犬の散歩は日常的な風景です。
仔犬や小型犬が飼い主に連れられてトコトコと歩いている様子などを眺めていると癒やされます。
でも問題もあります。
飼い主のマナーの問題です。
来年度から犬税導入? 大阪府泉佐野市
ごく一部のこころない飼い主がフンの始末をしていかないのです。
犬は自分でフンの始末は出来ません。
だから飼い主が始末しなければいけません。
これは愛犬家なら当然実行しなければならないことで、改めて言うまでもない常識です。
でも守らない人がいる。
放置されたフンはどうするのか?
通常は自治体が始末することになります。
ということは費用が発生します。
その費用はどうやって捻出すればいいのでしょうか?
ユニークな方法を考えだした自治体があります。
大阪府泉佐野市では来年度から
犬税
の導入を検討しています。
泉佐野市で現在飼い犬として登録されている頭数は約5400頭。
特別多いというわけではありませんが、放置されたフンの処理に頭を悩ませていたそうです。
そのため啓発目的で犬のフンを放置した場合、1000円を徴収することを環境美化条例で定めました。
しかし効果がなかったため今回の犬税導入の話が浮上してきました。
実現すれば1頭につき2000円前後徴収することになり、放置されたフンの処理費用に充てるとのことです。
過去に犬税は存在していた
実にユニークな案ではありますが、実は日本において犬税は初ではありません。
今は存在しませんが過去に犬税を徴収していたことがあるのです。明治時代には犬税も含めて動物税というものが徴収されていたそうです。
「うさぎ税」や「馬税」
といったものが実際に徴収されていたというから驚きです。
犬税に関しては1950年代までは各地の自治体で徴収されていましたが1982年に廃止されました。
もし泉佐野市で犬税導入が決定したとしたら実に30年ぶりとなるわけです。
海外にもある犬税
海外では今も犬税を導入している国がいくつかあります。
ドイツ、中国、オランダなどが犬税を導入しています。
特にドイツは1頭につき日本円で
年間16000円程度
と意外に高額です。
調べたところドイツの犬税は普通の税金と同じ使われ方をしているそうです。
つまり道路の修繕費用に充てたりなど、犬とは全く関係ない事業に使われているとのこと。
泉佐野市とは対照的ですが、ドイツの場合はやたらと飼い犬が増えないようにコントロールする意味で税金を課しているのだとか。
ペットが増えずぎて飼うことができなくなり殺処分することを防いでいるんですね。
税金を課すのではなくモラルに頼りたいフンの始末
泉佐野市の場合は啓発目的が大きいようです。
ただこれが実現するといろいろと問題が起きそうです。
猫を飼っている場合はどうするのか?
室内犬で散歩させない場合は免除されるのか?
フンの処理のために税金を課すというのもよくよく考えてみると強引すぎるような気もします。
やはりここは飼い主のモラルに頼りたいところです。犬税など必要ない状態が一番なのですから。
ペットを買うのはええけど、責任も一緒に背負うことになるんや
ちゃんと最後まで世話したらなあかんってこと!
そうすればわざわざ税金制度なんかとらんでも大丈夫やん