2014年頃から、ネットのレシピ投稿サイトなどを中心に、じわじわと人気が広がり、今や地味なブームともいえる感じの“話題の食品”、
『納豆ヨーグルト』
というものをご存知でしょうか。
呼んで字のごとくというか、もう、そのまんま
「納豆」+「プレーンヨーグルト」
を混ぜ混ぜしたものです。
「え、えぇぇ~!!!」
なんて驚かないでください。これがなかなか美味で、調味料やトッピングや食べ方のバリエーションもかなり幅広く応用がきくスグレモノなんです。
納豆苦手な人にも大人気、バリエーションは無限大
いつもの納豆にヨーグルトを入れてみよう
もっともシンプルで基本的なレシピは、普通に食べる納豆に無糖のプレーンヨーグルトを入れるだけ。味付けは納豆のタレとカラシだけでも十分ですが、ブラックペッパーやオリーブオイルなどをちょい足ししても美味しいです。
ヨーグルトが納豆独特の臭みを上手く消してくれる上に、両方の旨み成分の相乗効果で、それはそれはマイルドでクリーミーな味わいになります。口当たりよく食べやすくなるため、納豆が苦手だった人も、これなら食べられた!という声が、あちこちのサイトで報告されています。
出典:SnapDish
いろんなものにいろいろ合うディップ
納豆の臭みやヨーグルトの酸味などの“くせの強い部分”が取れているので、いろいろなものと相性良くコラボレーションしてくれます。プラスする調味料や薬味も、和洋中韓その他もろもろなんでもありな感じです。サイトのレシピにあったのは例えばこんなもの。
- ゆず胡椒
- 粉チーズ
- ネギ
- わかめ
- 大葉
- 山菜
- アンチョビ
- 梅肉
- カレー粉
- キムチ
- 卵
- アボカド・・・・・
いやぁ~、皆さん、チャレンジャーだなぁ(笑)
食べ方も、ご飯に乗せるだけでなく、クリーミーなのでディップのような使い方をしている人がたくさんいます。
- トーストに乗せる
- グラタンに乗せる
- パスタと和える
- 温野菜にかける
- サラダにかける
- スープに入れる
- そばつゆにとろろのように入れる、かける・・・・
これも、バリエーションが尽きないようです。
出典:SnapDish
ダブル発酵食品は健康効果も抜群
無敵の整腸効果
元来、発酵食品はたいへん栄養価の高いものであることは、日本人なら身に染みてよく知っていますね。特に納豆とヨーグルトは、共に整腸効果がとても高い発酵食品です。
ヨーグルトの「乳酸菌」は悪玉菌を抑制するすぐれた善玉菌です。腸内を酸性に保つ働きもします。例え風邪やインフルエンザのウイルスが入ってきても、酸性の中では活動が制御されてしまいます。
納豆に含まれる「食物繊維」「大豆オリゴ糖」「リノール酸」なども、腸内の菌バランスを調整し、便通を良くするのに役立ちます。
胃腸の弱い人にはとてもオススメです。
骨粗しょう症予防にも最適
ヨーグルトは乳製品ですから、「カルシウム」が豊富に含まれています。
納豆にもカルシウムがたくさんありますが、それだけでなく、カルシウムを骨に安定させるために必要な「ビタミンK2」も含まれています。そして、「大豆イソフラボン」は、老化によって骨からカルシウムが溶け出すのを防ぐ働きをします。
骨粗しょう症のリスクが大きい女性は特に、若い時から納豆ヨーグルトを習慣にしておくと、いつまでも強く元気な骨を保っていけます。
セロトニンを増やし、睡眠障害を改善する
また、大豆や乳製品には、アミノ酸の一種「トリプトファン」が豊富に含まれています。トリプトファンは、脳内の神経伝達物質となるホルモンである「セロトニン」を作るアミノ酸です。
セロトニンは、脳の興奮状態を抑制し、血圧や体温、脈拍を下げる働きをするので、睡眠導入のためには欠かせないホルモンです。最近、某国会議員さんが入院したことでも話題になっていた「睡眠障害」は、多くの現代人を悩ませている現代病のひとつです。これは、いろいろな理由で現代人はセロトニンの分泌が減っていることが影響しています。
納豆ヨーグルトを毎日摂ることによって、セロトニンの生成を促すことは、睡眠障害を防ぐ上でとても有効です。
出典:cookpad
からだにいい栄養素を豊富に含む納豆ヨーグルト、低カロリー高タンパク質食品でもあり、ダイエット中の人にもピッタリです。
見た目グチョグチョっぽいし、頭で考えると抵抗がある人もいるかもしれません。が、しかし、まだ未体験の人は、騙されたと思ってぜひ一度トライしてみてください。目くるめく新たな食の世界が広がっていく・・・かもしれません。
納豆ヨーグルトを画像検索してみたらちょっと一瞬引いちゃったけど、食べてみたら考え方が変わるのかな?・・・たぶん。