2013年12月15日、東京都心(大手町)でようやく初霜(はつしも)が観測されましたね。
平年より5日早く、昨年より5日遅い観測だったそうです。
初霜と前後して、初雪が訪れるので、きっと雪が降るのも、そう遠くはない時期なのかもしれませんね。
ちなみに、初霜とは、その年の秋から冬にかけて最初に降りる霜のことを指します。
あるいは、その霜が降りた日(霜の初日)のことを指す場合もあったり。
日本人は、時候の挨拶を正式な文章に添えるという、とてもうつくしい風習をもっていますが、初霜も時候の挨拶の中のひとつなんですよね。
「初霜の候」(はつしものこう)
きれいな響きですが、何月頃を指しているのでしょう。
ちょっと、調べてみました。
初霜について
霜の降る条件ってご存知ですか?
晴れて風の穏やかな放射冷却の強い朝、最低気温が5 – 6℃程度で、地表面温度がちょうど0℃前後となったときに、霜が降り始めるのだそうです。
降り始める時期は、地域によって当然、差があります。
旭川では10月8日前後、東京は12月20日前後、大阪は12月5日、福岡は12月12日頃なんだそうですよ。
どうやら、最低気温の低さと相関性が高いようで、平均気温が同じ地点で比較すると、沿岸よりも朝の冷え込みが厳しい内陸や高地の方が早いんだそうです。
霜は農作物に凍霜害を引き起こしてしまうので、初霜の時期は霜への対策を始める目安となっているんです。
また、都市化によるヒートアイランド現象と地球温暖化の影響もあって、近年は初霜の時期は遅くなる傾向にあるんだとか。
時候の挨拶ってなに?
時候の挨拶というのは、日本における、手紙やはがきなどを書くときに、文章の冒頭に使用する礼儀文のことなんです。
ビジネス文書や、目上の方へのかしこまった手紙などに使ったりします。
なんだか、四季のある日本ならではという感じで、ちょっとステキですよね。
初霜の候について
時候の挨拶で、「初霜の候」と使うのは、各地で霜が降り始めた頃・・・11月となります。
もっと言えば、11月中旬から下旬のことで、ほとんど12月に近いですね。ついでに、もう少し寒さが増してくると、「霜冷の候」(そうれいのこう)なんていう言い方もします。
ちなみに、11月のことを太陰暦で、霜降り月(しもふりづき)と呼ぶのですよ。
初霜の候の「候」って?
候は、もともと古い中国の暦で使われていて、360日(陰暦は一年が360日)を72等分した単位(5日間)のことを示すことばだったんです。
現在の西暦になぞらえると「週」みたいなものなんですよ。
そこから「季節」「時期」という意味が生まれてきたんだそうです。ちなみに候が二つで「旬」=10日間という単位になるんですって。
今でも一月を上旬、中旬、下旬と3つにわけるのはこの名残なんだそうです。
ちょっと、へ~ってカンジですよね。
手紙などの冒頭の挨拶でつかうときは「~のこう」と読まれます。
というかんじの意味なんだそうです。
この時候の挨拶では、候をコウと音読みにするので、「~」の部分も音読みにするのがふつうですよ。
初霜の候は、かなり、硬くてかしこまった言葉なので、あまり、親しい人には使わないかもしれませんが。でも、この初霜の時期に、こんなすてきな日本の言葉に思いを馳せてみるのも、悪くはないですよね。
みなさま、暖かくしてお過ごしくださいね。
「初霜の候」って11月中旬ぐらいやってんなぁ~
言葉は聞いたことあるけどいつ頃かまでは知らなんかっわ
カエルは11月にはもう冬眠に入ってるから初霜見たこと無いなぁ~