使い切ることができませんでした
掃除をしたら「ライター軍団」
「断捨離」という言葉があります。
というような行動を表す言葉で、もともとはヨーガの行法だそうです。だから厳密にはただの整理整頓のことではないのですが、本やテレビなどの影響で
「不要なモノはもちろんですが必要なモノもいったん手放して、すっきりしてみませんか」
的な解釈が浸一般的ですよね。筆者について言わせてもらうと整理整頓が一切できないタイプであり、部屋は散らかったまま。たぶんこの世で一番「断捨離」をしなければいけない人間の一人だと思います。
自分からは絶対に掃除などはしませんが、それでも半年に一度ぐらい、家族に怒られて、渋々と片づけをさせられることがあります。
そんな時に目につくのが
「使い捨てライター」です。
一個、二個ではなく、室内のいたるところから見つかったものを合わせると、売ることができそうなぐらいの数が集まります。しかもそのライター、すべて火をつけることができる状態、つまり
「ゴミではなく、まだまだ使えるモノ」
が大量にダブっているということなのです。
なぜこんなに増えたのか
モノがなくなって、それがまた必要であれば再度購入する、これが「物を買う通常の流れ」です。だから同じものがダブることはないはずです。ではこの「使い捨てライター」軍団は一体どういうことなのでしょうか。
理由としてすぐ頭に浮かぶのは、
「無くしたと思って買ってしまった」
ということ。
喫煙者にとってライターはとても重要なアイテムといえます。ライターが無くては煙草に火をつけることができません。火をつけることができなければ煙草は吸えませんから、喫煙者はライターに足を向けて寝ることができないぐらいお世話になっています。
だからもっと堂々としていればいいのに、ライターさんはすぐどこかにいってしまうのです。
「あれ、ポケットに入れておいたはずなのに…」
となった場合、単価が安いものなので徹底的に探すよりも、新しいものを買ってしまい、後日ライターが見つかって、手元に同じものが二つ。
これの繰り返しです。
使い切るためにできること
たかがライター。されどライター
使い切ることができない原因は、利用する側にありそうです。
まず、無くしては困るのであれば、無くさないような工夫をする必要があります。保管場所を決めておいて、定期的にチェックすれば紛失も減ります。煙草とコンビで使用するものなのだから、煙草と一緒に保管するという方法も有効でしょう。(ちなみに筆者は煙草とライターを別々に保管するという、おかしな癖があります)
そして、最も改善させなければいけないのが、
「安いものだから、無くしたらまた買えばいいや」
という発想です。
いくら安価とはいえ使い捨てライターは無料で入手できません。代金を払って購入するものです。塵も積もれば山となる、とはよく言ったもので、親戚に配りまくってもまだおつりがくるぐらいの量のライターを目にして、さすがに無駄遣いをしてしまったと後悔しています。
「安い」ということだけにとらわれて、出ていくお金について無頓着になってしまうのであれば、残念ではありますが、いつまでたってもまとまった貯金なんて望めません。
感謝の気持ち、忘れていません?
こうして考えてみると、筆者は使い捨てライターを馬鹿にしていると言えるでしょう。足を向けて寝ることができない、などといっておきながら、実際は踏みにじっていたわけです。スピリチュアルな話ではないですが、やっぱり感謝の気持ちを忘れてはいけませんね。
それが命も感情も持たない「モノ」であったとしても「ありがとう」の気持ちは大切だということなのですね。買ったばかりのライターなのに火をつけることができない、ということが筆者の場合よく起きるのですが、もしかしたら「ライターさんの抗議」なのかもしれません。
役目を終えたモノをずっと捨てられないで溜め込んじゃうのも問題だけど、モノへの感謝の気持ちは持ち続けたいよね。