時代を読むキーワード「C世代」
つまりデジタルネイティブ
アメリカでここ数年のあいだに、
「C世代」
というキーワードが注目されているようです。
日本では今年に入ってこのキーワードについて日経新聞が連載を組んでいます。
「C世代=Cゼネレーション」とは、団塊の世代、ゆとり世代などと同様、年代を限定してその特徴を表した言葉です。
「C世代」においては年齢について大きなカテゴリ分けはされていないのですが、おおむね10代、20代の若い世代がマッチングするようです。
「C世代」の「C」とはなにを表しているのでしょう。様々な解釈があるようですが、おおむね以下の5つに代表されます。
- Computer(コンピュータつまりはパソコン)
- Connected(接続)
- Community(共同体)
- Change(変化)
- Create(創造)
これらの単語からイメージできる「C世代」の全体像は、
ということになります。「C世代」はIT技術を単に便利なものとはとらえていないのです。
なぜなら、生まれたときにはすでにパソコンが存在し、インターネットに親しんでいたからです。
つまり、「C世代」にとって「パソコン以前」は自分たちが体験したものではないため、「パソコン以前」と今を比較することができないし、比較する必要もないのです。
そうです、「C世代」の大きな特徴はデジタルネイティブであるということなのです。
「C世代」はIT技術を「使う」のではなく、「利用」する
デジタルネイティブではない世代、「パソコン以前」を知っている世代と「C世代」の決定的な差はIT技術を使うのではなく、利用するところにあるのではないでしょうか?
デジタルネイティブではない人たちは、パソコンやスマホを便利なものとしかとらえることができないでいます。
これは間違いではありません。通勤電車の中で、かさばる新聞紙から情報を得ていたものが、手のひらに収まる大きさの端末で同じことができるようになったのです。
その気になれば通勤時間を利用して買い物もできます。非デジタルネイティブは「パソコン以前」の不便な時代を知っているからこそ、その便利さにとらわれてしまっているのではないでしょうか。
C世代=デジタルネイティブは、さらに先を見ています。
これらの技術をどのように活用していくかを考え、非ネイティブが想像もつかないような活用方法を作り上げていくのです。
C世代への、非デジタルネイティブからのエール
誰でも簡単に表現ができる
パソコンとインターネットに代表されるIT技術は、人々の日常を大きく変えました。
筆者がうらやましいと思うのは「誰でも簡単に世界に向けて、情報を発信できる」というメリットです。
「パソコン以前」では、たとえば自主映画を作って上映したいと考えても、解決しなければならない問題がたくさんありました。
どこで上映すればいいのか、どのように宣伝すればいいのか。ましてや世界中の人に見てもらうことなんて、ほぼ不可能でした。
でもいまはYoutubeに代表されるような動画投稿サイトがあります。自分が作った映画をサイトにアップすれば、世界にむけて配信できるのです。費用もほとんどかかりません。
もちろん映像だけではありません。写真や文章、音楽など様々なものを世界にむけて提供できるのです。
「パソコン以前」のように「こんなものは売れない。商売にならない」などと言って邪魔したりする人はいません。
自由に自分の意見や表現を世界に向けて発信できるのです。
「C世代」にこそ世界を牽引してもらいたい
筆者の私見ですが実は「○○世代」という言葉はあまり好きではありません。
概して差別的な意味合いが強いように思うのです。
こんな使われ方で終わってしまうことが多いと思いませんか。
でも、「C世代」には無限の可能性を感じるのです。
筆者が子供のころは、就職したら定年まで同じ会社で働きづつけることが美徳とされてきました。
事実、そのような人生をおくって素晴らしい成果をあげた人たちも大勢います。
否定はしません。ただ、これから社会全体のメインエンジンとなる若い世代にはぜひ「C世代」であることを強く自覚し、自分に与えられた無限の可能性を駆使し、「パソコン以前」の先達たちのような活躍を期待したいのです。
「パソコン以前」はパソコンがフリーズしたら再起動させることしかできませんが、「C世代」はそれをチャンスに変える力を持っていると筆者は考えます。
「C世代」には無限の可能性がある!
邪魔する人がいないって、こんなハッピーなこと昔じゃ考えられなかったんじゃない?
あとはそう、行動するのみ!