米商務省が規制撤廃
マンホールや郵便箱
米商務省が衛星画像の解像度に関する民間使用の制限を撤廃しました。
これまでは50cm未満まで細かいディテールがわかる衛星写真は民間利用が禁止されていましたが、米国最大の衛星画像提供元であるデジタルグローブからの要請を受けての措置です。
同社は
とコメントしています。
具体的にはマンホールや郵便箱。
現在の衛星写真の技術はスゴいですね。
宇宙から地上のそんなものまで撮影できてしまうんですね。
民間でも精密画像が配信可能
これで民間でもスゴいレベルの解像度の衛星写真を配信できるようになりました。
というかそんな制限があったこと自体筆者は知りませんでした。
でも考えてみれば、これまで行われていた制限は必要不可欠なものですよね。
だって郵便箱がはっきりと認識できてしまうんですよ。
つまりは、歩行者の顔なんて簡単に認識できるレベルです。
あるサスペンス映画で、政府に追われて逃げまどう主人公の居場所を衛星で確認して追いつめていくというシーンがあったのですが、これってフィクションではなく本当に可能なことだったんですね。
プライバシーは?
逆に安全
さて当然議論の的となるのが
プライバシーの問題
家も人も丸見えですから、米国内でも米商務省の今回の決定について是非が問われています。
たとえばたまたま配信された衛星写真に自分の姿が映っていたとしたら…。
これは立派なプライバシーの侵害として成り立ちます。
また軍事大国である米国にとって保安上の問題も浮上してきます。
- 政府の重要拠点
- 軍事基地
- ミサイルの配置
- 部隊の移動
などの機密情報が簡単に漏れてしまう危険性をはらんでいます。
現状ではこういった問題に対しての答えは出ていないようです。
今回の規制解除を指示するある上院議員は
とコメントしていることがウエブ上で報道されています。
敵対している国に先を越されるよりは自分たちが規制を撤廃して、プライバシーや保安上の問題はこれから対処していこうというスタンスなのでしょう。
空に目あり
神の視線
という言葉があります。
上空から見下ろす視線のことです。
人類はすでにこの視線を手に入れています。
この神の目は大きなメリットもあります。
- 防犯
- 防災
に役立つというメリットです。
衛星写真とはちょっと異なりますが、防犯カメラが犯罪を未然に防ぐ効果があることは誰もが認めることです。
ただし前述のようにプライバシーの問題もあり、これからの課題は大きいと思います。
やっぱ一番の問題は、プライバシーの問題やなぁ~
メリットも大きいけど、デメリットのほうが大きい気がするで。