは変わりません。
たとえば台風や強風、大雨で電車が止まることがあります。
通勤、通学の足が奪われて多くの人が被害にあいます。
ピラニアと自然災害は違うと思う人もいると思いますが、地球上の自然という意味で考えると同じカテゴリーに入ると筆者は考えます。
ちょっと話が大げさになりますが、人間は地球を他の動物そして自然と共有していると考えると、私の言いたいことが分かっていただけるのではないかと思います。
他の動物はもちろん、山や海そして空とルームシェアしているのです。
だから守らなければならないルールがある。
今回の事件はそんなことを再認識させてくれる、そんな気がしました。
川にそんな怖い魚がいるやなんて・・・
日本の川は大丈夫やんなぁ~?