大人のぬりえ
って、ご存知ですか?
書店でも、アートブックコーナーや、趣味のコーナーでよく見かけるようになりました。
大人向けの、風景や草花や、季節の風物などなど、すこし複雑な色を塗れば、ちょっとした作品が出来上がってしまうような冊子です。
現代の人気イラストレーターの作品や、名画を彩色できるものまで、本格的なものもたくさんありますよね。
お年を召した方の指先を使ったリハビリにと、施設で使うことも多いです。
また、比較的若い層の社会人の方が、ちょっとした息抜きや、趣味に利用することも多いようです。
ところで、最近、この「ぬりえ」の世界に、ひとつの変革が起きました。
それが、立体塗り絵
デコぬりえ
と呼ばれるジャンルの出現なんです。
最近は、なんでもデコってしまおう!、と楽しんでいる方々がたくさんいらっしゃいますよね。
若い女性の間では、フォトアルバムをデコって楽しんだり、手帳をデコったり、デジタルの世界などでも写真をデコるのは、もはや常識!なんて思われているほどです。
それが、ついにぬりえの世界にも進出したんです。
だれでも楽しく「絵」や、「色」の世界を楽しむことが出来た「ぬりえ」の世界が、さらにオリジナリティあふれるたのしい表現が可能になりました。
さて、「デコぬりえ」について、ご紹介しますね♪
「デコぬりえ」とは?
「デコぬりえ」は、2011年に東京町屋にある
ぬりえ美術館
主催の
大人のぬりえサロン
で生まれました。
『大人のぬりえサロン』は、ぬりえを愛する大人の為にというコンセプトのもと月に1度開催されるぬりえ教室なんです。
主催は、『ぬりえ美術館』の館長の金子マサさん、塗り絵の教師は、イラストレーターのyunさんです。
「デコぬりえ」が生まれたきっかけは、yunさんが塗り絵を教えていく中で感じたある
壁
だったそうです。
普通に塗りのテクニックを教えていくなかで、教えれば教えるほど
と生徒さんたちの声が大きくなり、誰でもが手軽に満足してぬりえを楽しむためには、塗りのテクニックを教えるだけでは、限界があるのだと痛感していました。
実は、このサロンに参加される生徒さん達の多くは、ただ単純に、幼い頃に親しんだ「きいちのぬりえ」を楽しみたいという想いで参加されていて絵を描くこと自体には興味がない方が多かったのです。
ですので、ただ、絵の技術を教えても、生徒さんたちは、戸惑うばかり。
そういう中でいかにして難しくなく楽しくぬりえをやっていただけて、なおかつ教室としてもっと作品のレベルを引き上げられるか?
という事をいつも考えていたんだそうです。
そこで、yunさんが思いついたのが、大まかに塗ったぬりえの上に、ビーズやレースなどを貼る方法のデコぬりえでした。
「デコぬりえ」という手法の呼び名は、館長の金子マサさんが名付けられたのだそうです。
もともと日本の伝統文化が大好きでとっても素敵な日本のぬりえ文化を残したいし、廃れさせたくないというyunさんの思いから、このぬりえの活動や、デコぬりえはうまれたとも言えます。
2012年2月には、小学館から
昭和の暮らし編
と
おでかけ編
の2冊のデコぬりえ本が発売されています。
ご自宅で、気軽に楽しむことも可能なんですよ。
『ぬりえ美術館』ご紹介
館長の金子マサさんのそんな想いから、2002年8月3日にぬりえ美術館は開館しました。
ぬりえ美術館開館当時は、寄贈されたぬりえを中心にスタートしたそうです。
その後も、この館のことを聞きつけて、子供の頃から大切に取っておいたぬりえを寄贈してくださる方があとを経たないのだそうです。
そのようなたくさんの人々の想いが力となって、戦前からのぬりえも現在は観ることができます。
さらにぬりえは、日本だけでなく、世界にもあることに着目、世界のぬりえも収集して、研究をすすめているのだそうです。
さらに、こちらの美術館では、注目の「デコぬりえ」の作品を多数ご覧になることができます。
その作品は、驚きのクォリティなのだそうです。
ただ、デコ素材を貼るだけではなく、
立体にしたり
切り貼りをしたり
と、技法もとても多岐にわたって見応えも充分なのです。
無邪気に楽しみたい方も、本格的にアートとして創作したい方も、満足ゆく手法だと思います。
ゆる~い、デコぬりえのメリット♪
「デコぬりえ」には、こんなメリットがるのです。
色をぬるのに失敗したなんて場合も、デコることによって、その失敗が簡単に修正できるんです。
更にすばらしい作品にパワーアップ出来ます。
だから、絵心ないのよ~とか、初心者で・・・なんて人にも、満足行く作品ができてしまうのです。
しかも、単純に、きれいなシールや、レースや、ぼんぼんなんかをぺたぺた貼っていく作業は、とても楽しいのです。
リフレッシュできますよ。
デコぬりえの材料って、どこで手に入るの?
デコぬりえの材料は、100円ショップだけで揃ってしまうんですよ。
手芸品コーナーを見ていただければ
- 布地
- レース
- フエルト
- リボン
- 毛糸
- ビーズ
- ボタン
など、そのほかにも材料になるものがまだまだあります。
ラッピングコーナーのリボン、文具コーナーの千代紙や化粧品コーナーのネイルアート用のシールなども、とってもきれいですよ。
それから、ロマ売り場のポプリもオススメします。
基本的には木工用ポンドではるだけですから、ほかにはさみやカッターがあれば特別な道具は何もいりませんよ。
イラストレーター yunさんのご紹介。
デコぬりえ手法の考案者でいらっしゃるyunさん。
文化服装学院ご出身で、大手ファッションデザイナーを経て、イラストレーターの道に進まれました。
主なモチーフは、
少女&植物
で、得意分野は、和風な世界なんだそうです。
作品は、レトロモダンやファッションイラスト、スタイル画などです。
過去のお仕事では、フジテレビ系列、昼ドラ「麗わしき鬼」サントラと挿入歌CDジャケットイラストを担当されたり、小説、「牡丹と薔薇」上下巻 中島丈博著(文庫本)徳間文庫の装丁や、「真珠婦人」上下巻 中島丈博著(文庫本)徳間文庫の装丁も手がけられていらっしゃいます。
デコぬりえの口コミ♪
ぬりえを「ぬる」作業は、誰でも幼い頃に体験していますが、「はる」作業は未経験な方も多いようで・・・
という喜びの意見や
なんていう声や、
なんて感想も。
さらに自由になった表現の世界に、みなさん、夢中な様子ですよね。
ときには、童心にかえって、無邪気にぬりえを楽しんで・・・
さらに、きれいできらきらしたアイテムを自由に、気持ちの赴くままにぺたぺたと貼っていく。
終わったあとの、爽快感は、とてもよいものだと思います。
お家でも気軽に楽しめるデコぬりえ。
ぜひ、楽しんでみてはいかがですか?
最近、「デコ」っていうの流行ってるなぁ~
「デコ弁」とか、スマフォの「デコカバー」とかぎょうさんあるみたいやで。
ちなみに、まさケロンには絵心が全くありません。