2月生まれ 誕生石・パワーストーン

2月の誕生石はアメジスト?アメシスト?邪気を払う神秘の水晶

Written by すずき大和

2月の誕生石として有名な「アメジスト」

和名は「紫水晶」です。

名前の通り、水晶の一種で、透明で紫色の宝石です。

水晶は洋の東西を問わず、太古から人類に最も崇められてきたパワーストーンです。

“パワーストーンは、水晶に始まり、水晶に終わる”

といわれるくらい、底知れない深い力が宿された石として、現在でも特別視されています。昔から多くの文化で、他に勝る強い清浄力を持つ石と考えられ、神秘の力を発揮するスピリチュアルアイテムとして使われてきました。

英語で広く鉱物の結晶全般を表す「crystal クリスタル」という名称は、本来「水晶」を表す単語です。すなわち、水晶は

“クリスタルの中のクリスタル”

といっていい存在なのでしょう。

日本で最も古い水晶についての記述が残る書物は、平安時代の薬の本だといわれています。当時、特権階級の一部では、不老長寿の薬として、微量の紫水晶=アメジストが服用されていました。



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水晶の正体とは

氷の化石・水の精

水晶は、山岳地帯の水源に近い場所で採掘されます。これほどまでに強い「清めの力」があるとされた理由は、大昔、無色透明な水晶は、

“水が固まってできたもの”

と解釈されていたからです。どの世界でも、水は、“聖水”や“手水”として、邪気を払い、穢れを清める神の力を伝える、最も清らかなモノでした。

  • 西洋では、「氷の化石」「水の結晶」として水晶を捉えていました。
  • 日本では、水晶を江戸時代まで「水精」(水の精)と呼んでいました。

科学的には電気を発生する優れた石

実際には、水晶は溶岩鉱物の一種です。成分でいうと二酸化ケイ素の結晶です。

  • 鉱物名は「石英(セキエイ)」といいます。
  • 英名は「quartz クオーツ」です。

石英の中で、特に透明度が高く、見た目が美しいものが「水晶」「クリスタル」と呼ばれ、宝石・パワーストーンとして扱われてきました。

クオーツは時計の代名詞にもなっています。それは正確に時を刻むために安定した周波数の振動を継続させる装置として、水晶発振器が使われているためです。

現代、高い周波数精度の発振を起こす際に使われる重要な素子として、石英は使われています。これは、石英の持つ、“圧力をかけると電気が発生する性質”を利用したものです。

電気を起こす性質を持つ天然鉱物は、他にもトルマリンやトパーズなどがありますが、クオーツほどの精度はありません。科学的特性という点でも、水晶は、確かに他の宝石にはないパワーがある石なわけです。

カラークリスタル

水晶の結晶に不純物が混ざることで、色味が生まれます。これらは「カラークリスタル」(色づき水晶)と呼ばれます。

  • 紫水晶:amethyst アメシスト
  • 黄水晶:citrine シトリン
  • 紅水晶:rose quartz ローズクォーツ
  • 煙水晶:smoky quartz スモーキークォーツ(灰色の水晶)
  • 黒水晶:morion モーリオン

などが有名です。他にも、レモン色、緑色などの水晶が発見されています。

そういえば、有名な某美少女戦士のマンガに、最強スピリチュアルアイテムとして

「幻(まぼろし)の銀水晶」

というのが登場しますが、現実でも銀色の水晶はまだ発見されておらず“幻”です。

紫水晶はあらゆるモノに対処する御守

アメジストとアメシスト

紫水晶「Amethyst アメシスト」は、ギリシャ語の「amethustos アメシストス」が語源といわれています。

これには“酒に酔わない”という意味があります。ギリシャ神話の中の、酒の神の悪ふざけの結果、アメシストという名の女官が紫色の宝石になってしまう話に由来しています。現在も、ヨーロッパでは、

“アメシストで作った杯で呑むと悪酔いしない”

なんていう俗説が伝承されています。

名称は英語経由で日本に伝わりましたが、なぜかsが濁って発音され、

「アメジスト」

という呼び名が国内では一般化しています。宝石商もお客様向けにはアメジストを使うことが多いのですが、鉱物学や宝石業界では、正式には「アメシスト」と呼んでいます。

守護石としての長い歴史

水晶の仲間であるアメジストには、強い護符の力があるとされてきました。紫色の輝きの美しさから、宝飾品として好まれただけでなく、あらゆる場面での御守として、身に付けたり、飾られたりしてきました。

西洋では、特に精神的な活動を平穏で静かなものに導く作用があるといわれています。

  • ヒーリング効果が高く、傷ついた心を癒し希望をもたらす
  • インスピレーションを高め、創造性を豊かにする
  • 愛と慈しみの心を芽生えさせ、真実の愛を守る
  • 高まり過ぎた熱情を穏やかに冷ます

などの効果があるとされ、「愛の守護石」とも呼ばれています。

日本での特別な意味

日本では、飛鳥時代に定められた階級制度で、紫色は最高位の象徴とされていました。紫水晶は、高貴で特別な意味を持ち、時には無色の水晶よりも強い力を秘めるものとして珍重されたのです。冒頭の不老長寿の薬として扱われたのもその一例です。

現在も、日本ではパワーストーンとして紫水晶の人気は高く、風水でも

「家庭円満・財運向上に最強のパワーストーンはアメジスト」

という説があります。泥棒除けの御守としても力を発揮するので、玄関や窓辺に置く紫水晶製のドームの風水アイテムもあるそうです。

2月生まれの皆さんには、更に誕生石としての守護パワーも働くわけですから、男女問わずぜひとも積極的に身に着けたほうがよさそうです。

まさケロンのひとこと

アメジストって色のせいかちょっとハードルが高いように感じてるんだけど、これが似合う男になりたいね。

masakeron-love


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筆者情報

すずき大和

調べもの大好き、文章書くことも人に説明することも好きなので、どんな仕事についても、気付くと情報のコーディネイトをする立場の仕事が回ってきました。好奇心とおせっかい心と、元来の細かい所が気になると追求してしまう性格をフルに発揮して、いろいろなジャンルのコラムを書いています。