酸素がないと生きていけません
子どものころのトラウマ
筆者、泳げません。
成人してから海水浴などほとんど行っていません。
プールなんて20年以上縁がありません。
もうすこししたら夏休みが始まりますが、海水浴にいく人の気が知れません、というのは筆者の偏った考え方であり、ふつうは夏休みといえば誰だって海、もしくはプールぐらい行くでしょう。
水がトラウマになっているのです。
小学校のころ夏休み中はほぼ毎日学校のプールを使った水泳教室が開催されていました。
参加は任意なのですが、ほとんどすべての児童が参加していました。
筆者もです。
当時水泳教室はおのおのの能力によって「級」が与えられていました。
級の最高峰は1級で、確かクロールで25メートル泳ぐことが出来れば1級だったはずです。
最下級が6級でクラゲ浮きが30秒出来ればもらえます。
「クラゲ浮き」とは体を丸めて水に浮くことです。
要は30秒水に浮いていればいいのですが、筆者はこの30秒という壁を破ることが出来ませんでした。
30秒間息を止めていることがどうしてもできなかったのです。
最高記録は22分
人間が呼吸せず水の中にいられる時間の最長記録は
22分
だそうです。
デンマークの男性が達成したギネス記録だそうですが、恐るべき時間です。
22分間呼吸しないんですよ!
普通の人間ではとても無理でしょう。
たぶん普通の人間なら1分ぐらいが平均なんじゃないかと思います。
筆者にとっては1分でもスゴイと思いますが…。
微粒子酸素注射
普通の人間は長時間、水に潜る場合は酸素ボンベを使います。
この方法であれば、ボンベに酸素がある限りはいくらでも潜っていられます。
米ボストン大学小児病院の研究チームが将来、酸素ボンベにとって変わるかもしれないものを開発しました。
それが、
微粒子酸素
です。
酸素ガスの小さな泡を脂質の層で閉じこめたもので、この粒子を静脈に注射すると血液中の酸素レベルを15~30分のあいだ正常値に保つことが出来ると言います。
簡単に言えばカプセルに閉じこめた酸素を注射し、呼吸しなくても呼吸したときと同じ状態を保てるということになります。
本来は呼吸困難治療のため
ウサギの実験では15分
ウサギを使った実験では一度も呼吸することなく15分間水中にいることが出来たそうです。
注射ですが薬品ではないため、何の副作用もありません。
この微粒子酸素は本来、呼吸困難に陥った患者の応急処置のために研究されてきました。
呼吸困難に陥り呼吸が停止した患者に処置する時間を稼ぐための方法として開発されたということです。
将来は酸素ボンベなしで?
この微粒子酸素で人間でもウサギと同じ効果が得られることが分かれば、近い将来酸素ボンベなしで、水の中に潜ることが出来る時代が来るかもしれません。
さらに研究が進めば何時間も効果が持続できるかもしれないのです。
人間が魚になる日が近づいているかもしれません。
15分~30分の間、呼吸しやんでも血中の酸素濃度を正常に保てる注射って凄いな!
でも・・・
まさケロン注射は苦手やなぁ~