啓発本・セミナー・トッピング
自分を変えたい、でも……
今の世の中、多くの人が自分を変えたいと考えているようです。
書店には
「〇〇を実践するだけで驚くほど自分が変わる」
や
「これをやめるだけですぐに変化が実感できる」
と謳った啓蒙書が数多く陳列されてることは皆さんも目にしたことがあるかもしれませんし、ネット上でも自己啓発セミナーの宣伝をよく見かけます。
自分を変えよう、という努力は素晴らしいことです。これらの本やセミナーなどはきっと目標達成の手助けとなるでしょう。
ただし、私感ではありますが、自己啓発について、最近はちょっと選択肢が増えすぎている傾向が強いように思えます。自分を変えようと考え、どういった方法があるのかと調べた場合に、アプローチの仕方があまりにも多すぎて迷ってしまい、結果始める前の段階でつまづいてしまう。
目的地は決めてあるのだけれど、そこまでいく方法が100通りもあったとしたら、なんだかよくわからなくなって一歩も動けなくなってしまうのは無理もないことです。
とはいうものの「自分を変える」という目標を達成させるにあたってなんらかの道しるべは欲しいところでしょう。
あなたがレジを担当したら……
ところで、皆さんはファストフードを利用したことはありますか?
全く利用したことがない、という人は少ないと思います。
安価ですし、駅前などのにぎやかな場所にはだいたい店舗がありますから、気軽に利用できるところがメリットだったりします。
そしてレジにて注文時によくある光景が……
- 「ご一緒にポテトはいかがですか?」
- 「トッピングはいかがでしょうか?」
- 「他にご注文はございますか?」
などの「おすすめトーク」です。
うざったいなあ、と感じる人もいるかもしれませんが、必要なければ断ればいいだけの話で、たぶんこれを理由にクレームを申し立てる人はほぼいないと思われます。
ちょっとこの「おすすめトーク」について考えてみましょう。客側からでなく、店員の立場になって考えてみます。
どのようなメリットがあるか?
トークだけなので特にコストはかからないです。
混雑する時間には実施しないなど配慮が必要ではあるものの、取り立てて難しいものではないから、新人であってもすぐ実践できるし、クレームに発展しにくいため、リスクは少ないといえます。
次にデメリットについて考えてみます。
残念ながら高い効果は期待できないでしょう。
簡単なトークである一方で、正直あまり説得力がありません。
だからこの方法ですこしでも売り上げを上げるとするならば、もうとにかく片っ端から声をかけてみるしかないと思われます。
- 「どうせ上手くいかない」
- 「まぁ、言えって言われてるから言うけど、それでいいや」
など、前向きにはなれないかもしれないけれど、継続してやっていくのが最良の方法ではないのでしょうか?
シンプルなことをずっと続ける
ファストフードが教えてくれたこと
ファストフードの「おすすめトーク」
これって「自己啓発」に応用できるような気がしませんか。
大きな効果は、すぐには期待できないかもしれないけれど、シンプルで、しかも自分にとってそれほど負担にならないことを毎日続けていく、それを100繰り返すことで、1の変化が起きるかもしれない。
例えば「コミュニケーションが苦手な自分を変えたい」のなら「毎朝、元気よくあいさつする」ことを実践する。
「社会人ならあいさつは基本の基本。こんなことから始めるなんて……」
などと余計なことは考えずに、継続させることに力を注いであいさつをする。
自己啓発本やセミナーなどは、もちろん素晴らしいツールだと思います。さらに選択肢のひとつとして、すぐにできることを継続して実践するという方法もぜひ検討してみてください。
自分を変えるヒントは、意外にも身近に転がっていたりするものなのかもしれませんね。
どうせこんなことしたって・・・なんて考えずに、やってみちゃえばいいんだよね。