なぜタコを…
絶対に美味しそうには見えない
世界にはいろいろな食材があります。
なかにはその国独自のものがあったりして、そうなると、もう立派な文化ともいえるのではないでしょうか。
そういう文化はときには外国人の目には奇異に映るものもあったりします。
食材とは異なりますが、海外から非難されることが多い「捕鯨」も日本の文化です。
子どものころ、海外で育った友達がいます。彼の体験談なのですが、お弁当におにぎりを持っていったところ、クラス中が騒然としたというのです。
と大騒ぎになったとのこと。
ここでいう「海草」とは海苔のことです。日本人としてはごくあたりまえのおにぎりが外国人からすると奇妙な食べ物になってしまうのです。おもしろいですよね。
このような独特の食材のなかに
「タコ」
があります。
「タコ」は日本以外の国でも一部で食材として利用されている、つまり「食べる」習慣があるので、日本独自のものとは言えません。
しかしその見た目からイギリスでは
「悪魔の魚」
として忌み嫌われていた時代もあったそうです。
確かに見た目はグロテスク。少なくとも食べようという気にはなりません。
人類史上、初めて「タコ」を食べた人って、ものすごく勇気がある人ですよね。
好奇心が強いというか、チャレンジャーというか、よっぽど食べるものがなかったのでしょうか?
古くは弥生時代から
人類がいつから「タコ」を食べるようになったのかは解明されていません。
日本においては弥生時代の遺跡からタコツボ形の土器が見つかっています。
このことからすでに弥生時代の人たちは「タコ」を食べていたと推測されます。
それにしても初めて「タコ」を食べた人はもしかしたら、革命的な偉業を成し遂げたといえるのではないでしょうか。
エジソンやアインシュタインと比べてもひけを取らないぐらいの天才かもしれません。
なぜなら、
「タコを食す」
という文化を創りあげたからです。
現在の日本においては「タコ」は決して高価な食べ物ではありません。
我が家でもときどきキュウリと一緒に酢の物として食したりしますし、酒のツマミとして「タコブツ」は個人的には欠かせません。
「タコ」って結構美味しいですよね。筆者は好きです。もし、世界で初めて「タコ」を食べた人がいなかったら、もしかしたら現在、人類は「タコ」を食べるという習慣がなかったかもしれない。
それこそ
「悪魔の魚」
として忌み嫌っていたかもしれないのです。
どういう理由でかは分かりませんが、あの、吸盤がついた足が8本あって、クネクネと動く、まともな神経なら「食べよう」なんて絶対に考えない生き物を食べてくれたおかげで、人類は
「タコは美味しい」
ということに気がつくことができたんです。
世界で初めて「タコ」を食べた人、たぶんもうお亡くなりになっていると思うのですが、幽霊でもいいので名乗りでてくれないでしょうか?
お礼がしたいです。安い居酒屋でよければおごりますよ。タコブツをつまみながら、なぜ「タコ」を食べようと思ったのか、ぜひ話を聞きたいです。
「タコは美味しい」←これを広めた人は間違いなく偉人。でも1人ってわけじゃなくて、各地の変わり者たちによって広まっていったと思うんだよね!