昔ながらの子供の玩具だった、けん玉。
いま、けん玉が、ストリートの若者達の間でブームになっているのをご存知ですか?
スケートボードや、バイシクル・モトクロス(BMX)などのストリート系のスポーツを愛する若者達の間に広がって、昔ながらの定番のワザを競うのではなく、自らワザを編み出して自由に楽しむのが今流だとか。
このブームに火が付いたきっかけは、数年前にさかのぼります。
アメリカのプロスキーヤーが来日したときに、日本人のスキーヤーが暇つぶしに楽しんでいたけん玉に興味をもち、お土産に持ち帰ったそう。
このけん玉を使ってパフォーマンスをしだしたアメリカのストリートの若者達が、音楽に合わせて次々と技を決める動画をネット上で発信。
それが話題となり、ファッション性が高くクールな遊びだと評判になり、火が付きました。
いまではヨーロッパやアジアにも流行が広がり、人気のプロ選手なんていう方もいらっしゃるとか。
世界中に広がったブームのおかげで、けん玉自体の種類もとても多彩になりました。
国内では日本けん玉協会(東京・千代田)が認定する国産の競技用けん玉が主流ですが、滑らないように玉にラバーを巻いたものや、色彩が鮮やかな海外メーカー品を扱う洋服店やスケートショップが増えているそうです。
もはや、けん玉は、ファッションなんですね。
アパレル業界が、積極的にけん玉を取り入れ始めているんです。
ちなみに価格は三、四千円程度です。
けん玉用のベルトも発売されていて、ストリートの若者達が腰にけん玉を装着して街を闊歩している姿も最近は多いのです。
けん玉の発祥と広がり
けん玉は、日本が発祥だと思っている方も多いと思いますが、実は、似たような玩具は世界中にありました。
グラスと毛糸玉とか、動物の骨と穴のあいた木製玉などを糸で結び、一方の上に乗せたり刺したりするものがそれです。
そんな中で、16世紀のフランスで広く愛された「ビルボケ」というものが日本のけん玉のモデルだと言われているそうです。
しかしながら、現在のけん玉のブームの発祥の地はアメリカですが、海外のけん玉プレイヤーも、現在のけん玉の原型を作った日本を“聖地”としてリスペクトしているのだそうですよ。
日本で今年7月に『GLOKEN CUP』というイベントが開催されましたが、この海外プレイヤーを招いた交流会に、けん玉を始めたばかりの若い女性も多く参加していたとか。
彼女たちはネットで動画を見て各プレイヤーのファンになったという方々だそうです。
確実にブームのすそ野が広がっている現状があるようです。
なぜ、フリースタイル?
アメリカの若者に単なるお土産として持ち帰られた、けん玉。
もちろん、正式な日本古来の遊び方なんて知るはずもなく・・・
そこは、世界で最もストリートカルチャーが多用化していて「自由」を愛するアメリカ。自分たちのスタイルで、さまざまな奇抜な発想のワザやデザインを生み出していったようです。
それが、
と、世界中の若者達に受けたのですね。
ちなみに海外での呼び方も日本と同じ“KENDAMA”なんです。
日本語の呼び名が、そのまま取り入れられているって、なんだか、すてきです。
KendamaUSAは実際どんなけん玉なの?
アメリカのKENDAMA「KendamaUSA」の
アニマルスピリッツ
というものを管理人が購入してみました。
ネーミングセンスからして「クール」ですよね。ほかにも色々なKendamaUSAがあるようです。お猿さんが目印です。
高性能ってことは、何か普通のけん玉とは違うんでしょうか?
日本けん玉協会も、世界に広がるけん玉ブームへの対応を急いでいるのだそうです。
今年7月に国外段位認定制度を設け、海外でも段を取得になりました。
来年には、飲料メーカーと組んで、国際大会を開く計画もあるそう。
空前の大ブーム。
今までにみたことのない、海外ブランドのおしゃれでカラフルなけん玉と、クォリティがダントツの日本のけん玉。色々見比べて、ひさしぶりに手に取ってみてはいかがでしょう。
新たな楽しみ方を発見できるかも?
こういった日本の伝統的な遊びが世界に広まるっていうのはすごい嬉しいことやな!
まさケロンも久々にけん玉やりとーなってきたわ