一人暮らしをしている、と言うと、必ずといっていいほど聞かれるのが
「自炊しているの?」
というめんどうくさい質問。ただの話題のきっかけづくりのつもりなんでしょうけれども、めんどうくさがりで、自炊をしていない人にとっては、質問されるたびにちょっと肩身の狭い思いがします。
しどろもどろで、答えるとしても
- 「カレー」
- 「目玉焼き」
- 「スパゲティ(パスタ)」
とかのレベルではないでしょうか。どうせなら、もう少しかっこよい答えをして、生活力をアピールしたいですよね。
そこで今回は超絶簡単なのにれっきとした
「フランス料理・ラタトゥイユ」
の作り方を紹介します。余った野菜を大量に消費できるだけでなく、3日間も保存ができ、様々なかたちに変化させられるので、長い間楽しめる料理です。
ラタトゥイユの作り方
新鮮な野菜を煮込めば美味しいものができあがり
ラタトゥイユは南フランスの家庭で親しまれている野菜の煮込み料理のことです。
「おふくろの味」
としてフランスでは親しまれており、特に新鮮な野菜でつくったラタトゥイユは絶品だとされています。そのため、豊富に新鮮な野菜が手に入る日本の地方では、特に美味しいラタトゥイユを作ることができます。
ラタトゥイユの作り方
ラタトゥイユの作り方は超絶簡単です。一行で書くのでついてきてください。
野菜を切る。コンソメで煮る。完成です。
笑っちゃいますよね。でも、これでれっきとしたフランス料理なのです。
ただ、つかう野菜にはこだわりましょう。多数の野菜を入れるほど美味しくなります。特に、トマト・カボチャ・ナスは絶対に外せないものです。そのほか、ニンジン・タマネギ・パプリカも入れましょう。香りが欲しければ適量のにんにくを。
トマト・カボチャ・ナスを煮込むことにより、独特の色合いがでてきます。お陰で異国情緒を感じさせる料理に仕上がるのです。
水やコンソメの量は、テキトーでかまいません。細かいことにこだわらなくても、それなりの味にしあがってくれます。
ラタトゥイユの三変化
パスタにする
ラタトゥイユは野菜を加熱しただけの料理なので、美味しくて保存が利くのが魅力のひとつです。とはいえ、3日間も同じ味を食べると飽きてしまいます。そこで、ここでは3つの食べ方のバリエーションを紹介していきます。
一つ目が
「スープパスタ」。
ラタトゥイユは、野菜からたっぷりの水分がでてきて、美味しいスープをたくさん残してくれます。そこに茹でたパスタを投入しましょう。
たったこれだけで、ちょっと食べ飽きたラタトゥイユの雰囲気がガラリと変わりますよ。パスタにからめて食べると、どことなくオシャレな感じもしますよね。
ポタージュにする
ごろごろとした野菜をがっつり食べられるのが、ラタトゥイユの魅力ではありますが、めんどうくさくなることもあります。
そんな場合は、ラタトゥイユを一回ジューサーにかけて、
「ポタージュスープ」
に変えてしまいましょう。スープに変えたら、温めて食べてもいいですし、私のおすすめは冷やして冷製スープにすることです。暑さがまだ残っている頃には美味しい一品になりますよ。
カレーにしてしまう
いよいよラタトゥイユに食べ飽きてきたら、まったく別の食べ物に変えてしまいましょう。
固形のカレールウを入れれば、
「ベジタブルカレー」
に見事に変わってくれます。しかもこれ以上ないほどに野菜のうまみが熟成されていますので、最高のベジタブルカレーができあがります。
カレーでもかまいませんし、クリームシチューのもとを入れるというのも一手です。ただ、この場合、見た目はあまりよくありませんので、その点だけご注意を。
今までは、自炊してる?と聞かれても苦し紛れに応えていたあなたも、ラタトゥイユを得意料理にしておけば「フランス料理をたまにつくるよ」と答えられます。え!ってびっくりされると同時に、尊敬されることでしょう。
さすがフランス、名前の響きもかっこいい。「ラタトゥイユ」。