動物と会話が出来たら
犬のゼスチャー
今から10年以上前のことです。
我が家は犬を飼っていました。
ある日家族が興奮した様子で
と言ってきました。
エサを与えたあとに
と聞くと、舌をぺろっと出すというのです。
つまり我が家の犬は人間の問いかけにジェスチャーで答えることが出来るというのです。
もしこれが本当ならうちの犬は天才です。
タレント犬として売り出し、お金を稼いできてもらうのも夢ではありません。
早速実験をしてみました。
エサを与えた後「おいしかった?」と聞いてみました。
なにもしませんでした。
ウソではないのかと家族を問いつめたところ、やり方が間違っていると言い、犬に向かって
と連呼しだしたのです。
7回目か8回目に犬は舌を出しました。
すると家族は
と得意顔です。
これは違うと思いました。
犬が動作をするまで連呼し続けるのは反則というものです。
この方法なら、何でもありじゃないですか。
しかも落ち着いて考えれば犬は餌を食べた後です。
舌を出してぺろっというジェスチャーぐらいするでしょう。
動物と会話が出来たら
犬や猫をを飼っている人にとっては、自分の可愛い子が人間の言葉が分かるようになればいいという夢を持っているのではないでしょうか。
たしかにペットと話が出来るようになるのは飼い主にとっては永遠の夢です。
かなり前の話ですが、犬翻訳機なるものが発売されたと記憶しています。
吠え声を分析して、犬の今の気持ちをアイコンで表示するという仕組みのものだったと思います。
半分冗談半分本気のおもちゃのような製品だったはずです。
うろ覚えですがどこかの大学の研究チームが開発に協力しており、かなり信憑性のあるものとして発売されていました。
チンパンジー語の「辞書」が発表される
4500回以上のジェスチャーを録画
さて、このほどスコットランドの研究者チームがチンパンジー語の「辞書」を作成、発表したことが話題となっています。
チンパンジーがある方法でコミュニケーションを取っていることは古くから知られていましたが、その方法は謎とされ、多くの研究機関の課題となっていました。
研究者チームはウガンダの森林まで赴き、その生態を観察しました。
チンパンジーが行うジェスチャーを
4500回以上録画
したそうです。
その記録の中からコミュニケーションが曖昧になりがちな遊びの時間以外に行われたものを選び、分析し、ついに
36パターンのジェスチャーの意味
を解読することに成功しました。
研究者チームは結果を論文という形でまとめ、雑誌に発表しました。
世界初のチンパンジー語の辞書が完成したというわけです。
36のジェスチャーの意味を突き止めることに成功
一例を見てみましょう。
人間の動作に似ていますね。
研究者チームによれば今回の辞書はあくまでもチンパンジーにおける
コミュニケーション解読の第一歩
チンパンジーがジェスチャーによってコミュニケーションをとっていることが証明できたにすぎないとしています。
今後さらに研究を続け、ジェスチャーの持つ意味を深く掘り下げていく予定だそうです。
動物の気持ちが分かるってええな!
近い将来、自分のペットとも話せるようになるんとちゃうかなぁ~