食後にコーヒーの謎
食後の一杯
皆さんは「食後」と聞いて何を連想しますか?
やはり、食後といえば「一服」なのでしょうか?
喫煙者である筆者はいうまでもなく「一服」です。でも世の中は禁煙が主流になってしまいました。喫煙OKの店は激減。筆者の勤務先の近くには喫煙を許してくれる店はないですね。
さて一般的に「食後」といえば、やっぱり「コーヒー」なのではないかと思います。コーヒーが苦手な人もいることでしょう。紅茶や緑茶も食後の一杯としては、それぞれ魅力的な選択肢ですよね。でもやっぱり美味しいごはんを食べて、お腹も充分満たされたあとのコーヒーは格別です。
これは、もうすっかり私たちの間ではおなじみの習慣であるといえます。食後にコーヒーを飲んでいる人を見て「面白いことしているね」と感じる人はまずいないでしょう。
でもなぜ食後というタイミングでコーヒーなのでしょうか?
普段は全く意識していませんが、ご飯を食べた後にコーヒーを飲むという行為には私たちの知らないメリットがあるのかもしれません。そこで今回は「食後のコーヒー」について見ていきたいと思います。
食後のコーヒーは古くからの習慣だった?
いつごろから食後にコーヒーを飲むようになったかといえば、1800年頃のヨーロッパで始まったという説があります。理由はこの後に説明しますが、コーヒーの持つ「ある効果」を期待して、いわば食事の「しめ」としてコーヒーを飲むようになったとのこと。
日本にコーヒーが輸入されるようになったのが1858年だといわれています。さらに日本初の「カフェ」が1888年に登場しています。
日本に於いて、いつごろから食後にコーヒーを飲む習慣が一般的になったのかは定かではないのですが、おそらくコーヒーが一般に広く飲まれるようになり、それまでの「食後のお茶」が「コーヒー」に取って代わっていったのではないかと推測されます。
食後にこそコーヒー
消化を助ける効果がある
コーヒーは飲みすぎると胃に良くないという話をきたことはありませんか?
実はこれが食後にコーヒーを飲むメリットでもあるのです。
コーヒーに含まれる成分のひとつにカフェインがあります。聞いたことがある人も多いことでしょう。
このカフェインが胃に作用して消化を促します。胃液の分泌を促進する効果があるのです。
食後にコーヒーを飲むメリットのひとつとして「胃の活動を活発化して、消化を促す」が期待できます。
ただし、これは「諸刃の剣」、デメリットにもなり得るのです。
胃にトラブルを抱えている場合、逆に胃が活発になってしまうと良くない場合があります。
先述した「飲みすぎると良くない」という説はこの部分が強調されたものだといえます。
胃のトラブルで治療などを受けている方々は、かならず医師などの専門家に相談してくださいね。健康な胃をお持ちの方も、くれぐれも飲みすぎには注意しましょう。一日にマグカップ3杯程度が適量とのことです。
その他の「効能」
コーヒーにはカフェインのほかにポリフェノールという成分も含まれています。
このポリフェノールには抗酸化作用があり、肥満防止や脂肪代謝の調節、そして抗がん作用が期待できるという専門家の報告があります。
ポリフェノールといえば赤ワインに豊富に含まれていることは良く知られていますが、コーヒーのポリフェノール含有量は赤ワインとほぼ同じなのだそうです。
いかがでしたでしょうか?
コーヒーは子供のころの自分たちにとっては「大人の飲み物」でした。確かにちょっと癖のある飲み物かもしれませんし、大人でも苦手な人がいます。無理に飲む必要などありませんからね。
黒色で一見したところは、あまりおいしそうに見えないコーヒーですが、じつはスゴイパワーを秘めていたんですね。さらに「食後」は「コーヒー・パワー」を最大限に生かせるタイミングだったのです。
筆者も煙草は控えて、コーヒーを飲むことにしましょうか。
コーヒーって飲み過ぎたら大変だとはよく聞くけど、ほどほどならこれほどいいもんはないかも!?