歩きスマホの危険性
危険であることは言うまでもなく
歩く、という行為に関しては自動車のように免許が必要なわけではありません。
でも、マナーは守るべきであり、そういった観点から考えると「歩行講習」を受けた方がいいと思われる歩行者も(筆者も含めて)います。
たとえば、あまり広くない歩道にて横一列に並んで、会話に夢中になっている人を見かけたりすることがあります。
会話に気を取られているから周囲が見えていない。ときどき立ち止まったりする。
そのためぶつかりそうになることがあるのです。
たぶん、運悪くぶつかってしまったとしても命に関わるようなことはなくても、けがはするかもしれないし、良い気もしません。
車の運転にはある程度の技術の習得が必要だけど、歩行者にはマナーを守ることは大切なような気がします。
最近は
「歩きスマホ」
がとても多いです。
歩行者は言うまでもなく、自転車運転中にもかかわらず、前を見ないでスマートフォンの画面をのぞき込んでいる人がいます。
これらの行為は本人が思っている以上に危険だと思います。
と書いている、筆者も気がつくと「歩きスマホ」をやってしまったりしています。
ときどき意識して、立ち止まってメールチェックをしたりはするのですが、気がつくと「歩きスマホ」になってしまっている。
筆者はいまのところは「歩きスマホ」の被害にもあっていないし、誰かとぶつかったりしてしまったことも無いのですが、やっぱり危険な行為ではあるわけです。
中国で「歩きスマホ専用レーン」が登場
効果はあるのか?
そんな「歩きスマホ」対策としては、警告が表示されるアプリなどがありますが、このところ中国・重慶市で始まった対策はとてもユニークかつシンプルなものです。
歩道を2つに分割し、ひとつを「歩きスマホ専用レーン」にしたのです。
日本でも歩道を「歩行者専用」と「自転車専用」に分割している所がありますが、
その要領で、
「歩行者はこっち、歩きスマホの人はこっち」
と分けて、専用レーンであれば自己責任において「歩きスマホ可」としたのです。
果たして効果はあるのでしょうか?
スマホに夢中でレーンに気がつかない
残念ながら効果はあまりあがっていないそうです。
そもそもスマホに夢中になって、レーンの存在に気がつかない歩行者が圧倒的に多いとのこと。
しかも一般レーンとの境界線はラインで区切られているだけです。
専用レーンを歩いていても、画面に夢中になってしまい一般レーンにはみ出てしまったということも起きてしまいます。
もっとも行政の関係者は「それでもいい」と考えているようです。
専用レーン設置の目的は
「事故防止」よりも「危険であることの注意喚起」
なのだそう。
仮に条例などで禁止として、違反者は逮捕する等の強行策を取ったとしても「歩きスマホ」は未成年者に多いため逮捕できない。
行政側としては、「だからといって何もしないよりは…」と考え、苦肉の策としてレーンを設置したという背景があるのだとのこと。
マナーを守るのは難しい
この「歩きスマホ専用レーン」ですが、中国以外にもアメリカ、英国などで試験的に行われているそうです。
でも、いまひとつ効果は上がっていないようです。
ほとんどの人が「専用レーン」を示す、看板や表示にすら気がつかないのだとか。
日本にはいまのところ「歩きスマホ専用レーン」は登場していないようです。
くりかえしになりますが「歩きスマホ」はマナーの問題です。
利用者がマナーを意識すれば、それだけでかなり減っていくと思うのですが、この「マナーを守る」ということが実はとても難しかったりします。
それこそ近い将来スマートフォン利用者は全員強制参加で「マナー講習」かなにかを受けさせられる日が来たりするかもしれません。
「歩きスマホ」の問題はどういう方向で解決に向かっていくのかな。
スマートフォンそのものに「歩きスマホ防止機能」みたいなのが標準でついたりしてね・・・。