今年は、午年だから・・・というわけではないのですが、ちょっと、メリーゴーランドについて触れてみようかと思っています。
メリーゴーランド
とても、なつかしい気がします。
絶叫系が苦手だった私は、幼い頃、この遊具がとても大好きでした。
動物が大好きで、特に白い馬にあこがれていたこともありますが。
きれいに装飾された馬や馬車が、上下しながらくるくるゆっくりと回るさまが、ただ見ていても、乗ってもわくわくしたものです。
馬好きだった私は、もちろん、馬車ではなく、必ず、白馬に乗っていました。
さまざまな遊園地やテーマパークに、メリーゴーランドは存在しますが、そのなかでも一番、(私的な意見ですが)芸術的ですらあるすばらしいおすすめのメリーゴーランドがあります。
としまえんのメリーゴーランドがそれなんです。
あの美しさ、優雅さは、まさにアートです。
ぜひ、一度は、直接見に行っていただきたいです。
さて、メリーゴーランドについて、ご紹介していきますね。
メリーゴーランドについて。
本来の発音は、
メリーゴーラウンド(英語:merry-go-round)
と言います。
遊園地の遊具の一つで、別名、回転木馬(かいてんもくば)とも言います。
この呼び名も、情緒があってステキですよね。
日本語では一般的に、メリーゴーランドで通っていますよね。
フランスでは
carrousel(カルーセル)
と呼ばれていて、英語でもそれに由来して「carousel」と呼ばれることが実は、多いのだそうです。
具体的にどういうものかというと、回転する床の上に、床の回転に合わせて上下する座席を備えた遊具で、座席は一般的に馬を模して作られていて、乗馬の疑似体験をする遊具なんです。
1860年頃、フランスで蒸気機関を動力として作られたものが、1870年頃にはヨーロッパやアメリカなどに広まったことがはじまりです。
ちなみに日本で最初に設置されたメリーゴーランドは、1903年に大阪で開催された第5回内国勧業博覧会のものとされています。
メリーゴーランドのそもそもの発祥。
実は、メリーゴーランドは、もともと「遊具」ではなかったんですね。
ヨーロッパで、「カルーセル」と呼ばれているこれは、なんと戦争のためのシミュレーションマシンだったんです。
そもそもの、「カルーセル」という言葉は、スペイン語のcarosellaやイタリア語のgaroselloという言葉が語源とされています。
それらの言葉は、ラテン語のCarosellaから来ていて、衝撃的なことに、その意味は
戦争
なのです。驚きの事実ですね。
今の優雅な姿からは、想像がつきません。
12世紀頃のトルコやアラビアで乗馬練習用に作られた装置が「カルーセル」で、騎乗しながら剣を扱えるようになるためのもので、戦争の練習用の器具でした。
これに興味を持ったヨーロッパ十字軍が持ち帰り、中世ヨーロッパでは「馬上槍試合」が行われていたため練習用にさらに改良を加えました。
その作りは、中央のポールから四方に延びた木に木製の馬が取りつけられていて、それを人間や馬などの力で回転させるという構造になっていたんだそうです。
今のメリーゴーランドの基本形がここにあります。
メリーゴーランドが、軍事利用から芸術的、娯楽的なものへと大きく人々の意識の中で変化した出来事といわれるのは、1605年にメディチ家がフランス・パリで催したパーティだったと言われているんですよ。
演目のひとつとして、華やかな音楽が演奏される中で、松明を持った正装した騎兵による、はなやかなパフォーマンスが行われたそうです。
回転させる動力が人や馬から「蒸気機関」に変わったのが1861年と言われています。
イギリス・ランチェスター州にあるボルトンの新年のお祭りが、はじめだそうです。
その後、アメリカに伝わって、最初に遊園地に設置されたのは1876年のことで、ニューヨークのコニーアイランドに作られたといわれているんですよ。
日本最古のメリーゴーランド「カルーセルエルドラド」
カルーセルエルドラドという名前の、としまえん(東京都)にあるこのメリーゴーランドは、今日本の中においてもっとも古い遊戯機械だとされています。
さらに言えば、世界的に見ても
最古級のメリーゴーラウンド
なんですよ。
1907年に、ドイツでヒューゴ・ハッセが、当時の機械技術と美術工芸技術のすべてを投入して作製されたものが、このメリーゴーランドでした。
このメリーゴーランドは、ヨーロッパ各地のカーニバルを巡業した後、1911年にアメリカの遊園地・コニーアイランドに渡りました。
フランクリン・ルーズベルト大統領をはじめ、多くの人々が楽しんだと言われています。
そして、その後、巡り巡って1971年より豊島園で稼動されることとなったのです。
特筆すべきは、その芸術性の高さです。
木製の彫刻・装飾はアールヌーヴォー様式で、現在では貴重な文化財ともいえます。
その装飾の美しさ、優雅さは、古き良き時代を彷彿させ、大人の方にこそ、観ていただきたいすばらしいものです。
さらに、2010年には日本機械学会が定める機械遺産に認定されているんです。
100年以上前の機械が、現在も大切にされ、なお稼働している。
まさに奇蹟のような、夢のような遊具なんですよ。
現在では、さまざまなキャラクターや、他の動物などがモチーフの楽しい時代に添ったメリーゴーランドが、たくさん存在します。
子供達は、お気に入りのキャラクターで、わくわくして、楽しい思い出も増えていくことと思います。
ですが、大人の皆様、ぜひ、一度、としまえんの「カルーセルエルドラド」を訪れてみていただきたい!
古き良き時代、ノスタルジックでロマンチックな想いを抱かせてくれる、大切な過去からの贈り物。
世界中をまわって、日本にたどり着いたこのメリーゴーランドは、どんな人たちを楽しませ、どんな思い出を重ねて来たのか。
想像を巡らせるのも、また、ひとつの楽しみではないでしょうか。
「カルーセルエルドラド」は、これからも大切にしていきたい、重要な歴史遺産のひとつではないかと思うのです。
まさケロンは、絶叫マシーン好きやで!
せやけど、小さい頃は身長が足らんくてメリーゴーランド乗っとったわ・・・
懐かしいなぁ~
また乗りとうなってきたわ!