2月20日は
アレルギーの日
1966年、ブタクサ花粉症の研究をしていた日本人免疫学者が、アレルギーを起こす原因となる抗体を発見した日にちなんで制定されました。
1960年代日本の花粉症はスギよりもブタクサが主でした。
花粉症の季節といえば秋が定番だったそうです。
現在の日本人はスギ花粉症が8割ですが、ずっとそうだったわけではないんですね。
よく知られているようで、案外知られてない花粉症。
対策についても、正しく理解されていない知識があるかもしれません。
花粉がたくさんある所にいるほどかかりやすい?
杉の木が多い田舎で暮らす子どもは危険?
もう花粉症にかかっている人は、マスクをしたり、花粉がたくさん飛ぶ日には外出を避けたり、できるだけ花粉に触れないようにすることが、症状を抑えるための秘訣です。
では、まだかかってない子どもが発症するのを防ぐには、自然がたくさんある田舎より、都会で子育てしたほうがいいのでしょうか?
実際は、都会育ちの人のほうが逆に発症率は高くなっています。
都会の生活は免疫力を弱める要因がいっぱい
子どもの頃に花粉に触れる機会が少ない環境で育つと、少ない花粉量で発症してしまう、という説があります。
幼児期に細菌やウイルスに触れないと、人間は免疫力が育たない傾向があるそうです。
田舎には花粉だけでなく、そういう“ばい菌”もたくさんいるのです。
昭和初期まで日本には花粉症の人がほとんどいなかったのは、自然に触れて育つ環境があったため、アレルギーにかかりにくい体質が小さい頃に作られたとも考えられています。
ヨーグルトを食べると花粉症が良くなる?
花粉症に効果絶大なヨーグルトはこれだ!って記事はほんと?
近年、食べ物によって症状が緩和できる、という話題が注目されています。
ポリフェノールなど腸内環境にいいものを食べたり、タンパク質に偏らず野菜をたくさん摂るなど栄養バランスをよくすることが奨励されています。
特に、最近ヨーグルト(乳酸菌)の免疫力アップの働きが高く評価され、花粉症だけでなく、アトピーやインフルエンザにも効果があると評判になっています。
効果を無駄にしないような食べ方に気を付けよう
では、ただヨーグルトを食べればいいのかというと、そうとも限らないようです。
逆に免疫力や抵抗力を弱める原因のものが身近にあると、せっかくいいものを食べても効果が薄れてしまいます。
例えば、白砂糖をたくさん取りすぎると、免疫力低下を防ぐ働きをしている体内のビタミンBが減少します。
白砂糖で甘くしたヨーグルトの食べ過ぎは、実は逆効果の場合もあるのです。
ストレスが発症を促進するという点からいうと、もともとヨーグルト苦手な人が、効き目があるからといやいや無理して食べても同じですね。
かかってしまったらもう治すことはできない?
花粉症対策の決め手は体質改善
花粉症にかかりやすいか、かかりにくいかは、体質の問題です。
免疫力を高めて、ストレスを少なくするように心がけることは、アレルギーになりにくい体質に改善するということです。
そして、残念ながらかかってしまった人も、体質改善をすると症状が緩和されることがわかってきました。
ヨーグルトを食べるといいのは、そうすると花粉症が治るのではなく、花粉症に強いからだが作られる、ということなんです。
体質改善できれば、治療が成功する可能性も上がる
また、もうかかってしまった人は治らない、というのも一概にいえないようです。
最近は、レーザー療法やアレルゲンのエキスを繰り返し投与する療法など、症状緩和だけでなく花粉症そのものを治療できる療法の開発も、少しずつ進んでいます。
まだリスクが大きかったり、通院の負担が大きい療法が多く、一般化していませんが、研究が進めば近い将来、完治させることも可能かもしれません。
その場合も、同時に免疫力を高める体質改善を図れば、治療効果も上がると考えられます。
大事なのは総合的に免疫力を高めること
花粉症にいいこと、悪いことを判断するのは、要するに
ってところをちゃんと理解することがポイントのようです。
意味を考ええずにハウツー知識だけ鵜呑みにしてしまうと、逆効果のやり方をしてしまうかもしれません。
自然環境や食生活の面だけでなく、室内環境や生活リズムなどあらゆる要素で、免疫力アップにいい方法を探求して、まずは花粉症にかからないようにする、そして、かかった花粉症もいつか克服できる日がくることを信じて頑張りたいですね。
ヨーグルトも、効果的な食べ方をせえへんと花粉症の症状も弱まらんねんな!
ヨーグルトの食べ方については、この記事を見てな!
花粉症にヨーグルトと青魚が効くってホント?食べ方紹介!