パプアニューギニア、手話を公用語として認める
4番目の公用語
パプアニューギニアが手話を公用語として認定したというニュースをみました。
- 英語
- ピジン英語
- モツ語
これらにつぐ4番目の公用語だそうです。
これまでもいくつかの国で手話の公用語化は行われてきましたが、パプアニューギニアにおいては、イベントや記者会見の場でも積極的に手話を取り入れる予定だそうです。
手話って世界共通なの?
手話の目的を考えると共通だと思うのだが…
このニュースにふれ、ふと疑問に思ったことがあります。
手話って世界共通なのでしょうか?
手話とは、ろう者と聴者がコミュニケーションを取ったり、ろう者同士が会話するときに使う言語の一種です。
このような目的から生まれた言語なのですから、世界共通のはず、いや、共通であってほしいと思うのですが…。
さっそく調べてみることにしましょう。
残念ながら世界共通ではない
約126種の手話がある
世界には認定されているだけで、約126種類もの手話があるといわれています。
残念ながら共通ではありません。
音声言語と同様に、たとえば韓国語と日本語が異なるように、手話も韓国と日本とでは異なります。
手話には
- アメリカ系
- イギリス系
- フランス系
などの言語体系があるそうです。
音声言語ではアメリカとイギリスは共通の言葉を使っていますが、手話は言語体系が異なるという部分がおもしろいと思います。
フランスは音声言語は英語と異なるのに、手話はイギリス系に近い、アイルランドやアフリカの手話はアメリカ系に近い、など音声言語では考えられないカテゴリに属しているのが興味深いです。
手話にも「方言」がある?
驚いたのは、同じ日本であっても地域によって、特に人の名前を表す手話単語に違いがあるということです。
つまり
手話にも「方言」がある
というわけです。
日本の手話の現状
日本では今のところ手話を公用語と認定する動きはありません。
公用語どころか、2011年までは手話は法律上、言語として認められていなかったのです。
多くのろう学校では、「口話法」といって相手の口の動きを見て言葉を理解する方法を採用していました。
ところが「口話法」は習得がとても難しいと指摘する声が多数挙がり、2011年に「手話を言語として認める」法律が成立しました。
国際手話
ろう者が国際交流を行う際に公式に使用される「国際手話」も存在します。
ただし正式な文法に乗っ取ったものではなく各国の手話を元にしたジェスチャーに近いものだとのこと。
手話も言語である以上、習得しないと会話が成り立たないよね。英語と同じで、小学生の頃から教えていってもいいと思うんだ。