前回からご紹介している、ひな祭り!桃の節句と食事(行事食)の意味を知ろう。
それぞれに素敵な意味が込められていましたよね。
(くわしくはこちら「ひな祭り!桃の節句と食事(行事食)の意味を知ろう。」)
今回もその続き、定番メニューの
ちらし寿司
と
甘酒
についてご紹介します。
まさかの意味なし?ひな祭りの食事のおもしろ由来
前回に引き続き、いろいろな意味が込められているんだろうなあ….と期待して。
と思いきや、ちらし寿司に関してはちょっと話が違うみたいです。
ちらし寿司
なんとちらし寿司そのものには、意味はないそうです。
でも、そのかわりとても大切な役目が・・・
そう、食卓を明るく華やかに彩ってくれます。
きれいなちらし寿司をみたらきれいだしテンション上がりますものね。
春らしく、そして話も弾む、楽しい食事にしてくれる外せないメニューです。
- 豆(健康でまめに働ける)
- えび(長生き、お正月にも食べますよね)
- れんこん(見通しがきく)
など
縁起のいい具が祝いの席にふさわしいですし
- 三つ葉
- 卵
- 人参
などは華やかです。
ですから、やはりちらし寿司は、ひな祭りに向いているんですね。
甘酒、白酒
これも、ひな祭りの定番ですよね。
甘酒は一年中売っていますが…。
体が温まってとってもおいしい甘酒。
もともとは桃の花びらを付けた
桃花酒
というものが飲まれていたと言われます。
桃は邪気を祓い、気力や体力の充実をもたらすということで、中国から伝えられました。
桃は百歳(ももとせ)にも通じますしね。
江戸時代からは、蒸したもち米や米麹にみりんや焼酎を混ぜてつくる「白酒」が定着したといいます。
これ、アルコール分がありますよ。
もうひとつの定番が白酒
これは2種類あり、酒粕を使ったものと、米麹とご飯を混ぜて一昼夜ねかせて作ったもの。
前者はアルコールを含みますが、後者はアルコール度数は1%未満のものが多いです。
子供の頃に飲んでいたのは、甘酒、ノンアルコール使用だったというわけですね。
さて、ひな祭りに甘酒や白酒を飲む意味ですが、昔、大蛇を宿した女性が3月3日に白酒を飲むと大蛇を流産させることができたという話があります。
そこから、体内に悪い子が宿らないように白酒を飲むようになったというエピソードがあります。
ひな祭りで飲まれるようになったのは江戸時代の後半になってからのようです。
伝統だから行事だからといってなにげなく祝ったり、食べたりしていましたが、ひとつひとつ意味があり、そして歴史があるんですね。
せっかくの日本の素敵な伝統行事、受け継いでいくのはもちろんのこと、正しい意味や歴史などを知ることも大切だなと感じました。
心温まる、本当に幸せを願う素敵なエピソードばかりですものね。
ひな祭り、桃の節句 大切に受け継いでいきたい伝統行事です。
甘酒ってホンマに体あったまるし、甘くて飲みやすいお酒やんなぁ~
でも、未成年はお酒やから飲んだらアカンで!