12月生まれ 誕生石・パワーストーン

トルコ石はトルコで採れません!12月の誕生石のトリビア

Written by すずき大和

12月の誕生石というと、日本では、

  • トルコ石
  • ラピスラズリ
  • タンザナイト

の3つが上げられることが多いです。

それぞれに赴きある独特の青色を放つ石です。見つめていると吸い込まれそうな美しいブルーの宝石たち・・・3種の誕生石についての、トリビアを集めてみました。



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トルコ石はトルコで採れません

世界最古の宝石

トルコ石は、最も古い宝石のひとつです。紀元前3000年頃の古代エジプト王朝の女王の装飾品として、既にトルコ石の加工品が使われていました。

驚くことに、古代エジプトの遺跡からは、ガラスを使ってトルコ石そっくりに仕立てた模造品も見つかっています。これも、世界で最初に作られたイミテーションだと考えられています。

トルコは通過しただけ

トルコ石は、意外ですが、トルコでは採れません。イランやエジプトで採れたものが、トルコ経由で古代のヨーロッパ(地中海地方)に持ち込まれたので、西洋社会ではそれ以降この宝石に『トルコの石』という意味の名称付けることになります。

「turquoise ターコイズ」(英)
「turquoise テュルコワーズ」(仏)
「turquesa トゥルケッサ」(西)

トルコ語ですら「turkuaz トゥルクアズ」といいます。

砂漠で生まれたトルコ石

トルコに持ち込まれる前には、さすがにトルコ石ではありません。古代エジプト語では

「メフィカト」

と呼ばれていました。語源は今となってはわかりません。

トルコ石は、銅とアルミニウムを主成分とするリン酸塩鉱物です。砂漠の砂の下で、銅とアルミとリンの元素から生成されます。原石は砂漠でしか採れないので産出量が限られ、貴重なのです。

トルコ石


現在の主な産地はアメリカ・アリゾナ州とイランの砂漠地帯です。

中東の原産地界隈では、やはり今でも「トルコの石」とは呼んでいません。

  • エジプトではアラビア語で「ファイルーズ」
  • イランではペルシャ語で「パルス」

と呼ばれています。

群青色の絵具はラピスラズリでできていた

人々を魅了する神秘の青色

ラピスラズリの語源はラテン語の「青い宝石」です。まさにその深く神秘的な美しい青色の魅力が、最大の価値といえる宝石です。

ラピスラズリは単独の鉱物結晶ではありません。

  • ラズライト
  • アウィン
  • ソーダライト
  • ノーゼライト

という4つの鉱物が集合した岩石です。

鉱物の混合率によって青の色合いが微妙に異なります。

バズライトという鉱物が混ざると、表面に金粉を散らしたような模様ができます。

カルサイトという鉱物が混ざっているものには、白い結晶が混在します。

こうして、夜空に星を散りばめたような、不思議な深い青色の表面が出来上がります。

ラピスラズリ


聖なる霊力を持つパワーストーン

世界各地で、神秘的で美しいラピスラズリには霊力があると信じられ、大昔から宗教儀式や呪術、魔除けのおまじないや癒しをもたらすアイテムとして使われてきました。

古代エジプトでは、ファラオの埋葬の時のマスクにラピスラズリが使われました。ギリシャやローマでは、蛇の毒を癒す薬になると考えられていました。

日本には、中国経由で奈良時代に伝わりました。

「瑠璃(るり)」

と呼ばれ、仏教の七宝に数えられた秘宝の宝石となりました。

群青色の顔料の原料

そんな聖なる力を持つ貴重な宝石であったにも関わらず、西洋でも日本でも、砕いて粉にし、絵具や化粧品の原料にもしていました。洋画の「ウルトラマリン」という絵具や、日本画の岩絵の具(顔料)の「群青色」は、ラピスラズリの粉で作られました。

近代社会になり、化学合成した代替品が作られるまで、高価で希少なラピスラズリが使われていました。なんだかもったいない話ですが、それほどまでに、人々はラピスラズリの美しい青色を手に入れたかったのでしょう。

ダイヤモンドより1000倍希少!昭和生まれのタンザナイト

1969年発売開始

世界最古といえる2つの宝石に対し、3つめの誕生石は、1966年学者によって存在が世界に知らしめられ、1969年、ティファニーから初めて世に売りに出された、とても新しい宝石です。タンザナイトの名は、ティファニーの当時の副社長が付けました。

タンザニアのキリマンジャロのふもとにある丘陵地域でしか採れない、あまりにも希少なものであったため、それまではマサイ族にしか知られていませんでした。

光の当たり方で色が変わる

宝石業界がタンザナイトの売り込みのため

「ダイヤモンドより1000倍希少!」

というキャッチコピーを作っています。

産出量と産地の少なさの意味でも確かに希少です。更に、タンザナイトには、ダイヤモンドにはない「多色性」という特徴があります。

タンザナイトは、人口の光源を当てた時、見る角度とは関係なく色を変えます。自然光の下では、青紫色ですが、人口光によって赤紫に輝いて見える時もあります。

こういう光り方をする宝石は、19世紀に発見されたアレキサンドライトほか、いくつかしかありません。

タンザナイトの多色性を生む原因は、中に含まれるバナジウムイオンのせいだと考えられていますが、まだ科学的な解明は全部されていません。研究も、社会への浸透も、これからまだどんどん進んでいきそうな、新しい宝石のひとつです。

まさケロンのひとこと

トルコ石いい色してるな~。でもファッションに取り入れるとなると上級者向けかも?

masakeron-love


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筆者情報

すずき大和

調べもの大好き、文章書くことも人に説明することも好きなので、どんな仕事についても、気付くと情報のコーディネイトをする立場の仕事が回ってきました。好奇心とおせっかい心と、元来の細かい所が気になると追求してしまう性格をフルに発揮して、いろいろなジャンルのコラムを書いています。