すべてはゴミ拾いから始まった
どうしたらゴミが減るのか
神奈川県・藤沢市を活動拠点とするサーファーの堀直也さんは、日頃から大好きな海をきれいにしようと自主的に海岸のゴミ拾いを続けていました。
しかしいくらがんばってビーチクリーンに汗を流しても、海岸のゴミはいっこうに減りません。
どうしたらゴミをゼロにすることが出来るのか、堀さんはある日こんなアイデアを思いつきました。
ふと砂浜を見下ろすと、
ビーチグラス
が落ちていました。
ビーチグラスがお金に変わったら
ビーチグラスとは浜辺に落ちているガラスの破片のことです。
波に削られ角が取れ、表面は曇りガラスのようになっているのが特徴です。
一見、宝石のようにも見えます。
堀さんは考えました。
堀さんはこのアイデアを地元のお店に提案しました。
サーフショップや喫茶店など多くの店舗が賛同し、協力してくれることになりました。
こうして一人のサーファーのアイデアがビーチマネーという運動に結びつき2006年から本格的に始動を開始したのです。
今年も夏がやってきました。
多くの人たちが海水浴のため、湘南海岸をはじめとする海岸を訪れる季節です。
このビーチマネーは現在
- 東京都
- 神奈川県
- 千葉県
- 静岡県
- 和歌山県
- 高知県
- 兵庫県
- 福岡県
の1都7県、約90店舗で利用できます。
ビーチマネーの使い方は各店舗が自由に決めることができ、割引が適用されたり、おまけをつけてくれたりと様々です。
ビーチマネーとして利用できるビーチグラスは直径3センチ以上。
角が取れていないビーチグラスは
ガラスの破片
と見なされます。
色によって価値が異なってきます。
まず2色混合および
- 赤色
- 紺色
- 黄色
は200円相当の価値
- 水色
- 緑色
は50円相当
- 白(透明含む)
- 茶色
は30円相当の価値があります。
この活動はエンドレス
海岸からゴミがなくなるまで
と、堀さんは語っています。
問題点もあります。
ビーチクリーンに参加する人の中には、ビーチグラスだけを選んで拾い、そのほかのゴミには手をつけないひともいるそうなのです。
もともとは海岸をきれいにするのが目的であるにも関わらず、一部の人はビーチマネー探しであると理解してしまっているようです。
それでも海岸が少しでも美しくなるのであれば、その意味は大きいと思います。
今年、海に行ったら、是非
ビーチグリーン
を行ってビーチマネーに参加してみてはいかがでしょうか?
ビーチマネーをもらうために、ビーチグラスを拾うんじゃないで!
ビーチを綺麗にするためにゴミを拾ってビーチマネーをもらうって考えやんとアカンでぇ~