賞金が無くなるときが来るのか?
毎年10月は「ノーベル賞」発表
世界的に名誉のある賞の代表といったら、やはり
「ノーベル賞」
ではないでしょうか?
日本人も受賞したことがあるので、国内でもよく知られていますよね。
毎年10月に発表されるこの世界的な賞が始まったのは1901年から。
- 「物理学」
- 「化学」
- 「医学生理学」
- 「文学」
- 「平和」
- 「経済」
の6つの分野で、功績があった人に送られます。
ノーベル賞はスウェーデンの発明家であり企業家でもあったアルフレッド・ノーベルの残した遺言がきっかけで設立されました。
彼はダイナマイトを発明したことにより、富を得たことでよく知られています。
ダイナマイトは当時の土木工事などの産業において大きな進歩をもたらすとともに、爆薬ですから戦争にも使用されました。
このためノーベルは一部から「死の商人」と批判されてしまうことになります。
このことに心を痛めていたノーベルは
という遺言を遺したのです。
財産はいつか底をつくのではないか?
ノーベルは日本円にして約200億円もの遺産を遺したといわれています。
想像もつかない金額ですが、毎年、受賞者に賞金が贈られるのですから、減っていきますよね。
たしかに200億円は大変な額ですが、遺産である以上、普通に考えれば増えません。
このままノーベル賞を続けていけば、いつかは残高がゼロになる日が来るのではないかと思います。
ところがそのようなニュースや情報はいっさい伝えられていません。
つまり、ノーベル賞は今後も続くということになりますが、財源は大丈夫なのでしょうか?
心配というよりも興味があります。
ノーベル賞は永遠に
利子と投資
ノーベルの遺した遺産は「ノーベル財団」が管理・運用しています。
ただ管理しているだけではもちろん遺産は減っていってしまいますよね。
「財団」では利子と、株式や不動産などに投資をすることで、継続的な財源確保を行っているとのことです。
だから筆者が心配するようなことは、起きないわけですね。
ノーベルの遺した遺言にも、
とちゃんと指示が書いてあるそうです。さすがは企業家、先を見越していたんですね。
ノーベル賞の賞金額は?
ちなみに賞金の額は、基本的に1000万スウェーデンクローナ、日本円で約1億4000万円です。
ただし、この金額は資金の運用状況によって変動もあり得るのです。
またひとつの部門に対し、最大3人まで受賞できると定められており、その場合の賞金は人数で等分するか、もっとも貢献した人が半分受け取り、残りの半分を分けるという形をとるとのこと。
ちなみに「ips細胞」で2014年の「医学生理学賞」を受賞した山中伸弥教授は800万スウェーデンクローネ、約9500万円を授与され、共同研究者のジョン・ガードン博士と等分したとのこと。
ノーベルは産業の発展のためにダイナマイトを発明したといわれています。
けっして戦争のためではなく、むしろ平和を願っていたという話も伝えられているのです。
これからも永遠に世界に貢献した人を祝福する賞であって欲しいと思います。
ノーベル賞の賞金は、たぶん永遠になくならない!