つらい花粉症
うれしいのはゴールデン・ウィークだけじゃない!
ゴールデン・ウィークがやってこようとする頃、それを心待ちにしている人たちがいます。
その人たちは、単に大型連休が楽しみなだけではありません。その頃になると花粉症のアレルゲンである「花粉の飛散」がピークを終え、減ってきます。
長い間花粉症にわずらわされていた人たちは、つらい症状からやっとおさらば出来るのです。
薬を飲んだり、目薬をさしたり、ずっと顔を覆っていたマスクを、もうしなくてもいいのです。解放された、のびのびとした気持ちですよね。
喉元を過ぎれば忘れてしまう。
家を出た途端に、鼻がかゆくなってくしゃみを連発。鼻をかみすぎて、ティッシュで鼻がこすれて真っ赤になった!そんな大変だった花粉症も、症状がおさまってしまうと、つらかったことなどすぐに忘れてしまいます。
- 「去年は、いつ頃からマスクをしたっけ?」
- 「花粉症対策のメガネ、いつ頃からかけていたかなあ?」
と、いった風にです。
花粉飛散、始まりはいつ?
花粉症の最も有名なアレルゲンは「スギ花粉」です。今回は杉の木の花粉飛散の終了時期について調べてみました。鼻水やくしゃみ、目のかゆみなど辛い症状を起こす杉の木の花粉、それはいつ頃から飛散を始めるのでしょうか。
症状が出始めるのが大体は「2月頃」で、5月のゴールデン・ウィークが終わるころには症状は落ち着いています。これらの時期から分かるように、スギ花粉は、早いところでは2月からたくさん飛散しています。
2月の山はとても寒いですよね。雪が降って、地面に霜が下りているにもかかわらず、2月からたくさんの花粉が飛散しているなんて、杉の木は生命力がとても強いんでしょうね。
花粉飛散のピークはいつ?
もちろん地域差がありますが、大体「2月から3月の2カ月ほど」です。花粉症の人たちはこの時期が1番つらいのではないでしょうか。
飛散期間が他よりも長い関東地区
ただし、関東エリアは「2月から4月までのまるまる3カ月」の間、スギ花粉の飛散が多くなります。他の地域よりも1カ月長いのです。
関東地区にも、もちろん山が多い地区がたくさんあります。ですが、やはり都会のイメージが強い地域で、なぜ花粉飛散の時期が他の地域よりも長いのでしょうか。
原因は西側から飛んでくる花粉!
原因は「日本の気象」です。天気予報の天気図を見ると、天気は西から東へと変わっていきますよね。これは、気流が西から東へと流れているためです。関東地区は山梨県や長野県など、山が多い県が西側にあるため、それらの山々から花粉が風に乗って関東エリアに飛んでくるからだと言われています。
花粉飛散終了時期はいつ頃?
もうお分かりかと思いますが、「花粉飛散終了時期」は「ゴールデン・ウィークが終わった頃」です。
基本的に、杉花粉の飛散が止むのは、「4月の下旬頃」です。そういった理由で、5月の大型連休のころには花粉症の症状が治ます。花粉症で病院にかかっている人は、お医者さまが、
- 「マスクは連休が終わるまで外さないように。」
- 「ゴールデン・ウィークが終わったらマスクを外してもいいよ。」
と、マスクを外す目安をゴールデン・ウィークにしているのは、上記の理由からです。
ゴールデン・ウィークが終わっても、飛び続ける花粉
ゴールデン・ウィーク終了後でも、まだ鼻がむずむず、目がかゆい!という方はおられませんか?
実は、杉の木は一年中花粉を飛散させます。
微量の花粉でアレルギー反応を起こしているかもしれません。
また、杉の木だけではなく、最近ではイネ科の花粉も花粉症の症状を起こすことがわかっています。花粉だけでなく、他のアレルゲンの可能性もあります。
ゴールデン・ウィークが終わっても、まだ花粉症の症状が続く人は、花粉症だという自己診断はせず、耳鼻咽喉科で「アレルゲンテスト」をしてみましょう。
ゴールデンウィーク過ぎても「鼻むずむず目がかゆい!」って人はアレルギーとかじゃなくてなにかの病気かもしれないから、一度お医者さんに診てもらいなね!